制作・出演 : ハワード・グリフィス
ヴァンハル:交響曲集 グリフィス&カメラータ・シュヴァイツ ウィーンで活躍した古典派の作曲家ヴァンハル(チェコ名はヴァニュハル)は、少なくとも77曲の交響曲と60曲のソロのための協奏曲を書いたことで知られています。早いうちから才能を開花させ、多くの作品を創り上げて順風満帆の人生を送るかに見えたのですが、40歳近くの時に生じた金銭トラブルが元で、作曲を止めてしまい、その際、自筆譜をほとんど破棄してしまったため、現在に至るまで彼の作品の全貌を知ることはできていません。 彼の作品は、古典派の端正な作風を持つものから、疾風怒濤の精神を反映したベートーヴェンばりの激しいものまで、本当に多彩であり、かつユニークなもので、このグリフィスの演奏は、そんな特筆を前面に押し出しています。隠れた名作としてファンの多い作曲家だけに、続編のリリースも期待したいところです。(cpo) 【収録情報】 ヴァンハル: ・交響曲ハ長調 Bryan C9 ・チェロ協奏曲ハ長調 Weinmann IId:C1 ・交響曲ホ短調 Bryan e2 イシュトヴァーン・ヴァールダイ(チェロ) カメラータ・シュヴァイツ ハワード・グリフィス(指揮) 録音時期:2010年 録音方式:デジタル Powered by HMV
シュポア:交響曲集第3集 グリフィス&北ドイツ放送フィル ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ各地で活躍、作曲家としては「古典派とロマン派のかけ橋」としての役割を担ったシュポアの交響曲です。第1集(777177)、第2集(777178)に続く第3集目となります。 今作に収録されているのは第1番と第6番、彼の第1番の交響曲は、当時の影響を受けてはいるものの、まさしく意図的に「ベートーヴェンとは違うスタイル」としてデザインされているようです。そして1811年の初演後にライプツィヒの「一般音楽新聞 Allgemeine Musikalische Zeitung」で大絶賛を浴びました。第6番の交響曲は、古典的な様式を脱して、標題音楽への模索が感じられる作品。ただ「歴史的」という言葉については明確な何かがあるわけではないようです。残念ながら、少し斬新だったせいか、当時の聴衆にはあまり受けなかったと言われています。(CPO) 【収録情報】 シュポア: ・交響曲第1番変ホ長調 Op.20 ・交響曲第6番ト長調 Op.116『歴史的交響曲』 ・序曲 Op.12 ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー ハワード・グリフィス(指揮) 録音時期:2007年、2009年 録音方式:デジタル SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV
ダンツィ:交響曲全集(2CD) 【収録情報】 CD1: ダンツィ: ・交響曲P.222,220,218 CD2: ・交響曲P.223,221,219 スイス・イタリア語放送管弦楽団 ハワード・グリフィス(指揮) 録音時期:2007年 録音方式:デジタル Powered by HMV
シュポア:交響曲集第1集(SACD) 古典派からロマン派への掛け橋としてもおなじみ、シュポアの交響曲です。ヴァイオリン協奏曲や、クラリネット協奏曲が良く知られていますが、交響曲も10曲(最後の1曲は未完成)あり、曲によっては凝った名前がついていたりとなかなか興味をそそられます。このアルバムには、未完の第10番も収録。こちらは世界初録音となります。 このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声という3つの音声が収録されています。 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。 シュポア: ・交響曲第3番 op.78 ・交響曲第10番 WoO.8(世界初録音) ・序曲 WoO.1 ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー ハワード・グリフィス(指揮) 録音:2006,2007年 SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Disc1 1 : Symphony No.3 Op.78 2 : Symphony No.10 WoO 8 3 : Overture WoO 1 Powered by HMV
サイの独奏は敏捷性と流麗さ、そして即興性にあふれ、爽快そのもの。特に弱音で鍵盤上をササッと動き回る時の音色の素晴らしさも彼独特のものである。第21番の自作のカデンツァも、まさに水を得た魚。透明感と躍動感一杯の伴奏も万全。録音も最良。
バロック音楽とギターの相性は非常にいいが、オリジナル曲となると数が少なく協奏曲など皆無に近い。イタリアの女流ギタリストであるイズビンはこうした需要にこたえ、自らバッハやヴィヴァルディの名曲を編曲し演奏する。原曲とは異なる新たな魅力が開示され楽しい。