2024年7月31日発売
東京地方裁判所、104号法廷。史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが立ち上がり、法廷を瞬く間に占拠した。「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」前代未聞の籠城事件が発生した。スズキタゴサクも巻き込んだ、警察とテロリストの戦いがふたたび始まる。一気読み率は100%、面白さは前作200%増のノンストップ・ミステリー!
夜の海水浴場で、自分の内に潜む堕天使の力を暴走させてしまったリズは、神界に住む堕天使のリリスや仲間であるカインたちの命懸けの奮闘によって、正気を取り戻すことができた。「もう二度と暴走しない、そして強くなって憧れのカイン様たちと並び立つような存在になりたい!」その一心でリズは自分の中の堕天使の力をコントロールするために、過酷な修業を開始する。最強の堕天使であるリリスから指導を受け、堕天使の力と向き合っていくリズ。だがリリスは文字通り天使のように微笑みながら「地獄」のような特訓を課すのであった。
「ルネイアース大迷宮」とマンノームの隠れ里との攻防戦は、いったん停戦となった。大迷宮は大きく損傷して地中に沈み、マンノームたちもまた自分たちのソウルと引き替えに決戦兵器を使用したために全員が昏睡状態となってしまい、戦いを続けることができなくなったのだ。一方、ヒカルは、最初にこの世界に降り立ったポーンドの街に戻ってきていた。急に姿を消したヒカルに対して冒険者ギルドのメンバーは興味津々だが、それをうまくはぐらかし、ラヴィアが住んでいた旧モルグスタット伯爵邸を探るほか、ホットドッグを食べたり、いなせなエルフの武器工房を訪問したりと、この地で知り合った人々と旧交を温めていた。
団地の僕たちは、どうしてあんなに馬鹿で痛くてゴキゲンだったんだろう。宿敵・管理人との対決、雑木林のひょうたん池の謎、捨て犬失踪事件、テレビゲーム禁止令…。喘息持ちの気弱な少年・蓮が、悪ガキの世界へ踏み出す冒険の一歩。『荒地の家族』の新鋭による芥川賞受賞第一作。
調教師の男とその犬グレイスが深山で遭難した。劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での壮絶なサバイバル。そこに露呈した「命」の本質とはー。現代の東京にシャーマンと革命の時空を出現させ、選考委員の高評価を得た新潮新人賞受賞作「シャーマンと爆弾男」を併録。
謎と科学の大好きな少女、晶の前に現れた、ぬいぐるみの姿をした少年神、にゃん太。研究者となった晶の前に立ちはだかるのは、過酷なアメリカ留学、セクシャルハラスメント問題、マンション内で起きたストーカー事件、教育現場での容赦のない攻撃…。迫りくる運命の奔流の中、にゃん太は最後まで晶を守り切ることができるのか?そして物語は新たな世代へー。世代を超えたサバイバーたちの戦いの日々を描く。
型通りの美術史や名画解説では飽き足らない人へ。キリスト教、社会史、美学、絵画技法…etc.古代ローマから現代まで、西洋美術を立体的に捉える新しい手引書。計313作品とともにあなたの“見る眼”を開かせる。
吉原、加賀鳶、町鳶、下級武士、町奉行、江戸詰商人。往時の世界を生き生きと描く、天明期の時代小説!大江戸で繰り広げられる二組(町鳶と江戸奉公女、花魁と商家若旦那)の恋愛物語!
作家志望の青年・卓也が、尊敬する幻想文学の巨匠の家で出会った美少女・幸子。彼女の家庭教師として深い森の奥にある屋敷へと通うようになった卓也は、そこで作家へのチャンスを手にし、引き換えのように不穏に苛まれはじめる。やがてそれは、封印された記憶を呼び覚ましー「幸福」の形を問う、超自然的ホラー。第二回ステキブンゲイ大賞準大賞受賞作。
死地を脱した虎長は伊豆でブラックソーンに鉄砲隊の整備を命じる。西の大将・石堂と亡き太閤の側室・落葉が虎長への包囲網を狭めており、合戦の日は着実に近づいていたのだ。だがある日、石堂の使者を長門が暗殺し、事態はにわかに風雲急を告げる。窮地の虎長は乾坤一擲の反撃策、“紅天”の始動を宣言するが…。
急転直下、降伏を表明した虎長は真意を語らぬまま沈黙を保っている。一方、まり子と安針はそれぞれの思いを抱えつつ大坂へ向かっていた…東と西、カトリックとプロテスタント、男と女ー彼らの思惑が交差するとき、運命は誰に微笑むのか。「青い目」を通して描かれる一大スペクタクル、堂々完結。