2025年11月発売
停泊地となる居場所を見つけること。 老いの過程を肯うこと。 戦争の記憶を引き継ぐこと。 青果市場の関係者や近所の人々が出入りする「いちば食堂」。そのひとはいつも同じ時間にあらわれ、テーブルに古い文庫本を広げては手帖になにか書きものをして過ごす。 9年ぶりの長編小説にして新たな代表作。 「食べてくれるひとの顔を具体的に思い浮かべて、よいものを提供したいという気持ちが、料理の味を決める。準備や技術を、愉しさ、喜ばしさが超えていく。賄いをつくるのが楽しいのは、ありあわせのものを使って、味覚をいかに喜ばせ、いかに食欲を満たすかを、そのつど現場で考え、すぐに試すことができるからだ。丕出子さんの反応は家族とまるでちがう。素直というような言葉では収まらない大らかさがあるのだが、笛田さんにはうまく説明できない。丕出子さんと食べるときは、食堂の空気ぜんたいを賄っているような気がするのだ。」(本書より)
尽くしてきた義母に、金を盗んだと疑われた冬美。 都内にいくつもビルを所有するが、孤独な茉莉。 そして、ある事情から船内で働き続けている沙苗。 65歳の女性3人が、辛い日常を忘れるため乗り込んだ豪華客船。 偶然生まれた友情は、残りの人生の希望となっていくーー。 「私たち、色々不幸はあるけれど、3年後、船の上で再会しましょうね」 豪華客船×文学、誕生!
言論で日本の軍部を牽引する徳富蘇峰と、アメリカの地から日本に警鐘を鳴らし続ける朝河貫一。直木賞作家が透徹した「史眼」で描くアジア・太平洋戦争ーー。 佐藤優氏、激賞‼ 国家の悪に切り込んだ感動の書 1931年、満洲事変勃発ーー後に戦前、戦中最大の言論人と呼ばれた徳富蘇峰は、東條英樹ら軍部と結びつき皇国主義、軍国主義の世論形成に大きな影響力を与えていた。イェール大学教授で歴史学者の朝河貫一は、アメリカで激化する反日世論に晒されながら、日米融和を唱え、祖国の未来に警鐘を鳴らし続けていた。 日本は満洲事変から、中国との戦争が泥沼化していきアメリカとの対立も深刻化していく。 蘇峰は日本で、朝河はアメリカから言論の力で祖国のために戦い続けるが、日米開戦は避けられない状況へと陥っていく。 1941年12月、朝河はルーズベルト大統領から昭和天皇への親書を起草し、開戦の回避、そして和平を目指すが……そこには予想だにもしない国家の罠が仕組まれていた。 はたして天皇を、祖国を守ることはできるのか。 国家存亡の危機から祖国を守るために戦った朝河貫一と徳富蘇峰ーー。 真の愛国者は誰だったのか。祖国の未来を開いたのは誰だったのか。 真逆の思想をもった「ふたり」から見える真の正義とは。 戦後80年を迎え今、透徹した「史眼」で満洲事変から日米開戦を描く渾身の歴史小説。 内容・構成(目次案): 第一章 満洲事変/第二章 イェール大学 第三章 満洲国/第四章 日米融和に向けて 第五章 五・一五事件/第六章 大統領選挙 第七章 国家の岐路/第八章 独自の道 第九章 戦争の禍/第十章 理性と熱狂 第十一章 極秘工作 あとがき 参考文献
この図書館、一筋縄ではいかない! 出勤初日に師匠が亡くなり、 いきなり見習いから司書に昇格!? 利用者は押しかけるし、 図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし…… 助けてくれるのは謎の少女と猫たちだけ 見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ 13歳になった子どもがどの職業の見習いになるかが決まる〈召命(しょうめい)〉の日。オリバーを採用したのは図書館の司書だという偏屈そうな老人だった。ところが翌朝出勤すると、師匠になるはずの老司書が発作を起こして死んでしまった。利用者たちは押しかけるし、図書館の本はとんでもない秘密を抱えているし……右も左もわからず途方に暮れるオリバーを助けてくれたのは、謎の少女と何匹もの猫だった。 見習い司書の奮闘を描く図書館ファンタジイ。
淡い光の中で、生と死を見つめる。 私には、そんな午後がある。 死や罪悪感に翻弄される純粋で奇妙な人々。 本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』の著者が贈る、 全26章の傑作短編集! 台北、東京、マラケシュ、ウィーン、チューリヒ、パリ……。弁護士で作家の「私」は講演会や朗読会で世界各国を訪れ、さまざまな過去を抱える人々と出会う。16年前に弁護したかつての依頼人がマラケシュで語った、当時明かさなかった事故死の事情。イタリアの古い館に滞在中、怪我をした隣人の女性から聞いた衝撃的な身の上話。ベルリンで亡くなった知人の遺言執行者に指名されて知った、彼の唯一の遺産相続人との愛憎半ばする関係──。死や罪悪感に翻弄される純粋で奇妙な人々の物語と、ところどころに挿入された歴史上のエピソードによる全26章は、ページを閉じたあとに、深く鮮烈な余韻を残す。 クライスト賞受賞、日本で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた『犯罪』の著者が贈る新たな傑作短編集!
