2022年4月1日発売
異世界の美貌の王子・アシェルに転生した主人公。しかし、以前のアシェルは残虐な王子で、英雄である黒騎士・セオドアからも嫌われていた。だが半分だけ血を引いたセオドアの獣人の本能は、アシェルを唯一無二の番だと訴え、愛しさと憎らしさの間で葛藤する。そんな中、アシェルが獣賊に攫われ、セオドアは番を守るために獣化するが、重傷を負ってしまう。事件の黒幕も判明し、どうやら事の発端は亡き前王妃の死にあるようだが…?そしてアシェルとセオドアは心を交わすが、アシェルへの求婚が殺到しー?獣人の血を引き黒騎士×転生先が美貌の嫌われ王子。
「ノーラ!君との婚約は白紙にさせてもらう!」嵐の日。私ノーラは、第一王子のレオナルトに婚約破棄を言い渡されてしまう。どうやら彼は真実の愛とやらを見つけて、エリーザ伯爵令嬢と婚約するらしい。しかも私はそのまま、冷酷無比と噂の第七王子アシュトンとの婚約を押し付けられてしまった。怖い人と聞いていたけど、私の前に現れたのは漆黒の髪の美しい男。さらに私は決闘でアシュトンを負かしてしまい、彼に気に入られる。どうなることかと思ったけど、アシュトンはすごく優しく、街の人々から慕われている王子であったー。アシュトンに溺愛され、充実した日々を送っていたある日。エリーザ令嬢が「話が違う!」と怒鳴りにきた。え?知らなかったの?彼は…。
没落した名家の娘・平等院澪亜はある日、祖母の持つ鏡から異世界へ転移し、「聖女」へと転職。それを境に澪亜の人生は激変し、現実世界でも異世界でもあっという間に人気者に。現実:ブランドの看板モデル、動画配信、ストリートピアノ演奏会。異世界:5つの種族の生き残りを懸けた計画『聖なる街道作戦』。澪亜の人生は「聖女の力」と「持ち前の人柄」でますます煌めいていく。一方で、いじめっ子たちは澪亜が知らぬ間にどんどん窮地に立たされていきー。無自覚系シンデレラストーリー、待望の第2弾!
リエンライン王国では、異世界の記憶を持つ者を聖女として迎える慣習があった。この決まりに従い、辺境の小国の姫であり転生者だったイーリスは、当時王太子だったリーンハルトと婚約する。リーンハルトの即位とともに王妃となったイーリスだが、新たに異世界から転移してきた陽菜が現れてから、明らかにリーンハルトの気持ちは陽菜に傾いていく。舞踏会では蔑ろにされ、離婚の上での王妃交代の可能性も告げられ、さらにはリーンハルトと陽菜が一夜をともにしたとも聞かされたイーリスは決意する。そう、離婚すればいい、とー!「荷物を纏めてちょうだい!今すぐ王宮を出ていくわ!」決意とともに王宮を脱出するイーリスだが、それがなにやら大騒動にー!?
ヒール、それも最下級のヒールしか使えない少年ラース。故郷の村から旅に出たラースは、ある街でゴミ集めをする少女・リノと彼女の保護者であるミーニャと出会う。彼女たちとともに行動するようになったラースだが、彼のヒールには自身も気づいていないある秘密があった。ゴミとして捨てられていた、壊れかけの武器や防具などのアイテムにヒールをすると、すさまじい能力を得たレアアイテムへと生まれ変わらせることができるすさまじい力を秘めていたのだー!リノが集めたゴミを復活させ、それを売り、ラースの運命は大きく変わっていくー!リサイクル冒険譚、スタート!
1950年、メキシコ。大学に通いながら社交生活を愉しんでいる女性ノエミ・タボアダのもとに、イギリス人の男と結婚し、さびれた町の屋敷に嫁いだ従姉のカタリーナから手紙が届く。そこには「夫に毒を盛られ、亡霊に苛まれている」と助けを求める異様な内容が書かれていた…。カタリーナの様子を確かめるべく、屋敷に赴いたノエミ。そこで彼女を待ち受ける恐るべき秘密とはー?世界中で激賞を浴びた新世代のゴシック・ホラー小説、ついに邦訳。英国幻想文学大賞ホラー部門オーガスト・ダーレス賞、ローカス賞ホラー部門、オーロラ賞受賞。ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞、シャーリイ・ジャクスン賞最終候補選出。
これぞ英国流ユーモアの極致!“ブランディングズ城”シリーズ第一作を初邦訳。アメリカ人富豪の所有する貴重なスカラベがブランディングズ城主の手に渡り、富豪の従者、城の滞在客、伯爵秘書を巻き込んだ珍騒動へと発展。果たしてスカラベは誰の手に?
初めてのヨーロッパ旅行で出会い親交を温めてきたドイツ人夫婦に誘われ、苦しい講師生活のなか気持ちがすれ違っていた夫と共に訪れたカンボジアのヴィラ。数日過ごすうち、夫とドイツ人夫婦の間に小さな諍いが起こり…「夏のヴィラ」。夫の希望で仕事を辞め、変わらない毎日を過ごすなかでの楽しみは、子供を送迎するときに見かける赤い屋根の家に住む空想をすることだった。そんななか、親友が開業したイタリアンレストランで出会った若い男性とのささやかな会話が引き起こした心のさざ波に…「まだ家には帰らない」。人と人、世界と世界の境界線を静かに描いた八つの短編を収録。
憂鬱は、ペロルには馴染みのない感情だった。というのも、そんなものは海賊、つまり「沿岸の兄弟」の一員の人生には関係がないからだ。…陰気な憤怒や狂ったようなお祭り気分が外からやって来て一時的に爆発したことならあった。しかし、すべては空しいというこの深い内なる感覚、自らの内なる力を疑うあの気持ちを味わったことは彼には一度もなかった。若くして祖国を離れ、他郷での船乗り体験から作家へと転身、複数の言語と文化を越境しながら、政治小説、海洋小説の名作を世界文学に残した“二重の生を持つ人”コンラッドーナポレオン戦争期の南仏・地中海の、老練の船乗りの帰郷と静かな戦いを描く、知られざる歴史小説。本邦初訳。