制作・出演 : J.S.バッハ
ワーナー・クラシックスが保有する一流アーティストによるクラシックの演奏をパッケージしたシリーズの一枚。その時の気分にあわせて気軽にクラシックに触れることができる、“ユルさ”がポイントだ。
ムローヴァが新境地を拓いたアルバム。ピリオド奏法を取り入れた演奏で、それまでの美しくも無機的な演奏とは一線を画し、豊かな表情と歌ごころをみせつけた。新生ムローヴァを印象づけた記念碑的な一枚だ。
レオンハルトが、チェンバロとクラヴィコードを弾き分けているアルバム。譜読みの的確さと、ヴィヴィッドな音楽的感興を持ち合わせているレオンハルトならではの、厳粛さと優雅さが堪能できる。
制作・出演
HenrikWahlgren / J.S.バッハ / クレメンス・レーグナー / グンデル・ジャンネマン=フィッシャー / スザンヌ・ヴェッテマン / デイヴィッド・ペーターゼン / ヨッヘン・プレス / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 / リッカルド・シャイーシャイー初のバッハ。彼もまた現代楽器を使用しながらも古楽器奏法を取り入れた、いわゆる最近流行のスタイルである。明るい軽妙さと、ゲヴァントハウスの特に管楽器奏者のうまさが前面に出たものである。全体の響きもすっきりと整理されており、爽快である。
ミルシテインは、20世紀に活躍したフランコ・ベルギー楽派を代表するヴァイオリニストの一人。本作は、彼が68歳の時の2度目の録音。ミルシテインのバッハ演奏の集大成的な意味合いのある、気品に満ちた音色が聴きどころだ。
イタリアのピンキー工房は中世以来のオルガン製作の伝統を今に伝える存在で、当盤はその新作オルガンがイタリア南部の教会で完成したのを機に録音されたもの。バッハおよびバッハを模範とした後世の作曲家たちの作品を集め、変化に富んだ音色による滋味あふれる演奏を聴ける。
発売元
日本コロムビア株式会社ハンガリーのヴァイオリニスト、シゲティ(1892〜1973)がヴァンガードに残した録音を集めた11枚組。もちろんすべて1940〜1950年代のモノ録音。バッハの「無伴奏」、ベートーヴェンのソナタ全曲に、モーツァルトのソナタ集、バルトーク(自作自演アリ)と共演したリサイタルのライヴなど、じつに盛り沢山の内容。また他のピアニストも、アラウやセルなどという豪華版。そうした巨匠たちの理知的でシャープなピアノに対して、シゲティは微塵も臆せず、ストイックで求心的な音楽を熱くひたむきに奏し続ける。
デンオン・レーベルの録音から、90年代にリリースされた2本のメイン・マイクのみで録られた高音質録音を高品質HQCD化したシリーズ。寺神戸亮による見事なヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(バロック期の肩かけ型チェロ)が聴ける。
フランスを代表する吹奏楽団、ギャルド・レピュブリケーヌのベスト盤。長く楽長を務めたブラン指揮による黄金期のもので、マーチ以外の作品のステレオ録音を収録している。今では全廃されてしまった金管楽器群の演奏にも注目。
制作・出演
J.S.バッハ / エルヴィン・オルトナー / クリスティアン・ゲルハーヘル / クリスティーネ・シェーファー / クルト・シュトライト / ジェラルド・フィンリー / ニコラウス・アーノンクール / ベルナルダ・フィンク / ユリア・クライター / ヴェルナー・ギューラふくよかな滋味あふれるバッハ。言うはやすいが演奏では至難な究極の響きの具現化。全集完成から20年を経た後のカンタータ“初”再録音では声楽陣の構成を変更(Sop.&Alt.を少年合唱から女声に)したことにより、密度の高い広がりのあるサウンドが構築された。祝80歳の記念リリースとなった。
制作・出演
J.S.バッハ / アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー / ジェラール・ジャリ / ジャン=ピエール・ランパル / ジャン=フランソワ・パイヤール / パイヤール室内管弦楽団 / ピエール・ピエルロ / ポール・オンニュ / モーリス・アンドレ発売元
日本コロムビア株式会社DENONクラシックの定番“クレスト1000”シリーズ。9回目となる発売分には、デンオン、スプラフォン(チェコ)、オイロディスク(ドイツ)の豊富な音源から聴いておきたい、聴いてみたい名盤をセレクトして収録。
最高の音で楽しむために!
制作・出演
J.S.バッハ / エバーハルト・ビュヒナー / キャロリン・ワトキンソン / ジークフリート・ローレンツ / テーオ・アーダム / ペーター・シュライアー / ライプツィヒ放送合唱団 / ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム / ルチア・ポップ発売元
日本コロムビア株式会社モダン・ピッチによる、古楽ムーヴメント以前の演奏スタイルだが、音楽はもたれず快適に進んでいく。音楽史的ではないが、声楽的にきわめて実直なバッハ演奏はシュライアーらしい持ち味で、“オザンナ”の合唱など白眉のひとつ。テキストはソロも含めてドイツ風発音で統一。
古楽とその演奏法の復活を経験した音楽界にあって、モダン楽器で古楽のレパートリーを扱う意義・意味を教えてくれる演奏だ。それは、モダン楽器もピリオド楽器も自在に使いこなす有田だからこそ。すべての表現が自然でありながら、大きな説得力を持って聴き手に迫ってくる。★