2022年10月発売
隣国での呪いを解く鍵は、自身の前世『伝説の魔女(アーデルハイト)』!? 伝説の魔女だった前世の記憶を思い出し、王族にはびこる陰謀を退け、従僕ノアとの穏やかな生活に戻ったクラウディア。 二年が経ち、8歳となったクラウディアのもとに、西の国クリンゲイトの王太子・ルイスとのお見合いが持ちかけられる。 お見合いと聞いて複雑な感情のノアと赴くが、その国では美しい女性がいつまでも目覚めないという「眠れる美女」の事件が頻発していた。 これを呪いだとにらんだクラウディアは、ノアとともに調査で入った美しい庭で、もう一人の引きこもり王子・スチュアートと遭遇。 大人の姿で『アーデルハイト』と名乗ったクラウディアに、スチュアートは大きな反応を示し!? かつての弟子の名残があるこの国で、二人はどのように事件を解決に導くのか……!? 「一緒にいてね。ノア」 伝説の魔女と黒髪従僕が織りなす悠々自適な快適生活、第2幕!
公爵令嬢エリナと婚約し、ルベリア王国の王太子となったアルヴィス。結婚し夫婦となった二人は公務で訪れたリュングベルにて、穏やかな時間を過ごしていた。しかしそれも束の間。トーグによるエリナの誘拐事件が起き、アルヴィスも救出のため怪我を負ってしまう。負った傷は深く、臥せるアルヴィス。傍で支えるエリナは自分のせいだと責任を感じていた。そんなエリナの様子を見たアルヴィスは原因が自分にあると、トーグとの因縁に繋がる過去の出来事を話し始める。それはアルヴィスと一人の少女の話だったー。一方、王宮では水面下でアルヴィスの側妃について話が動いていた。国王をはじめとして、側妃を娶ることを望む貴族たち。彼らを前にアルヴィスの下す決断とは…?これはとある王国のお話。ふたりが恋を知り、愛を育んでいく物語。
藤原舞のためとは言え、陸上部の女子18人を監禁してしまった木島文雄。しかし調教の末、ついに舞の恥ずかしい写真を撮った犯人4人が判明する。4人はメイド見習いとしてフリージアに預けられ、少しでもミスをすると濃硫酸風呂という地獄の日々が始まった。また、黒沢美鈴との交合を粕谷純一の目の前で見せつけ、ついに復讐を完遂する。新たな寵姫を迎え、ハーレムもますます充実!監禁王、堂々の第4巻登場!
20世紀初頭のチェコを代表する革命詩人、イジー・ヴォルケル(1900-24)が短い生涯に遺した数多くの童話と詩から精選する、日本初の作品集。子どもや虐げられた者たちの低い視線に映し出された社会を描く物語5篇に、故郷モラヴィア地方や性愛をうたった詩24篇、さらに評論1篇を収録。この稀有な詩人の姿が、没後100年を前についにあきらかになる!
救われないから救いたい、そんな誰かと誰かが交われば、何かが始まる。死の淵で、なお「希望」を育むサークル、そこで起きた謎の殺傷事件を追って。愛ゆえの暴力と生き抜くことの不条理…そのあまりに人間的なヒダを描く。生きづらさのむこうへと招待する二つの物語、蜂蜜と遠吠え、ただしいクローバー。
「過去も未来も、この絵にはない」完成間近の卒業制作を教授に酷評された木田蒼介は、自分の過去ー交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていた。明音に関する情報を集めるうち、蒼介の思い描く明音像を投影した幻覚・アカネが現れる。蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていく。第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
「捨てない」から始まるショートストーリー集。お題は「捨てない」、ただそれだけー。21名のベストセラー作家が、モノの歴史をつむぎ、人の記憶をひもとく。物語のプロフェッショナルが織りなす“技”と“筆致”を余すところなく堪能できる、超豪華アンソロジー!メルカリ公式Twitterにて話題の連載、待望の書籍化。
シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、1人で1歳半の息子を育てていたのだった。互いの利害が一致したことから2人の父と2人の子という4人暮らしが始まるも、すぐにひずみが生まれて…。「ケア」と「キャリア」のはざまで引き裂かれるすべての人に贈る、新しい時代のための子育て小説!
