2022年5月発売
ある日どこからか助けを呼ぶ声を聞いた元剣聖グレン。駆けつけてみると、若い魔導師たちが、みにくいトカゲのような精霊をいじめていて…とっさに助け出したグレンはその精霊に“ジュジュ”と名づけて育てることにした。でも、まだ幼くて甘え盛りのジュジュは、実は最上級の精霊種「聖竜」でー!?これは後に「精霊の守護者」と呼ばれる最強の剣聖グレンと聖竜ジュジュの物語。
「雨の範囲が広くなってるから、いつか見つかってしまうわ」『睡眠時に雨を降らせる』不思議な少女アレシア。砂漠の国シュメルに暮らす彼女は、その力を隠すため両親とひっそり暮らしていた。実はアレシアは、大魔法使いアウーラの生まれ変わり。その強力な水の魔法で国のために前線で戦い、国王との婚姻も決まっていたのだが、謀略によって、二十三歳の若さで処刑されてしまったのだ。前世が悲惨だったからこそ、アレシアは農園で静かに暮らしながら人の役に立つことを願うが、彼女が降らす雨は植物の発育を助け、さらに“癒し”の効果まで秘めた特別な水だった。「今度の人生こそ間違えたくない。正しい選択をしたい」恵みの雨を降らす少女が砂漠の国で強く優しく生きていく、そんな御伽噺の始まりです。
ドラゴンの村で竜のお世話(=召使)をしていた少年ルルは、勇者パーティに誘われて炎竜スルトと一緒に魔王軍討伐のために旅立った!そのはずが…主人のスルトが邪竜だと魔術師に難癖をつけられて、パーティを追い出されてしまう。それでも勇者様のためならばと、ルルとスルトは意気込んで、紹介された村のギルドマスターに着任したけれど、そこはそもそもギルドもないモンスターやクエストと無縁の平和なド田舎だったー!?
ダークエルフとの決戦を終え、召喚した神々とともに改めて辺境の開拓を進めるアルト。争ったダークエルフたちともサウナづくりで和解し、さらに自らの領地を賑やかなものとしていくアルトだったが、そこに現れたのはダークエルフの族長・イリーナ!なんと彼女はアルトの元にいるエルフの王女・ティオの姉であり、最悪の魔王・ベルフェゴールの復活を目論んでいた…!彼女の扇動により、再び始まってしまうダークエルフとの戦い。切り札はやはり外れスキル“神様ガチャ”でー!?「アルトの純粋な願いが奇跡を起こしたのよ!さあ、この『詫び石』でガチャを回して!」まさかの運営による『お詫び』が勝利をつかむ!?もちろん道場や武器屋もオープンし、領地経営も絶好調!新たな神様も召喚し、さらに賑やかになる快適スローライフ・ファンタジー第2弾!
【1巻発売即重版!】 マイペースな麒麟、気難しい鳳凰(ひよこ型)を迎え、ますます賑やかに&神々しさが増してしまった楠木邸。 そんなお庭が山神さんの気まぐれで春仕様に様変わり。花見をしたり、タケノコなど春の味覚を堪能したり、変わらずのんびりと暮らす湊たち。 さらには、新たな神様が迷い込んできたり、別の神域にお邪魔したりと、春は出会いの季節であるようです。 その一方、陰陽師たちは春に大量発生する悪霊退治に追われていて……。 お隣のモフモフ神様とのスローライフ、第二弾!
華々しい京の都の陰で食料や物資・労力を供給して常に都人の生活を支え続け、ときに田舎者と笑われ、鬼にされ、またときに政争の道具に利用されながらも生き抜いてきた丹波の人々の笑いや悲しみを伝承や創作話で綴りました。
何進が謀殺された宮中では、その跡目争いが繰り広げられる。李儒はいち早く霊帝の息子、劉協と劉弁を担ぎ上げ、事件の弾劾裁判を開く。その血なまぐさい結末とは…ついに李儒、本領を発揮!!!第2回アース・スターノベル大賞奨励賞受賞作!
数万年ぶりに? 不死なる鳥、誕生!! 故郷で明かされるハイエルフの秘密とはーー!? 《WEB版からまるっと1章分の大ボリューム加筆、エイサーの特別年表も添えてお届けです!》 ヨソギ流の世代交代を見守り、深い森でハイエルフの長老や不死なる鳥と話をしたエイサーは、記憶の中にある友人たちの姿を形として残したいと思い、石像の彫刻を学ぶことに決めた。 次なる目的地は大理石で有名な町、マルマロス。 彫刻師として有名な伯爵に、久しぶりの弟子入りを申し込む……! 「僕には、まだ外の世界でやりたいことがたくさんあるんだ」 悠久の時を生きることを見つめ直す、ハイエルフファンタジー第五弾!
「真珠湾攻撃はパンドラの箱を開けてしまった。しかも残っているのは希望かどうかもわからん」-ABDA艦隊を撃退せしめた日本軍。次なる作戦の議論はミッドウェー島攻略とハワイ占拠の間で揺れていた。一方、欧米に遅れて電波探信儀が第一四・一五航空戦隊に新たに装備され、有用性が認められつつあった。それでも国力差を埋めることができないまま、日本は米豪遮断作戦を開始する。最終目標は敵艦隊壊滅。ニューギニアの要塞化を企図してまずはポートモレスビー攻略へと動き出す。日米互いに電探(レーダー)を駆使する攻防のなか、囮と思われた第一四航空戦隊に、思わぬ米戦艦部隊との戦いが訪れるのだが…。
モロッコで秀男はカーニバル真子の「最後の仕上げ」となる手術を受け、日本で初めて「女の体」を手に入れた。好奇と蔑みの目、喝采と屈辱を浴び、話題を振りまきつつ、やがて追い詰められていく。「自己」と闘う思春期から(『緋の河』)「世間」と闘う激動期を活写する完結篇。
外界から隔絶された学園で寮生活を送る少女たちの間で流行する、「森を作る」という遊び。誰もが森を持つ中、揺は一人だけ森を作ることができない。思い悩む揺だったが、激化する戦争の影が学園にも忍び寄る。一方、目的を持って森を観察してきたある生徒は、秘密の計画を進めていた。少女たちの魂が共鳴する時、奇跡が起きるー。
世紀末日本を舞台に、彩雲に魂を〓がれた五つの嬰児が、真の目覚めを迎える!徴兵されながらも戦争を生き抜き、戦後、文壇の寵児としてもてはやされた孤高の作家・堀永彩雲。しかしその後半生は、絶望と狂気に彩られていた。昭和四九年に享年五〇で自害した作家の作品は、世間からは忘れ去られたが、一部に狂乱の読者を生み、育んだ。
あなたはたくさんのことを知らなかった。私の妊娠も、私たちの娘の誕生も、そして娘の自死も。リリアは81歳。三番目の夫も亡くなり、高齢者施設暮らし。喪失感を抱えながら果敢に人生を進むー。かつて愛した男性の日記を繰りつつ、冴え渡る毒舌を織り交ぜ語る物語とは。