2016年発売
戦前に沈んだ謎多き難破船の回収品調査のため、豪華客船に乗り込んだ鷹栖晶と相棒の音井、そして森木。調査開始早々悪魔の気配を感じ、回収品がかつて日本に存在した悪魔研究機関・ファウスト機関が密かに日本に持ちこもうとしていたものだったことを知る。奇しくもバチカン、WMUA、そして秘密結社が船上に集結、ファウスト機関の遺品を巡り、三つ巴の抗争が勃発した。そして明らかにされていく回収品の秘密。「晶。僕はまだ君のことが好きだ」音井を尻目に、悪魔交渉人・晶の最後の事件が幕を開ける。
あかねと5人の兄たちが、管狐の事件を収めてから少し後のこと。あかねは少しでもあやかし回収の役に立とうと、地域史料を調べに図書館へ赴いた。ところがそこで出会った兄の友人に、あやかしの気配を察知して……?
鎌倉には死に神がいる。命を奪い、それを他人に施すことができる死に神が。「私は死んでもいいんです。だから私の寿命を母に与えて」命を賭してでも叶えたい悲痛な願いに寄り添うことを選んだ、哀しい死に神の物語
コピーライターを目指す私の目に飛び込んできた、学生だけの広告代理店アド・カレッジの求人広告。バードと名乗る代表取締役は、出逢うなり採用試験を始めると言い出してーー!? 広告業界希望者必見の青春物語!
砂漠の女神が告げた『沼地の魔物』とはーー。 意味が分からぬまま都に戻ろうとした未来の女王レティーツィアを、ウルク帝国第一皇子カリムの兵が阻止してきた! 何かが起きたと察したレティは彼を問い詰めーー兄が死亡率の高い流行病に侵されたことを知る。 怒りが湧くものの、国を憂うカリムの言葉で協力を決めたレティだが、そこへあの軍師ゼノンが近付いてきて……!?
天才少年リトとだけ【連祷】できた落ちこぼれのエリルは、恋に目覚めた彼から毎日熱烈なアプローチを受けていた。そのうえ“精霊祭”の<旗手>に選ばれるという信じられない事態に!! ところがそこへ、リトの兄が急きょ学園を来訪。エリルのために将来を決める弟が心配な彼は、「絶対にリトを好きにならないでくれ」と言ってきて……!?
世界を統べる頂点──有能だが冷酷と評判の王帝の即位承認式のため、聖域から出てきた世間知らずの翡翠。ちょっと(シスコンの)国王の兄のところへ行こうとしたら、いつものように迷子になってしまった! 実は翡翠は王帝すらも跪かざるをえない【聖乙女】。周りが捕獲に走る中、翡翠は美貌の男と出逢う──が、それは何か誤解だらけの出逢いで!?
アランの父・ディセント伯爵のアルヴァと対面したエデル。だがそれからというもの、彼女を社交界デビューさせようとする(少し不思議なレッスン付)など、アランの焦りを感じるように! きっと結婚が認められなかったのだ……。結婚とは何か悩み始めたエデルは、ひとり故郷に帰ることにするが、そこで母を生き返らせようとするレイに驚きの提案を持ちかけられーー!?
『……ミシェル?』 ジゼルが不安そうに顔を覗き込む仕草が、脳裏に浮かんだ。 「君にもーーいや、君にこそ、この光や風を感じて欲しかった」 『大丈夫ですよ、ミシェル! だってーーあなたがきっと、この闇を取り払ってくれるわ!』 悩むことはもう、終わらせなければ。今は何かを変えられるのだと信じ突き進むしかない。振り返ったり、足踏みをしている時期はとうに過ぎ去ったのだ! 君をそこから助け出してみせる。 そして、モルガーナの呪いを断ち切ってみせる!! ーー館にかかわる真実が明かされる、衝撃と驚愕の最終巻!