わたしはあの人を殺した。 わたしはーー もういない。 児童養護施設の子どもたちが遭遇する 不可思議な謎の数々 『七つの海を照らす星』 『アルバトロスは羽ばたかない』に続く シリーズ待望の最新作 職場復帰をめざしリハビリに励んでいる児童養護施設・七海学園の保育士・北沢春菜。七不思議が伝わる学園では、彼女が不在の間にも子どもたちの身辺で不思議な出来事が続いていた。一緒に終点まで乗ったはずの循環バスの中から忽然と消えた少女。かつて母の死期を予知した少女が目撃した“未来の殺人”。駅伝大会の中継地点で襷を渡し終わるとともに消失した少年ランナー。そして学園内のあちこちでは、殺人を告発する宛名のないメッセージが現れ── 『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の感動と驚愕が甦る、シリーズ完全新作!
金色の草原の果て 緑に囲まれた白亜の校舎。 リデルハウスには秘密があったーー かつて子どもだった、 そしてこれから大人になるあなたへ 贈る物語。 金色にかがやく草原の果てに佇む、緑に囲まれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、普通の生徒が知らない場所で学園生活を送っている。そして、かれらはリデルハウスからの“制約”の見返りとして、在学中に一度だけ「ギフト」を行使できる。「ギフト」は、実現可能な望みであればなんでもひとつ、叶えることができるという──。 新鋭が紡ぐ、懐かしくも新しい少年少女たちの物語。 ■目次 金曜日(フライデー)のゆううつ 水曜日の誘拐 木曜日は真夜中に 月曜日のページ・ボーイ 日曜日の魔法使い
大学の先輩が手書きで韓国語に訳してくれた吉本ばななの『キッチン』、茨木のり子の詩に重ねた民主主義への思い、ハン・ガンの初邦訳作品『菜食主義者』刊行の舞台裏ーー互いの国の物語をつないできた人々の情熱が、日韓文学の未来をひらく。出版社クオンの社長による、読むことへの愛と信頼に満ちたエッセイ! はじめに 韓国文学ブームに前史あり さぁ、社長の仕事をしなくちゃ 広告コピーで学んだ日本語 「第一子」はハン・ガン『菜食主義者』 スーザンと二人の老詩人 朴景利先生の『土地』 友だちになること 本の中の小道 戒厳令の夜 社長の仕事 詩の魔法 Kビレッジだなんて 神保町の隣人たち 情熱に満ちたたくさんの人々 人生の師、金石範先生 企画が動き出すとき 池明観先生の卒論指導 馬鍾基さんとその父をめぐる時間旅行 上・下 大きな世界観ーー李光洙と波田野先生 『広場』と崔仁勲先生 私を育ててくれたのは八割が風だった 本の処方箋 ノーベル文学賞をハン・ガンの引き出しにしまっておいた Poem Post--四元康祐さん 桃のような人 交流の扉をひらく 人と人が出会うという、とてつもないこと 出版都市、坡州で 文学と食べ物 ソウル国際ブックフェア 韓国と日本の「街の本屋」 書店が地域を育てる おわりに 本書に登場する韓国文学の作家たち
人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。 会社をやめようかと悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められた。 初めて一人で行った熱海で、ひとり旅の魅力に取りつかれ、どんどんと行動範囲を広げていった。 プライベートが充実してくると、仕事への影響も、周りの目も少しずつ変わってくるーー。 日和は小宮山商店株式会社に勤めて8年。 3月のはじめ、斎木課長に会議室へ呼び出され、お説教かと心配していると、なんと昇進についてだった。 仙川係長が退職するにあたり、麗華を係長に、日和を主任することを考えているという。 いい話に違いないけれど、昨日と同じ今日が続くことこそが望ましい日和にとっては、プレッシャーが大きすぎた。 「同じである必要はない」という斎木の言葉も素直に受け止められずにいると、 天気も良く、繁忙期もすぎたので旅に出ることをすすめられ、日和は徳島・香川へ向かった。 これが自分と向き合う大切な旅になるのだった。 旅先は岩手、三重、徳島、香川! 第一話 岩手 中華そばとお餅 第二話 三重 牛にぎり寿司と鰻丼 第三話 徳島 絶品ハマチと徳島ラーメン 第四話 香川 骨付鶏と讃岐うどん
巻頭特集 ドラマ化&文庫刊行記念! 湊かなえ『人間標本』/グラビア・インタビュー 市川染五郎 発表! 第16回山田風太郎賞/歴代受賞者競作 窪美澄|米澤穂信|前川ほまれ|蝉谷めぐ実 特集 KADOKAWA創業80周年 1945⇔2025 新連載・最終回 河崎秋子|中山七里|安部若菜 読切・特別掲載 赤川次郎|井上先斗|古内一絵|宮島未奈 第16回小説野性時代新人賞/第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞
