小説むすび | 2024年12月発売

2024年12月発売

【POD】学ばない、知なし家族の物語〜がんばろう 日本!【POD】学ばない、知なし家族の物語〜がんばろう 日本!

発売日

2024年12月12日 発売

[商品について] ーあなたの近所にも、「北川家」はいるかもしれないー 仕事に対する気力がなく、コンビニ店員のパートに甘んじている北川健司は、学生時代の同級生、恵梨香といわゆる「できちゃった婚」を果たす。夜の仕事で一家の生活費を稼ぐ一方、家にいないことが多く気性の荒い母と、常識や知恵がなく十分な稼ぎも得られない、かといって育児もままならない父。そしてそんな両親のもとに生まれた息子の洋。この北川家に襲いかかる課題やトラブルを見ていくと、日本社会の抱える問題点が次々と明らかになる。--市井に生きる一家の日常を通して、現代日本の政治的な課題を浮き彫りにした挑戦的な小説。 [目次] はじめに 第1章 すべて私のおかげ 第2章 虐待からいじめに 第3章 拾ってきた犬 第4章 魅力ある街づくり 第5章 近所のもめごと 第6章 木のない家 第7章 みんなで節電しょう 第8章 助け合う隣組 第9章 子供をだめにする子育て 第10章 夏休みはなくしてほしい 第11章 地域の子供はみんなで育てる 第12章 学費なしで、遊んで暮らす 第13章 両親の離婚 第14章 馬鹿な子供ほど可愛い 第15章 楽な就活 第16章 社員の躾 第17章 安らぎの場所 第18章 親父に愛人がいた 第19章 どうする親の遺産相続 第20章 路上生活 終わりに 著者略歴 [担当からのコメント] 親からの十分な教育を受けなかったために、大人になる過程で多くの苦労を背負うことになる息子・洋の様子などを描いた本作を読むと、お金を配るだけの表層的な子育て支援では十分でないことを痛感します。みんなが幸せに暮らせる社会とはどんな社会なのか、そのことを考える上で多くのヒントをくれる1冊です。 [著者略歴] 薄井 宏彬(うすい・ひろあき) 大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学)(ドイツ経営学専攻)を卒業し、伊藤忠商事入社。入社後、海外研修生として、ドイツのケルン大学留学(ドイツ経済論専攻)。ドイツ、スイス駐在などを経て、2001年11月IT Corporation創立、2002年4月創業。 現在、会社経営のかたわら、エッセイストとして、会社/社員研修、学校/図書館/全国自治体、文化センター/カルチャーセンターなどでセミナーや講演活動中。

余命4か月からの寓話余命4か月からの寓話

余命4ヶ月からの寓話 意味がわかると怖い世の中の真相がわかる本 森永卓郎、書き下ろし。 日本で初の大人の本格寓話本! 余命4ヶ月告知から一気に書き上げた28の物語。 ・まえがき この本は本格的な大人のための寓話集です。   森永卓郎 【第1章】 知ってはいけない カエルの王子さま ー人工知能が描いた絵 消えた型屋 ーお金の怖い話 ハヤブサ特攻隊 ー死ぬのは誰だ テレビ界のオキテ ー人気歌手の疑問 おねだり王子 ー贈り物がいっぱい ウサギとカメ ー仕事で大事なこと キツネのお代官 ー身分社会のからくり ウサギとカメ その2 ー年収が高くなる方法 イヌとオオカミ ー安定か自由か 【第2章】 世のなかのほんとう すべり台のスマートボール ー詐欺商法 スズメバチの言い分 ーみんないっしょに MAGA ーアニマル国の政策 快刀メシヤ ー食堂がM&A 見栄っ張りの王様 ー川が氾濫したのに タツノオトシゴ ー竜の正体とは どんなゴミも ー王様のお宝 ラーメンとタバコ ーホントに体に悪いの? いきなりおいしい ーこれさえあれば 【第3章】 そして生きていく ブタメンブーちゃん、がん告知受ける ーブーちゃんの失敗 黄色いサル ー肌の色が違うだけで ほおばるリス ーいくら貯金をしても イケメン・美女税 ーブタも見た目が9割 アニマル村に腕時計がやってきた ーブランドが大好き ブタエモンのツリーハウス ー嫌われものの性質 南風と太陽 ーどんな子育てがいいの モンシロ蝶とアゲハ蝶 ー最後に笑うのは 沖縄の海岸で ー砂の中のいのち 夢とタスク ー人生で大切な教え あとがき   次はどんな話だろう、とワクワクしながら描きました。 倉田真由美

翳りゆく午後翳りゆく午後

著者

伊岡瞬

出版社

集英社

発売日

2024年12月13日 発売

「人を轢いたかもしれない」 厳格な父親からの一本の電話。それが悪夢の始まりだったーー 80歳目前の武は、教職退任後、市民講座で教える地元の名士。父の武と同じ教職に就く敏明は、妻の香苗と反抗期の息子・幹人との平凡な生活を送っていた。 このところ父の愛車に傷が増え、危険運転が目に余るようになってきたため、敏明は免許返納を勧めるが武は固く拒絶する。 さらに、市民講座の生徒である西尾千代子と武との親密な関係を怪しむ噂が広がり、敏明は悩みを深めていた。 そんなある日、近隣で悪質な轢き逃げ事件が発生。 「あれってーーまさか」 疑念に駆られ、事件の真相を探る敏明が辿り着いた“おぞましい真実”とは? 『悪寒』『不審者』『朽ちゆく庭』に続く、不穏で危険な家族崩壊サスペンス! 【著者プロフィール】 伊岡瞬 (いおか・しゅん) 1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞しデビュー。2016年に『代償』、2019年に『悪寒』が啓文堂書店文庫大賞を受賞。2020年に『痣』で徳間文庫大賞を受賞。『不審者』『朽ちゆく庭』『清算』『水脈』など著書多数。

グラーキの黙示3グラーキの黙示3

セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻  マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。  ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである──  英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた!

恭三の父 乳の匂ひ 加能作次郎秀作集恭三の父 乳の匂ひ 加能作次郎秀作集

明治の終わりから大正、昭和初期に活躍した、能登(現在の石川県羽咋郡志賀町富来)出身の自然主義作家・加能作次郎の5つの作品を収録した作品集。加能作次郎のデビュー作「恭三の父」、10代の少年の女性への心理を京都の町の生活の中で描いた傑作「乳の匂ひ」、成長した息子と父との長年の交流と心の動きを丹念に追う晩年の名作「父の生涯」の3つの小説と、作家の生地でありすべての作品に大きな影響を与えた能登半島の自然・人情・生活が描かれるエッセイ「能登の西海岸」「能登の女」を収めました。 加能作次郎と同じ能登半島・七尾市出身で加能作次郎の研究をライフワークとする編者による小論「加能作次郎と能登」が収録されているので、作家や作品の背景への理解も深まるでしょう。 作品に一貫して流れる人の情愛に眼差しを向ける姿勢と、それをとおして描かれる人間の心のやさしさ、故郷への愛情と葛藤は、現代の私たちの心情と驚くほど共通しています。 菊池寛、芥川龍之介、宇野浩二、久米正雄、広津和郎らと同時代に活躍し、長く正当な評価を受けてこなかった加能作次郎の魅力を再発見する一冊です。 恭三の父 能登の西海岸 能登の女 乳の匂ひ 父の生涯 加能作次郎と能登 杉原米和  一 父の肖像   二 海を揺籠に   三 「ふるさと」の唄  父と子の物語 おわりに

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