「僕は、ディスラン・クローヌー不老不死のアトランティス王だ」時は十九世紀・スイス。小さな街リッデラヘンにその少年は突如現れた。王を名乗る不遜な態度に謎めいた風貌。人語を操る蝙蝠と猫の従者。「解せぬ。何をそんなに脅えている?」「だって全てが妖しいから…」この美しくも妖しすぎる少年に偶然出会ってしまうルミア。どうやら彼女が通うカイミラダ学園に目的があるらしい。だがこの行動を予期したかのように、学園の周りに異形の類が出現。さらに凄腕の魔物猟人もディスランを狙っているようで…?果たして少年の存在は真実か、それとも贋か?六花梨花×エナミカツミが贈る、ゴシックファンタジー!
月の元女王、カグヤが地球にやってきてから数日。結太とカグヤは相も変わらず月からの暗殺者に追われる日々を送っていた。一向に溜まらないカグヤの善行値、そして家に押しかけてきた居候たちとそれに乗り気な母親に結太が頭を抱えていると…。「相変わらずのようですね、女王」「久しいな妹よ」結太たちの前に突然現われた少女は、サクヤ・X・ハインライン。カグヤの妹なのだった。カグヤの『黒科学』と対をなす超技術『白理力』を駆使するサクヤの目的はー姉を亡き者にする事!?月の少女と地球の少年が織りなすすごく不埒な竹取物語、第二弾!
「彰ちゃん、会いたかったよ♪」 「まさか……そのお尻は……リサ?」 確執がなくなった服部三姉妹の前に、彰人の元カノを名乗る現役モデル、リサが現れる! 自慢のお尻を触らせたりと彰人に大胆に迫るリサ。そんな光景にヤキモキしつつも、モデルデビューを目指す七緒はリサに助言を求めるがーー 「いつまで撮ってるんですか!」 「僕の胸元画像コレクションが!」 なぜかバニーガールの格好でコスプレイベントに参加することに!? しかし、そのイベントで七緒はリサからモデルとしての致命的な欠点を指摘されてしまい……。 元カノの登場で三姉妹を巻き込み加速する青春煩悩系ラブコメ第二弾!
「わ、私は一体どうしてしまったのでしょうか……? ルクスを見ているだけで、この気持ちはーー」 対話を求め現れた旧時代の皇族、『創造主』。『七竜騎聖』とともに対峙した世界会議の場で、ルクスは兄フギルとの邂逅を果たし、恐るべき世界滅亡の危機を知る。 そして、ついに始まった校内最大の催し物ーー学園祭。 なじみの少女たちと触れあい、つかの間のお祭り騒ぎを楽しむルクス。 一方、気の緩みを父に指摘されたセリスが、ルクスへの想いに戸惑う中、世界崩壊の序曲ーー最大最強の人型終焉神獣『聖蝕』が牙を剥く! 王道と覇道が交錯する、“最強”の学園ファンタジーバトル第8弾!
「私はあなたを師匠だなんて呼ばないから」 『竜王』九頭竜八一の前に現れた黒衣の少女は高飛車にそう言い放った。 夜叉神天衣。小学4年生。 弟子と同じ『あい』という名を持つJSの教育を将棋連盟会長より依頼された八一は密かに特訓を施す。 だがそれが弟子にバレた時ーーかつてない修羅場が訪れた! 「ししょう……? だれですか? その子……?」 はじめてのライバル、はじめての修羅場、そしてはじめての家出……幼い師弟に訪れた危機を乗り越え、二人のあいを救うことができるか!? 悲しみの雨に閉ざされた少女達の心に、若き竜王の角が虹を描く!!
