制作・出演 : エディ・ゴメス
初代ドラマーのガッドと二代目ベーシストのゴメスを迎えたMJQのアルバム。メンバーは何度も交代しているが、サウンドに大きな変化はない。そこが編曲を担当するマシューズの才能だ。それでも初期のメンバーを得ていつもと違う高揚感が認められる。
82年にレコード・デビューし、国内外のジャズ・シーンで評価の高い女性ジャズ・ヴォーカリスト、伊藤君子の代表作。上品で艶めいていて、さらに情感豊かな歌声をたっぷりと聴かせてくれる。
スタッフのスティーヴ・ガッドがリーダーとなったザ・ガッド・ギャングはホーンを加えてさらにR&B色が色濃くなった。本デビュー作には十八番のボブ・ディラン「ウォッチング・ザ・リヴァー・フロー」やクルセイダーズ「ウェイ・バック・ホーム」も入り、このスタジオ録音を聴くとガッドのソロ作『ガッド・アバウト』がプロトタイプに思えてくる。★
制作・出演
J.S.バッハ / アレックス・ベデンコ / エディ・ゴメス / ビル・カーン / ピーター・ジョン・ストルツマン / フレッド・シェリー / ポール・ノイバウアー / リチャード・ストルツマン / 吉田ミカ独奏部が長い「半音階的幻想曲とフーガ」は、ストルツマンの歌とブレス・コントロールをより直接に味わえる。またジャズ風味満載の「ゴールドベルグ」「アリア」では自在なスウィングの妙も。「5つのトリオ」は、アンサンブル・ピースとしてこの編曲自体にも人気が集まりそう。
ピアニスト・小林裕も加わったNYでのご機嫌なセッション。注目は3曲でゲスト参加のディメオラだ。特に、速いテンポで演奏する「朝日のようにさわやかに」での高速ジャズ・ギターと、ピアソラ作「チクリン・デ・バチン」での小林との美しいデュオはディメオラ・ファン必聴。ゴメスの力強いソロも印象的だ。
制作・出演
アイアート・モレイラ / アントニオ・サンチェス / エディ・ゴメス / クリスチャン・マクブライド / ジェフ・バラード / ジャック・ディジョネット / ジョン・パティトゥッチ / チック・コリア40年以上、ジャズ界の中心、先端を歩み、幾多の名作を残したチックの、5つのトリオによる豪華ボックス。各時代のキーマンとなった奏者を5枚に配し、チックの変遷の一端を垣間みられるのは大きな魅力。[1]のジョーはJ.ヘンダーソン(sax)。この三人では初共演でジョーへの想いを込めた「ドクター・ジョー」も初出。[2]はマイルス、[3]はセロニアス・モンクへのオマージュ。[4]はB.エヴァンス(p)に捧げられ、ゴメス起用は必然。チックの美麗な無伴奏ソロにゴメスの粘っこいベースとモレイラが加わり、徐々にラテン調に移行するスリリングな「ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート」。唯一の新人起用[5]もジャズの明るい未来を予見させるもの。名リーダーほどリズムに固執し、恵まれる。チックのキャリアに多大な貢献をした奏者との本作は回顧ではない今現在〜未来の彼らの最新超大作だ。特典盤[6]には「スペイン」収録。★
毎回リズム・セクションを入れ替えて発表したトリオ・シリーズ第4弾。副題に“ビル・エヴァンスに捧ぐ”とあるが、「ワルツ・フォー・デビイ」がエヴァンスの代表曲という程度。70年代に共演したアイアートとは久々の再会、ボサ・ノヴァやラテン・ナンバーを中心に新鮮な演奏を展開。
超大作シリーズ“5トリオ”の第2弾。チック・コリアをはじめ、元マイルス・グループのメンバーによるマイルス・トリビュート作。エディ・ゴメスは一時期ロン・カーターの代役を務めた。マイルスゆかりの曲を取りあげ、自由奔放なトリオ演奏を展開したライヴ。
84年にアメリカのコロンビア・レコードから発表されたデビュー・アルバム。ゲイリー・バートン(vib)のプロデュースのもと、23歳の小曽根のみずみずしい感性が最大限に引き出されている。
ご存じユーゴスラヴィア出身のベテラン・トランペッターが、ジャズの本場ニューヨークを単身訪問、豪華なメンバーで録音した93年の傑作。哀愁あふれる旋律をもった魅力的な自作曲を多数収録し、全員で円熟味あふれる演奏を展開。とりわけマイルスに捧げた「BALLAD FOR MILES」が泣かせる。
トミー・フラナガン(p)やエディ・ゴメス(b)といった一流ジャズメンが参加した80年録音のスタジオ・アルバム。ベニーの豪快なブロウをフラナガンが繊細にサポートするという、スリリングなプレイが満喫できる。
エヴァンス・ファン必聴の1枚。スタンダード曲が彼の手にかかれば、突然に新鮮味を持ってしまうから不思議。緊迫感あふれる中にも独特のリリシズムの漂う、インタープレイのお手本といった演奏が展開される。
ビル・エヴァンスの『ホワッツ・ニュー』がきっかけで生まれた共演盤。そのせいか、エヴァンスのレパートリーも取り上げられている。スタイグのフルートはときにアグレッシヴなところもあるが、本質は叙情味にあふれていることが本作からはよくわかる。