●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編 『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、 『ツミデミック』(直木賞受賞)、 『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、 次々と話題作を発表する一穂ミチさん。 3年ぶりの長編となる今作は、 一穂さんが「いつか書きたかった」という、 「不在」と「喪失」の物語となりました。 互いに秘密を抱えながら暮らす 男女に訪れた突然の別れーー。 喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。 〔あらすじ〕 タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。 翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、 <多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、 行方不明になった>というしらせが届く。 謎の多い事故の真実を求めて、 男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。 多実の人生のかけらを拾い集める旅は、 青吾自身の過去をも照らしながら、 思いも寄らぬ場所へとふたりを導くーー。
「……俺はいつからハメられてたんだ?」 〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。 ◇◇◇ 警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。 容疑を否認しつつ稲澤は言う。 「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」 取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけたーーいったい、何がどうなっているんだ? ◇◇◇ 1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。 事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。 ラストに辿り着いたとき、あなたの頰に流れるのは、涙か、雨粒かーー。 ◇◇◇ ーー私に残ったのは、あの人だけだった。 だからこそ、赦せなかった。 レイン ダーク ドッグ ライズ たとえば孤独という名の噓 アイズ いつか永遠という名の瞳
極悪非道と噂される暴君×悪女のお告げを受けた令嬢 「必ず幸せな花嫁にする」 疎まれ令嬢が、冷酷君主の心を解かすーー 生まれてから災い続きで、「千年にひとりの悪女」とお告げを受けた翠。非道な暴君・琉聖との縁談が決まった彼女は、彼を不幸に陥れることこそ、己の役目だと父に説かれる。しかし琉聖は態度こそ不遜なものの、噂される人物とは違うようで…? 女嫌いの琉聖だが、無欲でわかりやすい翠への愛おしさが止まらなくなっていく。 「おまえは悪女ではない。わたしの妻になる女性だ」 疎まれてきた自分を甘く慈しんでくれる彼に、翠も初めての恋を知り…。互いが唯一無二の純愛中華ファンタジー! ノベル・コミカライズともに好評配信中の『毒の寵妃は後宮で花ひらく』スピンオフ。
【第2回ハナショウブ小説賞 opsol部門大賞受賞作】 走り、立ち止まり、立ち止まり、走る。 そうして日々は、進んでいく。 心も身体も、限界だった。 ハードワークが原因で体調を崩した宮沢祐介は、三十歳を前にIターン転職を決意。生まれ育った東京を離れ、人口二千五百人ほどの小さな町で、移動スーパー「茜号」を走らせている。 複雑な家庭に育ち、かつての恋人とはうまく付き合うことができなかった。過去の経験から、つい人との距離感に慎重になってしまう祐介だったが、茜号を通して繋がる町の人たちとの出会いが、深く傷ついた心を静かにほどいていくーー。 “変わらない現実”の中で“変わる心”を描く、再出発の物語。 人生は、そう簡単には変えられない。 それでも、偶然出会ったこの場所で、俺は確かに救われたのだ。 なみさんの梅干し 恐るべき公民館前の乙女たち 茂さんのカータルボレ 優しい気持ち
私の遺伝子は誰から受け継いだの…? ヒトの卵子同士の結合研究を経て、愛する女性との子供を授かったLGBTの女性医師 彼女の哀しい運命とその子供の数奇な人生の物語 精子や卵子の凍結保存、人工受精、体外受精、代理母の出現など、様々な技術の進歩や倫理観の変化により、遺伝子の維持が可能となった。 これらの技術は夫婦間の不妊治療にのみならず、未来にはLGBTの人にも自分の遺伝子の継承が可能となることだろう。 法律や倫理的には議論の余地はあるが、技術的には誰でも、自分の遺伝子を持った我が子を育てられる時代はきっと訪れるだろう。
「東京から故郷に帰ってきた君はとてもきれいだ」 “令和のM字クイーン”こと紅羽祐美が故郷である山形に帰り 本当の素顔と一糸まとわぬカラダを見せてくれた。 生まれ育った土地の緑豊かな自然にふれてこぼれる笑み。 出し惜しみ一切なしの純白のボディはバスト、クビレ、ヒップ、すべてが息をのむ美しさ。 ときに恥じらいながら、ときに大胆に……。 紅羽祐美のファンならずとも必見の感動的初脱ぎ!