先手弓組・幣原喬十郎はある夜、男女の死体を発見する。その傍らには血に塗れた匕首を手に涙を流す若い男が一人。問い質すも、隙をつかれて取り逃がしてしまう。やがてその男は大盗「大呪の代之助」一味の千吉と判明。殺害された男の周辺を洗う中、再び遭遇する。千吉は殺害を否定し、殺された女との関係を仄めかすと、喬十郎の拙さを嘲り姿を眩ませる。組の、そして己の面目にかけて悪事に立ち向かう喬十郎と、闇社会を巧みに立ち回る千吉ー。十年後、二人が三たび相見える日が訪れた。思いがけない形で。
口を塞がれた女性たちがペンを執り、鳥の翼のように自由に紡ぎ出した言葉の数々。女性嫌悪、家父長制、暴力、貧困、テロ、戦争、死。一日一日を生き抜くことに精一杯の彼女たちが、身の危険に晒されても表現したかった自分たちの居る残酷な世界と胸のなかで羽ばたく美しい世界。アフガニスタンの女性作家18名による23の短篇集。
「ヒト」のサブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で暮らす怜と仄花は、違法な仕事を繰り返しながら、身を寄せ合って生きていた。ところが、そんな高1の秋に狂気と悲劇が訪れる。それから10年、気鋭の弁護士として活躍する怜は、変わり果てた仄花を救うことができるのか?そして、調査の先に見えてきた衝撃の真実とは!?
行き場のない青年の鬱屈した現実を描き、イツハク・ラビン首相暗殺を予見したと評される表題作のほか、ユダヤ人の聖地を海岸に移設する顛末譚「嘆きの壁を移した男」、2048年にヒトラーとアンネ・フランクのアンドロイドが遭遇する「もうひとつのラブストーリー」など、エトガル・ケレットと並び、イスラエル屈指のストーリーテラーと評される作家の短篇を精選した日本語版オリジナル短篇集。過酷な過去と現実を生きる若者たちの諧謔とペーソスに満ちた優しき世界。
◆ラテンアメリカ文学不滅の金字塔がついに邦訳! 一家に君臨するホセ・エウヘニオ大佐と喘息持ちで鋭敏な感性を持つ長男ホセ・セミー、熱帯の光に満ち満ちた日々の中で、オラーヤ家とセミー家にもたらされる生のよろこびとふりかかるあまたの苦難、痛苦な愛と非業の死ーー典雅で混成的なクリオーリョ文化が濃密に漂う革命前のキューバ社会を舞台に、五世代にわたる一族の歴史を、豊穣な詩的イメージとことばの遊戯を駆使して陰影深く彩り豊かに描いた、20世紀の奇書にして伝説的巨篇。 【目 次】 パラディーソ * 『パラディーソ』を読むために 旦敬介 飛散してゆくイメージーーレサマ=リマの『パラディーソ』をめぐって 旦敬介 ホセ・レサマ=リマ主要著作 『パラディーソ』の構成 『パラディーソ』家系図 パラディーソ * 『パラディーソ』を読むために 旦敬介 飛散してゆくイメージーーレサマ=リマの『パラディーソ』をめぐって 旦敬介 ホセ・レサマ=リマ主要著作 『パラディーソ』の構成 『パラディーソ』家系図
ストリッパーとしてオハイオ州コロンバスのゲイエティ劇場に出演していたジプシー・ローズ・リーは、旧知の興行主H・I・モスに誘われ、親友のジージー・グレアムとともに、彼がオーナーを務めるニューヨークのオールド・オペラ劇場に移籍する。華やかな舞台の裏で繰り返される、踊り子同士のいがみあいや喧嘩、口さがない悪口、踊り子とコメディアンとの恋愛沙汰、警察による手入れ、と移籍先での毎日は騒がしい。そんな中、新しいトイレのお披露目を口実に楽屋で開かれたパーティの席上で、皆から嫌われていた踊り子のロリータ・ラ・ヴェルヌが、Gストリングを首に巻きつけた状態の遺体で発見される。自身にも嫌疑を向けられたリーは、恋人のビフ・プラニガンとともに調査を始めるが、やがて第二の殺人が!一癖も二癖もある人間が出入りし、生々しい人間関係が渦を巻き猥雑を極めたバーレスクの世界を舞台に繰り広げられる、アメリカン・バーレスクの伝説的スターによる異色のミステリ、ここに開幕!クレイグ・ライス代作説を徹底究明した前説だけでもミステリ・ファンはMUSTの一冊。