2021年9月発売
「爆ぜろ有象無象共ッ!“グラビトンウェーブ”ッ!」VRMMO“EBO”の世界で、衝撃波がモンスターをフィールドごと消し去った。今日もやりたい放題のトーカは一人、大暴れ真っ最中!初イベント“トルダン防衛戦”にあたり、幼馴染との3人パーティを解散して個々でポイントを競うことになったからだ。それぞれが次々にレベルUPし、ランキングでは3人とも上位に!他のプレイヤー達からは、一体誰がイベントボスを討伐するのかに注目が集まる。だが、トーカの攻撃が異常扱いされ運営からBAN警告される事態に…!?勝利か、退場か。果たして、彼の明日はどっちだ!お世話したいだけなのに、全プレイヤーの頂点に!?戦神官の自由気ままな無自覚最強ファンタジー第2弾!
大掃除を終えて、翔は新しい仲間の子育てに奔走していた。子供たちの目まぐるしい成長や、魔獣たちの超進化も喜ばしく思っていたのだがー原因不明の大地震が翔たちを襲う!ついに、強大すぎる彼らの力を星が支えきれなくなったのだ…。いつもの翔の浄化や神力で難なく解決とはいかず、お手上げ状態。刻一刻と近づく期限への焦燥、家族を守りたいという使命感から、翔は闇の力へと手を染めてしまうことに。さらなる人ならざる力を得ることで待つのはー破滅か生還か?裏では、森の神“翔”を巡る三国の抗争が芽吹く急展開!-ほのぼの勘違いファンタジー第5弾!
妹の代わりに、毒に満ちた異界の番人となった元令嬢・ウィステリア。ある日、空から初恋の人に瓜二つの男が現れる。名はロイド。なんと彼女の初恋の人の息子だった!王女へ求婚の証に、ウィステリアの相棒・言葉を解する聖剣を求めて来たという。止まった時の中で生き延びてきた彼女は、独自の魔法でロイドを倒し、元の世界に帰れと諭すがー「あなたを倒すため、弟子にしていただく!」と、説得も虚しく居座られることに。見る間に魔法を習得する弟子に翻弄されつつ、一方的に始まった師弟関係。果たして止まったままの彼女の時間は再び動き出すのかー?孤独な非戦闘系元令嬢×天才肌の傲慢系貴公子の師弟恋愛ファンタジー!書き下ろし短編「高い、小さい」&キャラクター設定集収録!
不条理な時代にあらがう悲憤のさけび、希望の詩。彼らは日本で何を感じ、何を見たのか。日本留学経験のある朝鮮の代表的な詩人、尹東柱、沈熏、李相和、李陸史、韓龍雲、趙明煕6人の代表作を収録したアンソロジー。ハングル原文も収載したK文学の原点。 序にかえて 尹東柱 自画像/恐ろしい時間/夜明けが来る時まで /十字架/序詩/もう一つの故郷 /風が吹いて/道/たやすく書かれた詩/懺悔錄 沈熏 その日が来れば/春の序曲/玄海灘/さよなら、わがソウルよ/朝鮮は酒を飲ませる/山に登れ/故郷が懐かしくても/草地に横たわって/初雪/痛哭の中で 李相和 奪われた野にも春は来るのか/詩人に/朝鮮病/慟哭/緋音─緋音の叙事/先駆者の歌/独白/逆天/雨あがりの朝/嵐を待つ心 李陸史 青ぶどう/絶頂/広野/花/喬木/湖/一つの星を歌おう/鴉片/失われた故郷/子夜曲 韓龍雲 山村の夏の夕暮れ/ニムの沈黙/服従/道が塞がれて/分からない/渡し舟と行人/讃頌/愛する理由/忘れよう/いっそのこと 趙明煕 成熟の祝福/火の雨を降らせなさい/友よ/春の芝生の上で/わたしの故郷が/赤ん坊/因縁/市街の人々/無題/朝 詩人の生涯と活動
大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。 そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。 兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。 妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。 正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。 そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というものでーー。 『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作! 相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。
ジオノ最大の関心事といえる羊と羊飼いを扱った『蛇座』と、彼が生まれ育ち生涯を過ごしたマノスクについて書いた『高原の町マノスク』。書かれていることのすべてが「事実」とは限らない。想像力を奔放に発揮した作者が空想の「マノスク」を語る。ジオノ文学の「素材」がふんだんに撤種されている。
奔放無頼のストーリーテリングと、類人猿への異常な執心。軍人の父に放逐された文学好きの不良少年は、芸妓と出逢い一大改心。貿易商のかたわら小説デビューし、あれよという間に直木賞。しかしその回想はいつも微妙に食い違う…虚々実々に彩られた怪作家の人生を辿る自伝物語篇。
幕末期の漢詩人梁川星巌とその妻紅蘭、同道し頼山陽が辿った西国への道を歩み菅茶山らと交わり詩嚢を肥やす旅とする。やがて、時代のうねりに飲みこまれるように京都で尊皇攘夷運動の求心的存在になるが、安政の大獄による捕縛直前に斃れる。
栄の女子大小路にあるバー・タペンスで、のんびりとバイト店長を務めていた大夏。ところがそこに大事件が転がり込む!連続女児殺害事件の容疑者になってしまった大夏は、絶縁状態だった姉の美桜に助けを求めるのだが…ホステス、弁護士、大学教授、店の常連客、そして担当刑事、あらゆるネットワークを駆使した先に見えてきた驚愕の真相とは?真犯人が仕掛けた罠に、大逆転の計画で立ち向かう痛快ミステリー!
桜丘高校を卒業して7年。社会人となり、仕事に恋にそれぞれ忙しい毎日を過ごしていた。久しぶりに揃った6人は来月開催される花火大会へ行くことになり…?角川ビーンズ文庫『告白予行練習 東京サマーセッション』の5年後を描く、彼らのストーリーが単行本で登場!
分岐点は2008年、資本主義の終焉?交換価値と経験価値、新しい社会主義?デジタル化はプロレタリア化…そこで何が起きた?衝撃のストーリー!
コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。 芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。 【収録作品】 「悪口」 恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。 「つくつく法師」 朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。 「ボーイズ」 10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。 「旅のない」 「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。