2024年6月25日発売
長年敵国同士だった隣国に嫁いで来た王女・アリシア。黒狼王と呼ばれ、恐れられる敵国の王との人質同然の婚姻に、手酷く扱われることも覚悟していたけれどー国王のテオドールは超紳士!噂とは違う彼の様子に戸惑いつつも迎えた初夜だったが…彼のアソコが大きすぎて入らない!!でも、両国の平和のために、なんとしても夜の生活を成功させなくてはならなくて?初夜を成功させるべく奔走する子猫系天然王女と、強面紳士な国王陛下の純情えっちなロイヤルラブ!
主人公が「虫けら」になる小説の何がそんなにすごいのか?カフカを読むことは、自分を知ることにつながる。そしてこの作品は、「個の孤立」だけでなく「家族の孤立」として読むこともできるーと著者は言う。カフカ没後からちょうど百年、不安と孤独を抱える人が多い今、個の弱さを知ることで人と人とのつながりの大切さを考える「介護文学」として読み直す。
いつからだろう、海鳴りが聞こえなくなったのは。個人の物語は、生きた時代や社会の変化、地域性とどう関わってくるのか。夫と死別して六人の子持ちの男に嫁いだつね、戦後に生まれたその娘千津、父親の顔を知らずに育った同郷の誠司。高度成長期に至る、社会や地域の変化とそこに生きる人々の物語。
なさそうで、ありそうな「もう一つの世界」。明日への小さな希望を抱いたり、不条理な世の中に絶望したりー。無機質な箱船に暮らすスズキ青年の“平凡”な日常をコミカルに描いた、新感覚・連作短編小説。
百戦錬磨の“王女将軍”と呼ばれる王女・オデットは、その戦果に反し、妾の娘として蔑まれていた。ある日、大国の国王・ジョセフと合同演習をすることになり、なぜかそこで求婚されてしまう。寝耳に水の結婚話に徹底的に反発するも、彼に囚われ軟禁され…。しかし「虜囚」とは名ばかりで、待っていたのは甘い責め苦だった。彼はそれまでの好戦的な笑みを隠し、「そなたが欲しい」と色気を含んだ眼差しで迫ってきてー。第一回シェリーLoveノベルズ恋愛小説大賞「大賞」受賞作。
1997年、日本海の島から湘南へ。2006年、戦時下の生と謎に包まれた八丈島の海へ。2011年、思い出の地で遭遇する“悲劇”の三陸の海。大らかな海が秘めた青く小さい涙の粒…女たちの「悲しみの海」物語。附 青木磨崖梵字群ー実録・新宿ゴールデン街。新宿ゴールデン街で有名だった文壇バー「まえだ」のママ前田孝子さんと作家の中山あい子さん、脚本家の大野靖子さん三人の奇しき関係を描く。
名門貴族の次男ラビが手にしたのは、忌み嫌われる魔獣型ゴーレムにも似た、見るからに弱そうなハズレゴーレム生成スキルだった。そのスキルのせいで学園の貴族科から平民科へ転落するも、ハズレゴーレムのチート性能で楽々レベルアップに成功!これで念願の貴族復帰も近づいたかと思いきや、貴族と平民のトラブルに巻き込まれてしまいー。
「申し訳ございません…っ!!手違いです!!」異世界召喚に巻き込まれ死んでしまった男は半ば脅される形で、絶世の美少年・ハロルドとして望んでもいない異世界転生をしてしまう。のんびり生きようとするハロルドだったが、女神から加護や特別なスキルを押し付けられ!?スキルを持つハロルドは強制的に王都の学園に通うことになる。友人たちと平和な学園生活を送りたいハロルドだったが、特別な力を持つが故に次々と事件に巻き込まれてしまいー?数十年ぶりに現れた妖精たちに懐かれたり、王家の積年の悩みを意図せず解決したりと、思いがけず目立ってしまうハロルドは身の丈に合った平凡で平和な生活を手に入れることができるのか!?
追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。怪我のリハビリを兼ねて一人で迷宮へ潜ったミトロフは、古の災いと称される“魔族”に遭遇してしまう。ミトロフは秘策を携え、禁忌の一族の生き残りであるブラン・マンジェと共に、“貴族”の矜持を持って雷撃を操る魔族と相対するー!
「シェリエル・ベリアルド、貴様との婚約は今日をもって破棄する」シェリエルは婚約破棄される未来を夢で見る、少し変わった赤ちゃん奴隷。繰り返し夢を見ていたある時、前世が現代日本で生きたプログラマーだったことを思い出す。その後は、夢で見た通り『ベリアルド侯爵家』に引き取られることにー。ベリアルド家は類稀な才能をもつ一方、共感力や罪悪感が欠落しており「悪魔」と呼ばれる一族だった。彼らはシェリエルに対しても興味がない様子だったが、未来のためには彼らとの関係改善が必要不可欠。悩んだシェリエルは未来の夢と前世の記憶を駆使して、少しずつ彼らとの距離を縮めていくのだがー?
ラスボスフラグ再来!? 皇宮に渦巻く企みも婚約者と一緒に暴いてみせます! リアムのラスボスフラグを折ることに成功し、無事に婚約を済ませたグレイス。 彼女は皇族の妻としての教育を受けるため宮廷に通いながら、リアムとの甘い婚約者ライフを満喫していた。 そんなある日、第一皇女に怪しいもやがまとわりついている現場に遭遇する! それはリアムが闇堕ちしかけたときに見たものと酷似していてーー!? 咄嗟にもやから皇女を庇ったグレイスだったが、なぜかグレイスにはもやがきかないことが判明。 魔術の使えない体質が原因だと考え、もやも魔術による誰かの企みの可能性に気付く。 同時に小説内で起きた宮廷パーティーにて皇后と皇女が襲われた事件を思い出し、グレイスはリアムのラスボスフラグの再来を疑うように。 想定外の事態に不安を抱えながらも、リアムとの未来のために調査を始めるグレイス。 その際、リアムを巻き込まないために秘密で行動するのだが、グレイス第一なリアムには全てお見通しのようでーー?
新婚旅行を終え、いつもの生活に戻ってきた聖女フィリア。一方、オスヴァルトは隣国アレクトロンの王族来訪に向け、準備に奔走していた。その一環として騎士団の分隊が王都へやってくるのだが、騎士をまとめる隊長エルムハルトはリーナの婚約者らしく…?
華麗な古代ポンペイを舞台にギリシア人美女をめぐり青年貴族と魔術師が対決。魔術、占星術、イシス女神を駆使し、人間の愛憎、キリスト教の黎明、剣闘士の死闘を描く。小説『ペラム』で一世を風靡したブルワー=リットンの波乱万丈の歴史小説ー不朽の名作が待望の完訳でよみがえる。
民族の誇りと自立のために、英雄的な戦いに立ち上がった女戦士カリパとその恋人マサリキンがつむぎだす、東北の大地を舞台とした、エミシの物語。列島に統一政権が生まれ、権力が制度として確立する以前の、人間くさい壮大なドラマー