2022年6月発売
ダンジョンの奥で、でっかい出会い!? 「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。 彼はフェル達に押し切られてブリクストのダンジョンに挑み、前人未到の40階層で一度地上に帰還する。 そして新たなテナント(ドラッグストア)の解放や大量のドロップアイテムの整理、神様達へのお供えや料理の作り置きを終え、再びダンジョンへと突入するのだった。 難関と名高いブリクストのダンジョンを怒涛の勢いで突き進むムコーダ一行。 過酷な環境を乗り越え、強力な魔物の数々を打ち倒し、彼らはついにダンジョンの最下層へと辿り着く。 そこで創造神様が教えてくれたヤバい奴と遭遇するムコーダ一行だが、そいつとフェルの間には浅からぬ因縁があった! そして強大な力を持つ二つの存在が、ダンジョンの最奥で激突する……!? 「小説家になろう」10億PV超のとんでも異世界冒険譚、最大級の出会いが待つ12巻!
世界を揺るがす魔法で何もかも思うがまま!? ……でもすぐに眠くなっちゃうzzz ーーその日、すべてを思い出した。 6歳の王女クラウディアは、叔父に塔から突き落とされたその瞬間、自身の前世が伝説の魔女であり、数多くの魔術師を従えていた記憶を取り戻す。 今世では冷遇されていたが……。 「私はやりたい事しかしないわ。邪魔者は『お掃除』しないとね」 かつて世界を揺るがした魔法の力で、悠々自適な生活を送ることを決めたクラウディア。 美少年だが不愛想なノアを従僕にして、高度な魔法で何もかも思うがまま!? 「お城からのお迎え? 追い返しましょう。贅沢なら自分の魔法を使えば十分。むにゃむにゃ……」 「おい。どうして毎回わざわざ俺の膝で寝るんだ」 魔法を使用すると眠たくなってしまうクラウディアは、不本意そうな従僕に抱っこされながら、今日もくうくうと寝息を立てている。 伝説の魔女と黒髪従僕が織りなす悠々自適な快適生活、はじまります!
(平和な)決闘、温泉、秘密の隠れ家!? たくさんの日々を二人で過ごして、気づいた気持ちーー 「これからも俺の隣で、俺と共に生きてくれないか」 契約から始まる異世界ポジティブラブコメ、第二巻です! 冷酷無慈悲と噂の魔法士団長・シリルと、『他人の魔力を吸収できる』特異体質がきっかけで共に過ごすことになった平民の少女・ミア。 契約結婚から始まった二人。 初めは氷のようだったシリルも、ミアの明るさに応えて不器用なりの優しさを見せるなど、その関係も少しずつ変化していた。 友人の(平和な)決闘を見届けた二人は、温泉へと赴くことに。 王都から離れ、療養のために人々が集う歴史あるアルスター温泉街の宿に、魔獣が現れるというのだ。 シリルが温泉宿の調査を開始する一方で、ミアは同じ宿にてシリルの母・クロエと遭遇。 ずっと別々に過ごし、不干渉だったシリルとクロエも、ミアのおかげで関係が進展することに。 さらに魔獣退治も一件落着し、王都へ帰ってきたミアを待っていたのはーーまさかの誘拐!? ちょっと愉快な誘拐犯の目的はミアではなくシリルのようで……? 契約から始まる異世界ポジティブラブコメ、波乱の第二巻です!
強大な力と高い知性を持つ節足生物「トリク」が支配する地で、トリクの保護を受けて暮らす人間たち。人間は、トリクの卵を男性の体内に宿し、育て上げるという役割を担っていたー。究極の男性妊娠小説である表題作から集大成まで異星人・伝染病・生殖etc.をめぐり宿命と光を描いた、ジャネル・モネイ、N・K・ジェミシンらが崇拝する伝説的SF作家の代表作。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、三冠受賞!
高2のあかりは、悩みもなく充実した毎日を送っていた。でもある日、一匹狼の同級生・翔也に「ここは現実じゃない。俺たち、死んだんだよ」と告げられる。徐々にあかりは、今いるのが“自分にとっての理想の世界”で、本当はクラスで孤立していたこと、息苦しさに耐えかねて屋上から飛び降りたことを思い出す。やがて、辛いだけだと思っていた現実にも、失いたくない大切なものがあると気付いてー。「やり直せるよ。何度だって。俺はお前の味方だ」蒼井に背中を押され、現実世界に戻ることを選んだあかり。そしてあかりの行動は、少しずつ変化を生み出していき…。悩んでもがいた先にみえる光に圧倒的感動!大人気作家の描く、新境地の青春小説。
「きれいなおにいちゃん」ではなく、生涯の伴侶となることをネイトにお願いしたユフィ。「ユフィが真面目で一生懸命で可愛いことは、俺が世界で一番よく知っている」ますますパワーアップするネイトの溺愛っぷりに照れつつも結婚の準備を進めていたがー隣国の王女が突然やってくることになり、なぜかユフィは王太子から王城の侍女に指名されてしまう。そして現れた御一行の中には、褐色の美男子が!しかもネイトの兄を自称していて!?
