2022年発売
王妃レティシアは断頭台にて処刑された。 恋人に夢中の夫を振り向かせるために、様々な悪事を働いてーー 結果として、最低の悪女だと謗られる存在になったから。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では恋なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた学園生活も、今回は勉強に費やすことに。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出会いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の学園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。 当然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、 練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒涛の溺愛! 囲い込み! え? 私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと君のことが好きだった」って……本気なの!?
商魂たくましい少女レフィリアと手を組み、レフィリア貿易を立ち上げたミツハ。 商品力と営業力で着々と商機を拡大中! だけど新興勢力をねたむ存在はどこにでもいるもので、倉庫の在庫が盗まれてしまう! もちろんタダで済ます訳はなく、機転と根回しと商品力で悪党たちにお仕置きだ! さらに、ヴァネル王国での影響力を高めるため、人柄に信頼の置ける貴族や商会の子女たちを率いる派閥 通称「ソサエティー」をミッチェル侯爵家のミシュリーヌーーみっちゃんとともに立ち上げて……。 雷の姫巫女でもないのに影響力が高まりすぎ!? 新大陸でも金貨を貯めまくりの第7巻!
礼子に続いて恭子とも合流し、 前世以来のトリオーーKKRを結成したカオルたち。 とはいえやりたいことは変わらない。 不幸な子どもたちを救い、自活の道を教え、 悪い奴には報いを与える正義(?)の味方! 三者三様のチート能力を使い、 それぞれが思うがままに、世直しに奔走する! もちろんポーションも使って、 気ままに自由に、生き延びます!
伯爵令嬢のセイディは10年間身体を乗っ取られている間にとんでもない悪女として名を馳せていた。ある日ようやく元の身体に戻ることができたがー次期侯爵であり騎士団長となったルーファスに婚約破棄をされている真っ最中だった。「ほ、本当に、元の身体に戻ったの…?」「はっ、いよいよ頭がおかしくなったか。今更になって誤魔化そうとでもしているのか?」「えっ?私は本当に、ずっと身体を乗っ取られていて…」「つくならもう少しマシな嘘をつくんだな」信じてもらえないセイディは、犯人捜しを始めることに。一方、突然性格が変わったように見えるセイディに、ルーファスも戸惑うとともに隠しきれない想いがよみがえりー!
魔王を打倒して世界に平和をもたらし、 婚約者である、リンチギハム第一王子ナイジェルと結婚式を挙げた、 真の聖女エリアーヌ。 ベルカイムを国外追放された時には思いもよらなかった、 あたたかでーー幸せな日々だ。 だがそんなある日、リンチギハムの街で、 人々の大切なものが次々に消えていくという事件が起きる。 調査を行うエリアーヌの前に現れる、《白の蛇》という邪神の影。 そして敵の魔の手は、ナイジェルの妹セシリーにまで伸びる。 さらには、エリアーヌの存在さえも、世界から消えてしまい……!?
記憶は消えても悲しみは消えない アイダホの山中に住む音楽教師アンは、夫ウエイドのかつての家族のことを何年も思い続けている。9年前、一家が薪を取りに出かけた山で、ウエイドの前妻ジェニーが末娘メイを手にかけ、上の娘ジューンはその瞬間を目撃、ショックで森に逃げこみ失踪した。長女の行方を必死に捜し続けてきたのに、最近のウエイドは若年性認知症の影響で、事件のことも娘がいたこともわからないときがある。ジェニーは、罰を受けること以外、何も望まず誰とも交わらずに服役してきたが、新たな同房者とあることを機にぎごちないやりとりが始まる。アンは夫のいまだ癒えぬ心に寄り添いたいと願い、事件に立ち入ることを躊躇いながらも、一家の名残をたどり、断片を繋ぎ合わせていく……。 凄惨な事件を核としながら、本書が目を凝らすのは事件そのものではなく、人々の心の動き。人の心の襞をひとつずつそっとめくるように静かに物語は進む。また、厳しく美しいアイダホの大自然の描写も魅力的で、もうひとつの主人公ともいえる。 日常が一瞬で打ち砕かれる儚さ、愛よりも深い絆、贖罪を、静謐な筆致で鋭く繊細に描く珠玉のデビュー長篇。2019年度国際ダブリン文学賞受賞作。
アルディナ国の外交官として働くリウム。ゲームの悪役令嬢に転生していることに気づいてからというもの、婚約破棄される日を待ち焦がれていた。すべては不遇な環境に置かれながらも、唯一味方でいてくれた執事フィロへ想いを告げるため。そうして迎えた断罪の日。シナリオ通り国から追放されたリウムは、フィロとともに魔物の国へと赴き幸せな生活を始めるけれど、エンディングを迎えたはずのゲームが放っておいてくれなくてー!?WEB版のその後の物語も書き下ろしで収録!
問題児ばかりが住む冒険者アパートで管理人をしているアースは、リバイブポーションを作るために山に籠って素材を集めていた。木を加工してログハウスを建てて、窯でパンやピザを焼いたり倒したグリズリーの肉を加工したりと、快適な採集生活を送っていたのだが、アースが管理していない間にアパートは荒れてしまいー!一方で、古竜デュポンの被害に遭ったテスリンを訪問していた聖女カタリナは、特殊なポーションを持つ少年の噂を聞きつける。姿を消した幼馴染の手がかりをつかむため向かったカシュの街で、アパートの住人ラケシスと出会い、なりゆきで一緒に探すことに…!?国宝級のレアアイテムを作れる少年のチートな異世界アパートライフ第二弾!
