制作・出演 : ブラームス
これも最近のムターならではの名演だ。聴き手の心に分け入ってくるような強い訴求力が魅力。じっと祈りをささげるような弱音から、大きな振幅のようなヴィブラートをともなった強い音、そして細かな感情の揺れを表現するような微妙な変化。実に濃い内容。
発売元
キングレコード株式会社ヴァント&ミュンヘン・フィルの90年代のライヴ録音。ブラームスでは明晰で格調の高い演奏が展開される。第1楽章序奏は速めのテンポだが、後はしっかりとした足取り。第4楽章のテンポの変化が絶妙。ベートーヴェンも引き締まった演奏。品格を感じる。
竹澤恭子のデビュー20周年記念盤。正攻法で、楽器をしなやかに鳴らしながら存分に歌い上げてゆくスタイルは不変だが、以前よりも貫録を感じさせると同時に、微妙なアゴーギクで一段と繊細な表現を可能ならしめている(第2番第1楽章など)あたりに20年の歳月が育んだ円熟が認められる。まさに充実の一枚だ。
発売当時絶賛された、アンスネスとラトルの顔合わせのアルバム。アンスネスの研ぎ澄まされた透明な響きが作り出したブラームス像の鮮烈な印象は今も色褪せない。ラトルの優れた指揮も相まった、まことに刺激的な一枚だ。
制作・出演
アマデウス弦楽四重奏団員 / サー・ゲオルグ・ショルティ / シーア・キング / ニール・ブラック / ノーバート・ブレイニン / ピーター・シドロフ / ブラームス / マレイ・ペライア / マーティン・ラヴェットペライアの渋い選曲の室内楽録音を組み合わせた2枚組。アマデウスSQのメンバーとの共演によるブラームス、イギリス室内管の管楽奏者たちとの共演によるモーツァルトとベートーヴェンだ。室内楽奏者としてのペライアの魅力を知ることのできる作品。
ティルソン・トーマスらしいブラームスの管弦楽作品集。「ハンガリー舞曲」はブラームス編とドヴォルザーク編の管弦楽版を並べるほか、シェーンベルク編のピアノ四重奏曲などを収録すした、興味深いアルバムだ。
これを“老境”と言うのだろうか。二人の感情がぶつかり合うスパーク、2台のピアノが炸裂……、その実音楽はクールなのだ。だからシューベルト的優しさも、ラヴェル的音の綾も生き生き表現される。とてもザルツブルクでの一夜の楽しみに終わらせるのは忍びない。それを居ながらに追体験できる喜び。
ドイツ・グラモフォンの創立111周年記念企画。DGに遺されている古今の名指揮者、大指揮者の名演を、CD6枚に111曲収録した、一大管弦楽曲集となっている。DGの歴史もレコードの歴史も一望できるBOX。
発売元
日本コロムビア株式会社制作・出演
ウィーン楽友協会合唱団 / エーベルハルト・ヴェヒター / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ブラームス / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ラインホルト・シュミット / ヴォルフガング・マイヤー最高の音で楽しむために!