2024年7月10日発売
鏡を通して異世界の少年・セシルと交流していた一花。ある日突然その異世界に転移してしまった一花は、そこで一年前に失踪した姉・華恋と再会する。しかも華恋は「イチカ」を名乗り、聖女として敬われているばかりかセシルの婚約者になっていて…!?状況がわからないまま自分が「イチカ」本人ということを伏せて過ごす一花だったが、危機に瀕して聖女の能力が開花してしまったことを皮切りに、あらゆる奇跡を起こすことになり…。
自分勝手な最悪な夫に仕事を奪われ、離婚されたあげく家を追い出されてしまったベアトリス。大変だった毎日から解放された彼女は、祖父が残してくれた秘密の隠れ家で可愛い妖精達とのんびり第二の人生を楽しむことを決意する!料理を作ったり、まったりお昼寝したり、魔法薬を調合してみたりと自分の好きなことに没頭していたある日、街に出かけた彼女は自分が作る魔法薬の品質が規格外なことを知る。貴族にも目をつけられてしまい、スローライフ存続の危機!?
新興の隣国・ウクスナ公国の偵察へ赴くフェリクス王に、チョコの原料・カカ王探しのため莉奈も同行することに。チョコのことは憂鬱…だけど、外の世界を見られる貴重なチャンス!留守番のシュゼル皇子にスイーツも作り置き、みんなで食べ歩く用の軽食・お菓子の準備も万全!「大人しくしろよ?」「他国では迷惑を掛けないように!!」そんな周囲の念押しを振り切り、いざ出発!だが道中のファンタジー世界の森ですでに莉奈の好奇心は爆発しー?
ホームシックになった勇者一行に故郷の料理を振る舞ってほしいというサガ帝国直々の要請を受け、鼬帝国領デジマ島を訪れるサトゥー達。新たに召喚された勇者の最後の一人、ソラとも挨拶を交わし、彼女達が追っている迷宮に潜む魔王について聞くサトゥーだったが、その正体が先の侵略戦争で鼬帝国に保護されたはずのネズではないかという疑念が浮上。さらに魔王討伐には鼬帝国の聖堂騎士も絡んできてー?ほのぼの異世界観光記、殺意に満ちた迷宮に挑む三十巻!
山暮らしを始めて初の積雪や年越しを経験した佐野とニワトリたち。まったり年始を過ごしたのも束の間、ニワトリは次の獲物を求めて西に東に出張する。 豆まきやバレンタインなど季節柄のイベントを楽しむ中、佐野の誕生日を知った相川さんとおじさんたちがプレゼントする為にと四阿づくりに乗り出してーー。佐野そっちのけでDIYに熱中!? 春の訪れを感じさせる山暮らしの第6巻!
米がまずい世界で米農家に生まれたフェリクは、八歳の誕生日にスキル“品種改良・米”を授けられ、同時に米好きだった前世の記憶も思い出す。周りからは外れスキルだと笑われるも、むしろ大喜びのフェリクは早速おいしい米作りをはじめる!お粥やおにぎり、変わり種のおこげサンドやライスピザ、デザートのライスプディングなど改良したおいしい米で作る料理は異世界の人々にも大好評!!米のおいしさも徐々に広まり、ついには自分のお店を出店することに!?
黒の森に冬の足音が近付き、冬支度をはじめるエイゾウ。家に暖房器具を導入すべく奮闘したり、侵入者を感知する罠や高威力なクロスボウ作りにもチャレンジしたり。時には畑でとれた野菜で小さな収穫祭を開催、完成した温泉にゆったりつかり、雪が降れば家族みんなで雪合戦!そんな冬を楽しむエイゾウ工房を訪れた依頼人は、現役の暗殺者を名乗る女性。しかし、罠にかかったりするその姿からは、とてもそうは思えないのだが…?
かつて「ぼく」ではなく「わたし」だとカミングアウトしたことで、傷ついた慎太郎。心の中だけで『ゆき』として生きるようになった慎太郎が出会ったのは、死に別れた恋人の骨を探す女性ナシャル。彼女は恋人に正体を明かせなかった後悔で、海に戻れない人魚だった。本当のことは、誰かを傷つけるし、傷つけられる。好きなひとへの想いも隠し、『慎太郎』として生きていくと思っていたけれど…。『ゆきも、あなたのうみを、およいでね』痛みを抱え、それでも前に進む出会いのものがたり。
誰からも散々嫌われ、殺されるーそんなとあるゲームの悪役リュクスに、俺は転生していた。でもそんな運命、理不尽では?死にたくないし、孤独な人生なんて送りたくない。だから決めた…悪役をやめてモブになると。ゲームを周回プレイし、公式設定資料集を読ん込んだ俺なら、チート級の魔眼をさらに鍛えることができる!それじゃあ、剣と魔眼を練磨して、ゲームストーリーをぶち壊すことにしますか!!正攻法で生きる悪役が起こす、番狂わせファンタジー開幕!
復讐するのも、復讐されるのも、僕にしかできないーー。 『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞し鮮烈デビューを果たした竹吉優輔、8年ぶりの新作! 私立恵堂学園に通う和泉七生は、2年生から特進クラスに編入を果たした。友人もでき、新しいクラスでもつつましく学園生活を送っていたが、ある日黒板に謎のQRコードが現れる。読み込むと、「ギン」という謎の人物による、櫛屋すみれへの過去のいじめを告発するという脅迫動画が映し出された。 告発までの期間は約1か月。だが、同時にいじめに関するクイズも出題される。 唯一の部外者である七生は探偵役を任命されるが、自分の過去の罪の意識から、復讐と贖罪の間でさまよい始めるーー デビュー作『襲名犯』で不条理と再生を描いた乱歩賞作家の復活長編!
小体ながらも繁盛している向島の船宿「かりがね」を営むお路とお律の美人姉妹。その裏の顔は「緋薊」を名乗る盗賊だった。お路は男嫌いだが、盗みに入る先の黒丸(関係者)を籠絡する術は抜群だ。一方、妹のお律は小太刀の名手だが、身分違いの武家の三男坊と恋愛中。そんな二人の気がかりは妹(三女)のお夕の行く末。幼い頃に失明したため師匠の家に住み込みで音曲の修業に明け暮れている。三姉妹の父親はかつて山陰の浜岡藩御用達の廻船問屋の主人だったが、不可解な死を遂げていた。父の死にまつわる手がかりを見つけたお路とお律は、その謎を解き明かすために立ち上がるー。