聖女の家系に生まれたエウリーネは、人や物の影に隠れて気配を消せるという能力持ちの真性コミュ障。人間怖い! 一生引きこもります! と誓い生きてきたのに、突然高潔と名高い第二王子ジリオスが求婚してきた! しかもコミュ障を奥ゆかしいとか、前向きに捉えすぎですが!? 断り方も分からず、気づけば彼の妻として王宮へ。いきなり夫婦生活!? と焦りまくるエウリーネに気付き、ジリオスは提案する。夫婦としてではなく、初めて出会った者同士として少しずつ関係を築いていこうと。それから手を繋いだりお茶をしたり、まったりと恋を育てる日々。こんな優しい旦那様を支えたいーー私もこの微妙な能力を使ってお役に立ちます! 彼女の斜め上の内助の功の行く末はいかに!?
一枚の絵が、世の中の仕組みを大きく覆す。 男は、どん詰まりの場所にいた。 二年半前の大学生だった娘の交通事故死。そこから精神の変調を来たし、二度の自殺未遂の隘路から抜け出せない妻。 あれを試すしかないのかーー。 かつて、高校受験に失敗した直後、失意のうちに目にした「道」というタイトルの一枚の絵。そして、そのあとに訪れた名状しがたい不思議な出来事。 40年ぶりにその絵を目にした男は、気が付けば、交通事故が愛娘に起こる直前の三軒茶屋の交差点にいた。 構想10年。満を持して放つ、アンストッパブル巨編。 【編集担当からのおすすめ情報】 もしも、あの時ああしていたら、自分の人生、どうなっていたんだろう。 誰しも思い当たる節があるそんな瞬間に本当に戻れたら、いったいどんなことになってしまうのか。 そのあとは、思い描いたように新たな時を刻んでいってくれるのだろうか。 ひとことでいえば、本作はタイムリープのジャンルに入るはずですが、 「もしも、あの時」というこの一点を突き詰められるだけ突き詰めて、ここまで細密に、リアルに、シミュレーションをなし得ているエンタメ小説を寡聞にして私は読んだことがありません。 そう、このフィクションは、大きな嘘をひとつ、ついているはずなのに、そこから始まる全風景に徹底した吟味考察が加えられているため、こんなことが本当に世の中で起きていてもなんら不思議ではないのではないか、と読み終わったあとでそんな感懐に囚われてしまうのです。 大きな鍵は、ニコラ・ド・スタールが描いた「道」というタイトルの一枚の絵。 この絵を、著者の白石一文さんがはじめて目にしてから実に十年。 それが、このような物語になるなんて、というような月並みな驚きを禁じ得ません。 小難しいことは一切出てこない。 でも、まだ気づかれていないこの世界の真理をひとつだけ明かしてしまっている。 そんな小説だと思います。ぜひ、ご一読いただけたら幸いです。
50代半ばの男性が、健康を理由にはじめたロードバイクにのめり込む。折しもコロナ禍、会社の業績不振という息苦しい状況が訪れるなか、会社では部下、自転車では師匠となる女性とともに新しい扉を開いてゆく。
2022年6月金城華が夫の一を刺殺。DVに耐えかねた妻が夫を殺した単純な事件として解決するはずだった。しかし、担当検事の冨永真一は不審を感じ、自ら捜査に乗り出す。ほぼ時を同じくして糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡したことで軍事基地が集中する沖縄では、抗議デモが巻き起こる…。かつてない臨場感で沖縄の姿を炙りだす、冨永検事シリーズ第三弾にして最高傑作!