リヴェティア大陸を揺るがした『レヴェン国王暗殺事件』より数日後、王となったリズアートは国の復興の手続き、騎士団の立て直しに追われていた。一方、前団長グラトリオを倒した実力から、王城騎士団長ユング直々に、王城騎士への誘いを受けたベルリオットは、騎士団序列十位リンカ・アシュテッドの指揮下に入り、王城騎士として“災厄日”の防衛戦の任務にあたる事となる。そんな中、リズアートの元にディザイドリウム大陸に起きている異変について報せが届く…。
時に、一九〇九年ーー。 帝都・東京にて探偵業を営む碓氷玲人郎は、唐突に陸軍省から呼び出しを受ける。 市谷に出頭した玲人郎に、元老・山縣有朋が告げたのは、この世界には限られた貴種が有する“旋律”なる超常の力があり、今のこの世、つまり列強がしのぎを削る帝国主義時代は“旋律”の力で駆動しているという驚くべき事実だったーー! “旋律”を聴き取る特殊体質を持つ玲人郎に命じられたのは、フランス共和国内に割拠する閉鎖都市・バスティーユに潜入し、八種類もの“旋律”を有するかの国に関する情報を収集すること。 拒否権はない。ただし、バスティーユ国内にいるであろう、玲人郎の父を殺した女・外崎燈子はいかようにしてもよい……。 探偵は日本刀を帯び、同盟国・イギリスの暢気なエージェント・元村アリサとともに、海路バスティーユを目指すーー。 いま、フランス革命が起きなかった世界に、近代の嵐が吹き荒れる。 伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇、ここに開幕!
お笑い芸人をやっている理由、それはーー 僕ーー鳴雲俊史は芸歴十年のお笑い芸人だ。 芸人の仕事だけでご飯にありつけている状態が続いていたけど、ついに大舞台に立てることが決まった。 ピン芸人No.1を決める大会「ピン1グランプリ」の決勝戦まで勝ち残ることができたのだ。 だけど、僕の心が歓喜で埋め尽くされることはなかった。妙な縁で同居生活をしている後輩・雫の言葉がどうしても頭から離れないからだ。 ーー「鳴雲さんって何のためにお笑いやっているんですか?」 その何気ない問いかけに答えられなかった自分に不甲斐なさを感じる。どうして答えられないのか自分でもわからない・・・・・・。自分自身が100%納得いく答えを導き出せない限り、僕に栄光が舞い込むはずがないのに。 「お笑い芸人」という職業の本気がここに! テレビなどでも活躍中のお笑いコンビ『天津』の向が綴るリアル芸人物語の第4巻!
その身に秘められた異界の力を巡り、実の父親である陸軍大将に命を狙われることになった龍之介。状況を打開するべく、封じられた魔力の解放を試みるのだが…?もう1人、この魔都で龍之介に熱視線をおくる者がいた。都議会最高議長にして、第一階級の“魔導王”-ゲオルク=ファウストゥス。ゲオルクの側近である仮面の男と交戦した龍之介は、相手が同じ早乙女幻才流拳法の使い手であることに衝撃を受ける。「嘘だろ、なんであんたが…!?」-撃ち抜く拳に覚悟を込めろ。撃滅のハイスピード×ソーサリィ第3弾!
明かされてゆく七日の凄絶なる過去 “六花のマガツカミ”の存在を報せる手紙を受け取った古川七日は、ラティメリアを連れて夏祭りで賑わうとある町を訪れる。手紙の差出人は、戦時中、ともに最前線で戦った女祈祷士の大坂雪生。七日との再会を喜ぶ雪生だったが、初めて見るラティメリアの容姿に驚愕するーー「六花さんにそっくり……」。戦場において七日と雪生は、七日の姉・六花を中心に編成された祈祷士部隊に属していた(のだトルツメ)。六花から生まれたマガツカミの脅威は七日もよく知っているはずなのに、なぜそれを側に置いておくのか? 雪生はラティメリアを斬るよう忠告するが、七日は取り合おうとしない。そんな折、祭りの最中に、古くから生き長らえる強大なマガツガミ・轢き神が現れる。轢き神の暴走を止めるため、その行く手に立ちふさがる七日だったが……。明らかになってゆく七日の過去と、その姉・六花の存在。そして、ラティメリアの誕生秘話。人間とマガツカミの異種コンビが魅せるダークファンタジー第2弾!