ゲーム中に死んでしまった俺、ソータは気づくと異世界のおっさんの体に憑依していた! 近くにいた猫獣人娘の乳房を揉みしだき、口で奉仕させたのを皮切りに、他の美しい獣人族の娘たちにも手をつけてゆく俺。この世界では獣人族をエロい目で見る男はいないので、俺は自由にケモ耳ハーレム作りを進める事に。 さらに獣人の女神の導きで媚薬っぽい体液を出せるようになった俺は、獣人王として獣娘たちをバリバリ孕ませる任務を負うが、そこに意外な試練が訪れた…! ケモ耳&酒池肉林の異世界ノベル登場!
史上最強の砲である電磁加速砲を装備し、アンクルドデッキを有する空母型統合護衛艦『やまと』は、国産ステルス機やドローンを搭載したまま、令和から昭和世界へと時空転移する。 終戦間際の昭和日本の海軍を助けた海自艦隊は、B-29の発進基地を壊滅すべく出撃。敵基地とともに二〇〇〇機以上のB-29が灰塵と化す。窮地に陥った米国と連合各国に対し、日本政府が即時停戦と講和を申し出たことにより束の間の平穏が訪れるが、水面下では原爆開発に成功した米国が暗躍をはじめる。一方、海自艦隊も負けじと隠密裏の作戦を開始するのだが……。 一触即発の日米関係が織りなす運命のうねりとは!?
ほしくて、ほしくて、たまらなくほしくて、いったいどうしてほしいのかも、本当にほしいのかももはやわからないーー。 寿退社から3年、優しい夫との生活に欠けているのは子供だけなのだが、ほしがっていることを誰にも悟られたくない中原多恵は、ひそかにネットから条件に合致した優良な男の精子を購入し、“普通”のレールに戻ろうと励んでいる。 多恵の大学時代の同級生、守山みつきは新卒から勤める出版社で現在はファッション雑誌の編集職に就いている。恋愛よりも仕事に精を出してきていたのだが、33歳となった今では若かった頃のような本能のままの恋愛はできず、頭でっかちに、自分にしか判別つかない理想を基準にマッチングアプリで出会う男を探求している。 20歳の安西桃の生きるモチベは推しのケイくんで、推し活のためには身体を売ることも厭わず、数少ない友人の彼氏とも寝ている。 一方、そんな向こう見ずな姪がかわいくて仕方のない田崎侑美は、食生活にも気をつかうなど妊活に力を注ぎ、夫を愛しているがゆえに夫の分身がほしいと強く望んでいる。 恋愛、結婚、出産について動機も熱量も異なる女性4人のドラマ。 欲望と葛藤の先、思いもよらない衝撃のラストへーー
韓国・ソウルで独立系書店「私的な書店」を運営している店主チョン・ジへさんが燃え尽き症候群に陥り、そこからの回復の過程を描いた一冊。 夢をかなえれば幸せになれると信じていたのに夢をかなえたあとに向き合う現実についてはだれも教えてくれなかった。幸せなのに不幸せ。 この矛盾した気持ちを救ってくれたのはBTSだった。 何かを好きになり、愛することで、自分自身の心が満たされて癒やされていく。 「好き」な気持ちを失ってしまったあなたに贈る、 30代で推し活をはじめたジヘさんからの愛のメッセージ。 Prologue 「好き」な気持ちを失くしたまま生きるあなたへ 1歩目 「好き」が人生の欠乏を満たしてくれました 人生は愛に導かれる 愛は私たちが探し求めた避難場所 「好き」との上手なつきあい方 熱烈に「好き」になることの贅沢 2歩目 「好き」な気持ちで自分を知ることができました 惨めな気持ちが私たちを育ててくれる 「好き」な気持ちにも倦怠感がある 自分の考古学者になる 知らなかったことを知って感動する センスの育成法 人生のBGM 3歩目 「好き」があれば自分を愛することができます 私たちが投げたメッセージボトル 本当の自分になりたい 音楽に寄りかかり、本にお世話になる日々 特別な友情 幸せを貯めましょう いつか終わりが来たとしても Epilogue あなたに生きる力をくれる愛は何ですか? SPECIAL THANKS TO