ハイジの世界へようこそ!感動の名作の歴史的背景を探り、物語の名場面が新たな解釈でよみがえる。“特別収録”2019年スイス国立博物館『日本のハイジ展』座談会。
「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。 今でも去っていく……あの後ろ姿が忘れられない。 平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。 信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。 発刊によせて 『母 信子』関係図 主な登場人物 第一章 信子〈1〉 第二章 信子〈2〉 第三章 和子〈1〉 第四章 信子〈3〉 第五章 信子〈4〉 第六章 信子〈5〉 第七章 和子〈2〉 おわりに 参考文献
[商品について] ー囲碁を心に熱意を胸に、マンション管理士・北山は今日もゆくー 快適なマンションライフに向けてマンション管理士の果たすべき役割とは何か、日常と哲学的思考の間を行ったり来たりして迷走する北山のもとに、マンションの終活問題、個人情報保護問題、書面決議の有効性問題、そして電子情報化に関わる問題等々、バラエティに富んだ相談が今日も舞い込んでくる。法的知識だけでは解決困難な凍てつく北風問題に、囲碁の話題等を交えながら太陽の如き情熱で立ち向かう探究心に溢れたリーガルノベル 、待望の第三弾登場! [目次] 一 序曲 二 ぶっ飛び想定外 三 形式と実質 四 相手の立場 五 ウイルス族共生会議 六 神様のくじ引き 七 手抜き 八 パンドラの箱 著者略歴 [担当からのコメント] 様々な考えや価値観を持った人が集まるマンションのトラブルは、どれも一筋縄ではいかないものばかりです。本書は、実際によくある問題を小説で楽しみながら法律知識や法的な考え方を学ぶことができる内容となっており、マンション管理士を目指す方はもちろん、マンションに住む方にもぜひお読みいただきたい一書です。 [著者略歴] 庵名 路久(あんな・みちひさ) 1953年 宮城県仙台市出身。本名・船山弘美。 1977年 東北大学法学部卒業。囲碁研究家。北海道庁勤務後、作家活動に入る。
ライトノベルが好きな普通の男子高校生・山岸巧(やまぎし・たくみ)は別のクラスの眉目秀麗な生徒・御崎秀一(みさき・しゅういち)に本を拾って貰い、彼のスマートさに憧れを抱く。しかし御崎には、ヤクザの孫だとか、先輩をたたきのめしたなどの不穏な噂があった。ひょんなことから御崎のたぐいまれなる推理力を知った山岸は、彼の助手として学校や町で起こる事件の解決に挑むことに。「片方の個室だけいたずらされるトイレ」「犯人を見ても名乗り出ない目撃者」「酔って寮から転落死した先輩」「半グレの仲間割れ殺人事件」。些細な違和感を見逃さず、魔王・御崎は予想外の真相を導く! 第一話 村人A、魔王様と出会う 第二話 村人A、魔王様の助手になる 第三話 村人A、魔王様と友情を確かめる 第四話 村人A、魔王様と友情を深める
50歳を過ぎても、敗者復活の大逆転! 麻里、51歳。長い介護の末母親を見送った。 婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。 親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。 水泳教室に飛び込んだら、人生がゆるゆると転がり出した。 ほろ苦く、やがて元気の出る応援歌 謎の上級者・伊津野「あたしさぁ、命かけてんだよね、全国大会に」 イケメン・イケボディの岸和田コーチ「タイムから言えば、俺が社長だ!!」 元文芸編集者・古矢「接待接待で太って、デブキャラに」 人生、まだまだ捨てたもんじゃない。 1 カナヅチ 2 タイヤ 3 オタマジャクシ 4 クマノミ 5 金魚 6 カワウソ
第165回直木賞作家 異次元レベルの最新短編集 創造と破壊のエンタングルメント この面白さ、解除不能 「ミステリ×SF×怪物」が開くのは「世界」の扉 小説の最前線、ここから前人未到、読み逃し厳禁 きっとアナタも究中毒になるー 爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。処理を無事終えたと安心した刹那、爆発が起き駒沢は大けがを負ってしまう。事態の収拾もつかぬまま、今度は、鹿児島市の繁華街にあるホテルで酸素カプセルにも爆弾を設置したとの連絡が入った。カプセルの中には睡眠中の官僚がいて、カバーを開ければ即爆発するという。さらに同時刻、全く同じ爆弾が沖縄の米軍基地にも仕掛けられていることが判明。事件のカギとなるのは量子力学!? 他に、日本推理作家協会賞短編部門候補「くぎ」、「ジェリーウォーカー」「シヴィル・ライツ」「猿人マグラ」「スマイルヘッズ」「ボイルド・オクトパス」「九三式」を収録。 あなたは、物語の転換点に立たされる
忘れられていた「ブータン」は、中学の同級生だった。アラフォーになった彼女は、出会った人たちに幸せを運んでくれている……。 せつなさに胸が熱くなる、女ともだちの物語。 いつの頃からか、私は生涯の友というものを望まなくなった。女はいっときの悩みを共有できるともだちがいればじゅうぶんなのだ……。 四十を過ぎて、そんなことを思っていた頃、伯父の介護に通っていた病院の玄関を出ようとしたら、「覚えてない? この顔」と、嬉しそうに駆け寄ってきた女性がいた。 彼女の名前は、丹野朋子さん。中学の同級生で、昔は存在感ゼロだった。ブタみたいに太っていたので、「ブータン」と呼ばれていた。 アラフォーになって再会した彼女は、ブータンという国に暮らしている人びとのように、世界一幸せ度の高い人間になるというのが、人生の目標になっていた。そして彼女は、夢を実現しているらしい。 ブータンに強引に連れられて、私は生まれて初めてカラオケボックスに行った。深呼吸するように、自分の思いを吐き出していた……。(「ブータンの歌」より) 不思議な存在感のある「ブータン」をめぐって、さまざまな女性たちの人生が交錯する。懐かしい同窓会のような物語。