2023年発売
レス歴2年半のとある夫婦に、ひょんなことからある日突然、異変が起きた。なんと、夫のアレが妻に、妻のアレが夫に!そう、夫婦のカラダが入れ替わってしまったのである。それはつまり、声に出して言えなかった性の悩みや、恥ずかしくて蓋をしていた思いなど、あらゆる“恥部”が、入れ替わってしまったことを意味していた。男性のカラダになった妻・リョウコはその日から、なぜ夫・アキラは自分のカラダに興味がなくなり、セックスレスになっていったのか?その本当の意味を知ることになるのだった。
舞台は1970年代終わり頃のコンゴの大都市ポワント=ノワール。主人公はアルチュール・ランボーの『地獄の季節』を愛読し、ブラッサンスを愛聴する少年ミシェル、12歳。ガールフレンドは愛くるしい同級生のカロリヌ。父親はフランス人所有のホテルで働き、白人客が残した本を家に持ち帰ってくる。母親はもう一人子供をほしがっていて、「お腹を開く鍵」はミシェルがもっていると呪術師が告げる。飛行機が頭上を横切り、ミシェルと年上の友人ルネスは着陸する国を夢見ている。自国はマルクス・レーニン主義一党独裁体制。ラジオからはテヘランアメリカ大使館人質事件、イラン皇帝シャーの死などのニュースが流れる。少年ミシェルの周りにおこる数々の波瀾、ユーモラスな出来事、不思議な経験を作家アラン・マバンクは淡々と暖かい眼差しで描いていく。幼年、青春の思い出を下敷きにした感動の自伝小説。
過労死寸前だった聖女ノイシャは、若き次期侯爵リュナンに身請けされ契約結婚の条件を提示される。「毎朝3分らぶらぶ夫婦を演出する。それ以外は自由」-やっほい!!とばかりに夢の「ぐーたら生活」をマイペースにつき進めていくノイシャ。桁外れの聖女の力を持っていたため教会で酷使されていた彼女は、生真面目なリュナンと不器用ながらも仲を深め、使用人に溺愛され、人の温もりや自分の価値を知っていく。暖かい布団に包まれたり、アイスを作ったり、ジャージを着たり、デートをしたり…。一方ノイシャを失った教会では、運営の雲行きが怪しくなってきてー!?
妊娠中の身を賭して、奴隷隊の反乱に加わった黒人の少女デッサ。逃亡奴隷たちをかくまい、彼らとともに旅に出る白人女性ルース。19世紀アメリカの奴隷制度を描く黒人文学の重要作、本邦初訳!
ミダック横町が過ぎ去りし時代の偉大なる遺産で、かつてはカイロの街に真珠のごとく光り輝いたであろうことは間違いない。カイロの下町に生きる個性豊かな人々の姿を軽妙に描く、ノーベル文学賞作家による円熟の傑作長編、本邦初訳!
人生の意味に取り憑かれて破滅する知的アウトローの魂の叫びが響き渡る、21世紀のヴェルター!神話的運命の固い絆を解く「人間」的誠実を謳いあげ、しかしその裏面に虚しき愛の漂流を予感させる「タウリスのイフィゲーニエ」を併録。
出版社の編集長に頼まれて書いたBL小説がヒットして、ドラマ化することになった小説家のジーン。渋々出席したキャストオーディション会場で、ジーンはなぜかナップシップという若手人気俳優から目が離せなくなってしまう。ナップシップはその圧倒的な魅力で審査スタッフも魅了し、満場一致で攻め役に合格。その後、撮影関連の現場でナップシップのマネージャーになっていた大学時代の友人タムと再会し喜んだのも束の間。ある日突然タムから「しばらくお前のところでナップシップを泊めてくれ」と頼まれた。断り切れなかったジーンは“一カ月間だけ”ナップシップと暮らすことになってー!?焦れったくて可愛くて愛おしい、すべてが恋に繋がる運命の物語の始まり。
ナップシップがとんだ策略家だったことが発覚し紆余曲折あったものの、なんとか想いを通わせ合ったジーンとナップシップ。二人の同居はそれまでよりも甘さを増していた。しかし、ウーイに本当はジーンを好きなんだけど告げられて媚薬騒ぎになったり、いきなり互いの家族に恋人になったことを打ち明けなければいけなくなったり、二人なら乗り越えられると思っていても前途多難なことだらけだった。さらに、二人が付き合っているとゴシップ記事に取り上げられてしまったことで、同居を解消して距離を置かなければいけなくなってー!?二人の甘すぎる日本旅行の様子や、その後のクリスマスを描いた番外編など8編の短編を収録!
コミカライズ、ヤンマガWebで好評連載中! 「これは以前、僕がリスティーナ義母様から受けた呪いです」 不老不死となったルーシェルとアルマを迎えたレティヴィア家。 リーリスの母ソフィーニの呪いを解くため、騎士団はホワイドドラゴンの試練に挑むことになった。しかし、ホワイトドラゴンとは過去に因縁があるルーシェルは戦えない。そこでルーシェルは対ドラゴン対策のため、ある禁断の料理を作ることに……。 やがてルーシェルは“ユラン”という少女との出会いと、因縁の料理について新しい家族と騎士団に語り始める。 これは300年生きた料理人が振るう、やさしい料理のお話。
[外なるもの]へと進化を果たしたアナスタシアはクエストで、新たな戦力として【泡沫の人形】を手に入れる。それは、魂を失った遺体を使役するというもの。彼女の得た【泡沫の人形】は、呪いのために約10歳で成長を止めた高ランク冒険者リーゼロッテの肉体であった。呪いのせいで正気を失って討伐された魂は冥府に送られ、リジィと名付けた肉体はアナスタシアが【夢想の棺】に収容し、召喚・使役することに。そして、折良く再び開催された「始まりの街防衛戦」で、リジィは小さな身体で巨大な両手斧を豪快に操り無双する鮮烈なデビューを果たす……!! フルダイブ型VRMMORPG「フリーライフファンタジーオンライン」──通称FLFOの世界をマイペースに楽しむリアル金髪お嬢様JK・琴音のゲームライフ、アナスタシアに一号らの下僕に次いで新たな戦力が加わる第8巻!
