ジャンル : クラシック > 声楽曲
ダ・ヴィンチーその時代の音楽の秘密ダ・ヴィンチーその時代の音楽の秘密
一見、いかにもな映画『ダ・ヴィンチ・コード』への相乗り企画だが、実は優れたルネサンス声楽曲の編集盤だ。演奏も言わずもがなの水準だし、ルーシー・クロスによるライナーも非常に真面目なもの。この盤を日本で世に出すきっかけを作った映画に感謝したい気分。
ベスト・オブ・ラッセル・ワトソンベスト・オブ・ラッセル・ワトソン
制作・出演
ザ・メトロ・ヴォイセズ / セント・キャサリンズ室内合唱団 / ニコラス・ドッド / ニック・イングマン / ラッセル・ワトソン / ルル / ロンドン・セッション・オーケストラ / ヴェルディ発声を切り替えて、クラシックとポップスを自在に行き来することのできる数少ない歌い手であるワトソン。ここでは、彼の変幻自在な声色と千変万化する音楽の表情がたっぷりと味わえる。声帯ポリープの手術以後、さらに表現力が大きくなった彼の今後にも期待したい。
バッハ:カンタータ全曲シリーズ 29バッハ:カンタータ全曲シリーズ 29
発売元
キングレコード株式会社SACDハイブリッド盤となっての第2弾。このアルバムの特徴は、すべてコルネット(ツィンク)とトロンボーンが登場する曲を集めていることと、フランスの名人集団コンチェルト・パラティーノの参加が挙げられる。
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」
「日本のうた」歌唱法「日本のうた」歌唱法
リスニング用途ではないが、一般的な教則CDほど即物的でもない、いわばレクチャー・コンサートの趣で制作されたアルバム。実内容40ページ以上にわたる丁寧なテキストと曲間の語りは、日本語歌手にとって重要かつ現実的な示唆に富む。敬服すべき素晴らしい仕事。
シンプル ソングシンプル ソング
4年半ぶりの2作目。今回は、イタリア歌曲、黒人霊歌、シャンソン、日本歌曲他と、多岐にわたっている。保多の表現力の幅広さが如実に現れている。特に弱音におけるうたいまわしが素晴らしく、一層ダイナミックなドラマを生み出している。もしかして前作よりいいか。★
≪メトロポリタン・オペラ・ガラ1996≫≪メトロポリタン・オペラ・ガラ1996≫
制作・出演
サミュエル・レイミー / ジェイムズ・レヴァイン / ビゼー / ブリン・ターフェル / プラシド・ドミンゴ / メトロポリタン歌劇場管弦楽団 / ルネ・フレミング / ルース・アン・スウェンソン / ロベルト・アラーニャフォーレ:レクイエム、パヴァーヌフォーレ:レクイエム、パヴァーヌ
夢を生きて〜夢を生きて〜
制作・出演
C.フィンチ / アンソニー・イングリス / オーケストラ・ディ・ローマ / キャサリン・ジェンキンス / ザ・プラハ・シンフォニア / ホルスト / ラルフ・オールウッド / ルドルフス・クワイヤー / ロマーノ・ムスマーラちょっと湿り気味の美声と、誇張のない歌がチャーミング。クラシカルな品格も高く、音域こそ違うが、キャスリーン・バトルを思い出す。録音ディレクションには本人も参加し、オーケストラと声の別録りによって十分なゴージャス感を確保。現代的な感性が光っている。★