As an interpreter of Japan for the West, Lafcadio Hearn has no peer. His books are still read with fascination by foreigners and Japanese alike--a tribute to his keen powers of observation and the vividness of his prose. Kokoro is Hearn's love letter to Japan--his exploration of the genius of Japanese civilization and the wonder he felt at encountering these islands and their inhabitants. The 15 extraordinary stories in this book include: "Kimiko"-- A beautiful geisha hatches a desperate plan to save her mother from poverty but then must make a heartbreaking choice. "A Conservative"-- A samurai's son embraces the West and travels to Europe but finds his new home to be a shallow and faithless land. "A Street Singer"-- A woman captivates crowds with the beauty of her voice, but her life story goes much deeper than her musical talents. ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による、日本人の心の営みに着目したエッセイ集。「停車場にて」「ある保守主義者」など全15話を収録。日本人の心、感情、精神、勇気、愛情など、ハーンが日本での生活を通して体験した、日本人の内面的豊かさを深い共感をこめて描いた作品。
証は……二人で生きること…… 信長・家康と争う信玄最後の戦いの中、謀略渦巻く岩村城で出会う織田の女と武田の 男。二人の思惑が縺れ、重なり運命を呼ぶ。信玄西上作戦で行われた岩村城攻防を 新たな視点で読み解く歴史秘話。
落下事故によって病院へ運ばれた少年ウェス。彼は頭の手術後に感情を表現しなくなってしまった。弁護士シェンクの説得により両親は、医療ミスとして病院に訴訟を起こす。だが、それから十一年が経ったある日、ウェスの父親リチャードが殺人事件の容疑者として起訴されてしまう。シェンクは弁護を依頼されるが…。過去と現在のふたつの時間軸で、医療ミスと殺人事件のふたつの裁判が描かれる物語は思いもよらぬ方向へと進んでいきー。『地上最後の刑事』三部作でミステリ読者の度肝を抜いた著者による最新長篇。
ヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)は、学園卒業後“運命の番”である御木本獅旺(みきもと しおう)と同棲をはじめることに。 過保護な獅旺を説得し、コンビニでアルバイトもはじめ順風満帆! ーーのはずが、獅旺が『番(オメガ)の言いなり』と言われているのを聞いてしまう。動揺する中、エリート一族・御木本家に入る覚悟も問われ……。 住む世界が違う。その現実に、夕侑は彼にふさわしくなるため自分の気持ちを抑えるようになりーー…… 「ただ、可愛がりたいだけなのに、いつもどうしてかうまくいかない」 アルバイト先の虎族アルファ(♂)も巻き込み、二人の新生活が幕を上げる。
シリーズ第1巻「舞姫」は、表題作のほか、「うたかたの記」「文づかい」「そめちがへ」「妄想」の5篇を収載。中でも、ドイツ留学後に書いたデビュー作「舞姫」、「うたかたの記」「文づかい」は、ドイツ三部作と言われている。また、「妄想」は、鴎外の死生観、自我や幸福についての哲学等、思想を読み解くことができる。初期の作品から晩年の作品まで鴎外の思想の変遷が垣間見える一冊。 舞姫 うたかたの記 文づかい そめちがへ 妄想
「とはずがたり」は誰が描き、そのモデルとは…若き兼好法師が秘本の謎解きと恋人の救出に挑む。王朝の禁断の恋を描いた秘本「とはずがたり」に託された謎とは何か。紫宸殿における斬殺に秘められた策謀を解き明かせるか。伊勢から来た鬼女とされた女剣士の正体は何なのか。邪教集団が恋人を攫った理由と恋人の行方を突き止められるのか。
☆2023年本屋大賞受賞作☆ 【第168回直木賞候補作】 【第44回吉川英治文学新人賞候補作】 【2022王様のブランチBOOK大賞】 【キノベス!2023 第1位】 【第10回高校生直木賞候補作】 【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】 【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】 【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】 【未来屋小説大賞 第2位】 【ミヤボン2022 大賞受賞】 【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】 などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数! その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
聖女として最高峰の力をもつシアには大きな秘密があった。それは、18歳の誕生日に命を落とし、何度も人生を巻き戻っているということ。迎えた11回目の人生も、妹から「偽聖女」と罵られ隣国の呪われた王に嫁げと追放されてしまうが…「やった、やったわ!」-ループを回避し、隣国での自由な暮らしを手に入れたシアは至って前向き。温かい人々に囲まれ、開いたポーション屋は大盛況!さらには王子・エドの呪いも簡単に晴らし、悠々自適な人生を謳歌しているだけなのに、無自覚に最強聖女の力を発揮していき…!?
優秀な魔法師一族に生まれるも「出来損ない」と疎まれているリネット。魔力がゼロだからと婚約破棄され、代わりに選ばれたのは天才ともてはやされる妹だったがーー自由を手に入れたリネットはむしろ大喜び! 実は錬金術の天才だったリネットは、隣国の王子に才能を見込まれて王家に身を寄せることに。便利な魔道具を考案したりとんでも効果のポーションをあっさり作ったり、開発した新しい特効薬で王妃様を救ったりと大活躍! のびのび充実した錬金術ライフを楽しむうち、その活躍と名声は祖国にも轟いていて…。
王国始まって以来の才媛と名高い王太子妃、ファーディリア。史上最年少で聖女になった彼女は、王太子にその優秀さを妬まれ、辺境の森に追放されてしまう。しかし偶然通りかかった隣国の皇太子に拾われ、妃として大歓迎されて…!? 祖国では疎まれていた内政手腕と膨大な魔法の知識を活かせる場を与えられ、意気揚々と領地改革に乗り出すファーディリア。ドラゴンを手懐けたり魔物被害を防いだり、一大産業を興したりと大活躍するうち、帝国はみるみる発展! 一方彼女を捨てた祖国は衰退の一途をたどっていて…。