ーー光溢れる世界の夢を見る。 家族。学校。友達。電車。バス。映画。本。 『私』は光の世界で成長し……最後に白い部屋の中で、闇に包まれた。 夢から覚めると、魔界と呼ばれる世界で小さな一体の悪魔になっていた。 「--帰りたいーー」 『私』の心に広がるのは、夢で見た光の世界への憧れ。 そしてある日、目の前に現れた『召喚門』に飛び込む。 再び『私』が目を覚ますと、人間の赤ん坊として生まれていた。 そこは神聖王国。「帰りたい」と願った世界とは異なる人間の世界。 悪魔でありながら、赤ん坊の力しかない『私』は恐怖する。 自分が悪魔だということは隠し通さなければーー……。 さあ、愛しき人間たちよ。 その絶望を“悪魔《わたし》”に捧げよ。 などと前世で言う厨二病的見得を切って、ベッドで黒歴史に身もだえした私、ユールシアも五歳になります。そうしたら、国王陛下であるお祖父様の一声でなんと誕生日は王城と王宮で行うことに。王位継承権を持つとは言え、私は大公家の娘なのにいいんでしょうか? でも、そのパーティーでついに会ってしましました。私が美味しく頂いたアルベティーヌ様の娘である“お姉様たち”に。いきなり真っ赤な果実酒を私にぶちまけてくる悪意に、嬉しすぎて顔が引きつりそう。 そして、私に四人の従者が与えられました。まったくやる気の欠片もない怠惰で身勝手で貪欲な人材ばかりです。お父様の人選は素敵ですね。 最後に、『月夜の茶会』を主催する『白銀の姫』。血の匂いがする彼女の招待に応じるのも面白そう。 悪魔である私にとって、五歳の日常はなかなかに楽しいものになりそうですね。
主人公ハダルは生まれてすぐ生贄として山に捨てられたが、直後に古竜に拾われ、育てられることとなった。 竜と人間のいいとこ取りをしたような育ち方をしたハダルは、12才にしてあらゆる生物を凌駕する最強の存在となった。 そんなハダルは、ある日古竜に「人間なんだから人間社会で生きる準備をしなさい」と最難関魔法学園に送り出されるのだが──
武術大会で優勝して、その後の事件の解決にも尽力し、『王国の英雄』と呼ばれるようになったオルン。彼は、ソフィアたち“黄昏の月虹”メンバーとともに、レグリフ領に新たに出現した迷宮の調査に向かうことになる。海沿いの都市ロイルスを拠点に、迷宮探索を進めつつ、ビーチでのつかの間の休息も楽しむオルンたち。だが、不可侵条約を結んでいたはずのサウベル帝国が、突如レグリフ領に侵攻してくる。そして、その先陣を切るのは、世界最強の探索者とも評されている、サウベル帝国皇太子、“英雄”フェリクス・ルーツ・クロイツァーでー。「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第四巻!コミカライズも好評連載中!
第一王子のレオナルトに婚約破棄を言い渡されたものの、 第七王子アシュトンの婚約者になったノーラ。 魔物退治の遠征に出ることになったアシュトンに、 ノーラは同行を申し出る。 道中、エルフの村に導かれたノーラは、 自身に宿る魔力の正体について聞かされる。 なんと、彼女には聖なる魔女の魂が宿っているらしい。 そして、魔物退治を行う中で、 ノーラは意識を失ってしまう。 そこで出会った女性は、ノーラに宿る力の根源ーー 聖なる魔女マリエルで……!?
家族に疎外感を感じている子爵家令嬢フレイヤ・ヴィリアーズは、妹と浮気して婚約破棄となった元婚約者のネイサンに復縁を迫られ、追い詰められていた。復縁を後押しする親や執着する元婚約者から逃げるため、フレイヤは貴族たちの間で『吸血鬼』と恐れられるブラッドベリ伯爵の元を訪れる。ダメで元々、と恋人のフリをすることを願うと、ブラッドベリ伯爵ーオスカーは聞き入れてくれ、伯爵家に置いてくれることに。もくろみ通りネイサンは怖がって近寄ってこなくなり一安心しつつも、フレイヤをからかいながらも気遣うオスカーの優しさに惹かれていきー。
中学時代、対立候補さえいなければ誰でもなれる生徒会執行部だった5人。輝かしい(?)思い出は、文化祭でアイドルのように歌ったことだ。すっかりおやじと呼ばれる年齢になった彼らは、親の介護やリストラなど、厳しい現実にさらされていた。そんなとき、“歌って踊れる四十五歳以上の男性限定!イケてるミドルアイドルコンテスト”の募集を見かけ、皆で一発逆転のチャンスにかけるー。問題は山積み。それでも、夢を追うおやじたちの瞳はキラキラと輝いている。笑いと元気と勇気をくれる、清々しいエンターテインメント小説。