小説むすび | 2024年発売

2024年発売

クララクララ

スペイン大衆小説の登場! 日常のなかの絆! この小説を読もうと思ったら他の計画を立ててはならない。読み始めると、笑いこけ、泣きじゃくり、時には笑いこけながら泣いてしまうから、という理由だが、時には喉も詰まらせられる、とスペインの書評氏 テレサ は言う! 主人公クララは35歳。離婚して、幼稚園児と小学生の二人の男の子を一人で育てている。仕事はテレビのプロダクション会社勤務。元の妻であるクララに内緒で家を抵当に入れて騒ぎをおこしたり、仕事でも失敗を繰り返している、元夫からの養育費の支払いは滞っており、日曜日には生活のためのアルバイトをし、息子たちにも気を配り、他の知り合いと時に享楽的な付き合いを続けて、問題含みでありながらもごくふつうの生活を送っている。表面上はクララに辛く当たってばかりの母親は、心の中ではクララを愛してもいて、父親の方はというと、離婚後、やはり昔からの愛人マイテと一緒であっても、娘とは連絡し合い、離婚された元の妻も愛しているのだった。そんなクララを支える精神科医ルルデス。仕事上の上司カルメン。仕事仲間のエステル。特に好きでもないが、いつでも寝ることのできるディレクターのミゲル。同僚の魅力的で心惹かれる友人、ロベルトとも、やがてその希いも達せられるのだった。小説中の登場人物は、体のスタイルや性格の長所、欠点などが活き活きと描かれ、いつどこででも市井で知り合えるような人々ばかり………やがてクララは誰の子か分からない子どもを生む。その誕生祝い、そこでは、多くの関係者が集まることとなり、あたかもカタツムリの殻のように、自分も家族や友人たちに支えられていることをクララは自覚するのだった。原書名 Los caracoles no saben que son caracoles.

俳句 ウクライナから日本へ 297歩俳句 ウクライナから日本へ 297歩

「一句一句が私の心を日本へ運ぶ小さな一歩なのです」 今もウクライナで俳句を詠み続ける若き俳人ウラディスラワ・シモノワ(Vladislava Simonova 愛称ブラダ)がウクライナ語で詠んだ俳句とその日本語訳を併記した俳句集。 全297句と、著者自選の11句と本人によるエッセーを、ウクライナ語と日本語訳で掲載。日本語訳を元に、坪内稔典・八木健・大鋸甚勇の三氏が作句し鑑賞する章「Dear ブラダ 俳句界の三賢人による作句と鑑賞」も。 著者のプライベート写真やウクライナの風景など50枚超と八木久子氏の日本画多数で構成された、全96頁フルカラーの、目でも楽しめる本。 日本の伝統的文化である俳句による文化交流を通して、遠く離れたウクライナと日本の絆を結び、ウクライナ支援につなげたいとの思いで作られた句集。 メディアでの紹介多数:「ETV特集『戦禍の中のHAIKU』」(NHK)、「ドキュメント20min.『ウクライナ 俳句交換日記』」(NHK)出演。 俳句が伝える戦時下のウクライナ ウクライナの市民、7人へのインタビュー」(馬場朝子編訳/現代書館)、「Serow(カモシカ)」(秋田国際俳句ネットワーク)、中日新聞、共同通信、秋田国際俳句ネットワーク ウェブサイト、京都×俳句プロジェクト ウェブサイトなどに俳句掲載。 著書:「ウクライナ、地下壕から届いた俳句 The Wings of a Butterfly」(集英社インターナショナル) 私の俳句の世界へ、ようこそ ブラダの俳句と青春 コラム 良寛さんとブラダさん Dear ブラダ 俳句界の三賢人による作句と鑑賞 ウクライナと日本をつなぐ297句 編集を終えて

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