2022年8月25日発売
人外が人間になるための女子校ー不知火高校。人間関係にトラウマを持つ俺は、そこで接した人外女子たちを通じて人間を学びながら、無事に1人の卒業生を送り出したのであった。そして今年は新たにドラゴン族の龍崎カリン、ネズミの根津万智、黒ネコの黒澤寧々子を上級クラスに迎える。だがその3人は、昨年までの人外生徒たちよりも問題児ばかりで…?2年目の人外教室。人ならざる女子たちが人間になりたい理由、願い、想いー今年は、いったいどんな1年になるのだろうか。彼女たちの「人間になりたい」という希望を、人間嫌いの俺が導いてゆくーこれは、異世界ファンタジーでも、人生やり直し転生でもない。少し変わった学校で、人間を目指す人外女子たちと送る、ただの教師の物語ー第2弾!
「フローラが失踪した」。旧東ドイツの小さな街に広がる噂が、歴史に引き裂かれた少年と少女の物語を呼び醒ます。ドイツの森に囲まれたその街では、誰もが自分の「肖像画」を持っていた。面に惹かれて移り住んだ三人の女たちー望、グェット、ディアナは、失われた「顔」を探して、見えない境界を越えていく。いくつもの時間が重層する街で、歴史と現在、記憶と幻想が交差して描きだす、世界の肖像画。
1972年末、英国コーンウォールの灯台から3人の灯台守が忽然と姿を消したー。灯台は内側から施錠され、食事も手つかずのままであった。8週間の任務、狭いベッド、夫婦の距離…。孤絶したコミュニティの中で、灯台守とその妻たちに何が起きていたのか?事件から20年後、ひとりの作家が関係者への取材を始めた。残された家族のひとりひとりが光として抱えてきた思いが、未解決事件の謎を解き明かす。
SLやまぐち号の5号車と乗客32人が消えた。事件発生前、JR山口線を旅していた亀井刑事は、寺の住職から、ある女性が高杉晋作に綴った恋文を託されていた。十津川は、乗客名簿の中にアメリカ出身の会社経営者を発見した。この会社から身代金らしき2億円が何者かに渡されたことが判明。事件解決かと思われたが、遺体が発見される。十津川は、事件解決のヒントが、謎の恋文にあることを突き止めるが。
台湾人と日本人の刑事コンビが難事件に挑む!日本統治下の台湾。野球愛好家の集まり「球見会」の会員二名が、同じ夜に別々の列車の車内で死体となって発見された。その頃、台湾球界に現れた希代の逸材・大下弘を巡って東京六大学OBたちによるスカウト合戦が繰りひろげられていた。台北南署の本島人(台湾人)刑事・李山海は相棒の北澤とともに球見会メンバーのアリバイと動機を洗い直していく。果たして事件の動機はスカウト合戦の軋轢なのか、それともー。第6回金車・島田荘司推理小説賞。
アメツはクラビル伯爵の奴隷として日々を過ごしていた。クラビルはアメツに対し無理難題な命令を下しては、できなければ契約魔術による激痛を与えており、そんな激痛から逃れようとどんな命令でもこなせるようにアメツは魔術の開発を行っていた。ある日クラビルから下された「隣国のある貴族を暗殺しろ」という命令を忠実にこなそうとしたアメツは屋敷に忍び込み、暗殺対象のティルミお嬢様を殺そうとした。けれど、ティルミお嬢様によってアメツの運命は大きく変わることになる。「あなた、私の物になりなさい!」虐げられている間に最強の魔術師になっていたアメツは、自分を救ってくれたこの天使のようなお嬢様を命をかけてお守りすると誓う。一方のティルミお嬢様は密かに壮大無計画を進めていた…。
スカウト(斥候)として、勇者パーティの汚れ役を担ってきたヒドゥン。仲間の目を盗み、魔王国によるスパイ活動の阻止、刺客・暗殺者の始末を実行してきた。ある日、彼の貢献を知らない勇者たちから「魔王討伐で人々を助ける僕たちが、逆に人々を傷つけてどうする!」と追放宣告を受ける。さらに恋仲だった幼なじみにまで見限られ、ヒドゥンは新たな人生を始めるため王都へ向かう。たどり着いた裏組織「ギフティア」本部には、かつて仕事を共にした華奢な美少女・ルナの姿が。やがて、ボスとして組織を統率する彼女と恋人として結ばれ、仕事で血に染まりながらも幸せな私生活を過ごしていく。一方、新スカウトを迎え入れた勇者パーティは詐欺被害や資金難に直面し、身売りにまで手を出すが…?
インド最大級の物語である『マハーバーラタ』。その最大のクライマックスであるカルナとアルジュナの戦いを、初の原典訳!闘いに至るまでのカルナとアルジュナの出自や来歴、2人をめぐる確執もわかりやすく解説。なぜ彼らは闘うのか?そしてその後の運命とは?全体のあらすじ、その背景にあるインドの宗教思想などもわかる必携の一冊!
20世紀フランス文壇の中心人物のひとり、ジャン・ポーラン。その知られざる初期短篇小説集。内向的な性格を矯正するために三人の女性と愛を試みる男が登場する表題作、戦場で負傷することに世界との繋がりを見出す主人公を描く「ひたむきな戦士」をはじめ、マダガスカル滞在と第一次世界大戦の経験を色濃く残す全五作品を収録。
商業都市ポロロックを牛耳る商会長・グリードが引き起こした騒動を鎮圧したカナタたち。騒動の背後で糸を引いていたのは“神の見えざる手”の頭目である“世界王ヴェランタ”だった。カナタは迫り来る脅威に対抗すべく、桃竜郷に捕らえている“空界の支配者ラムエル”から彼らの情報を聞き出そうとするものの、その成果は芳しくない。明確な対抗策すら用意する間もなく、“世界王ヴェランタ”が再びカナタの前に姿を現しー!?
追放先の大森林でジャガイモ栽培とラピスラズリ採掘を軌道に乗せた領主イエインは、領都の名をノエイナと定めて開拓一年目を順調に終えた。迎えた二年目、急激に発展した領地は労働力不足に陥ってしまう。そこでノエインは働き手として奴隷の購入を決断。縁あって豪商の家に生まれた知識人奴隷の少女クリスティを購入するがー「私が奴隷になるなんて間違ってるのよ。それもこんな田舎領地の領主に飼われる奴隷なんて」彼女はとんでもない問題児であった!頭は良いが攻撃的で農民やメイドを見下し、不平不満しか口にしないクリスティ。そんな彼女の態度を看過できなくなったノエインは、身の程をわからせるための“教育”を施すことになり…!?
“役立たず”とされる『生産魔術』適性を理由に、侯爵家を追放され辺境の村の領主となった少年・ヴァン。前世の知識と生産魔術を活用して村を発展させる中、隣国・イェリネッタ王国の侵攻によって、村の近郊の城塞都市スクデットが陥落してしまう。都市を奪還するため、国王自らが指揮を執り、ヴァンお手製の最強の兵器を配備して、万全の布陣で挑む!しかし、イェリネッタ王国はアルテの故郷にも軍を差し向けていて…!?
異世界召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。彼が農場として地道に開拓を続けていた土地は、ギフト“至高の担い手”によって大きな発展を遂げる。新たな皇帝竜となったアードヘッグは、未だ、皇帝竜に相応しい住処を創造できずにいた。ブラッディマリー達に見守られながら、皇帝竜に相応しいドラゴンになれるよう、努力を続けるアードヘッグの元に、弱小竜・シードゥルがあらわれてー!?
大好きな乙女ゲームのヒロインに転生した伯爵令嬢スフィア。『推しキャラ』エヴァルトの闇落ちルートを回避し、友人たちも救うことで、幸せな未来へ向かって突き進んでいた!しかし、未だ王子アンテルムとの結婚を求める声も大きく、ある貴族によって彼と婚約間近という話を広められてしまうー!スフィアはその噂を解消しようと奮闘するが、空回りばかり。すると、闇堕ちを回避したエヴァルトも何やら悩んでいる様子で…?
異世界人によって引き起こされた、国を揺るがす大騒動を見事解決に導いたミネルバ。「こんなに人を好きになったのは、初めてなんだ」冷酷と恐れられている皇弟殿下・ルーファスからの愛を一身に受けながら、花嫁修業に励んでいた。慌ただしくも充実した日々のなか、ミネルバが出会ったのはー妹に婚約者を奪われた辺境伯令嬢・ソフィー。その状況にかつての自分を重ねたミネルバは、傷ついた彼女の心に寄り添うため、ソフィーを自身の女官に任命する。さらに婚約式前に行われた式典で、ミネルバは王国式の装いを流行らせることに成功。未来の皇弟妃として、少しずつ帝国内での居場所を築き上げていた。その一方、ルーファスと共にソフィーの元婚約者に関する調査も進めていたミネルバだったがーどうやら彼女の婚約破棄には、国家間の思惑も絡んでいたことが判明して…?冷酷皇帝との愛がますます深まる第二巻!
前世は伝説の魔女だった伯爵夫人ラム。誘拐事件も解決し伯爵家に戻ってきた彼女は、快適生活を目指し屋敷の改革を進めていた。そんなある日、屋敷に一通の手紙が届く。内容は隣国レーヴルからのラムを指名した外交依頼だった!さっそく隣国に向かうと、第一王子フレーシュが待っていた。初対面にもかかわらず、フレーシュはラムのことを知っているようでー?