発売元 : 株式会社オーマガトキ
アコギとドラムのデュオ編成で、ブラジル音楽を独自に解釈した異色作。オリジナルのほか、カエターノ・ヴェローゾなどの有名曲も取り上げ、パーカッシヴなギターと切れ味鋭いドラムの絡み合いで疾走感あふれる演奏を展開。うっすら滲む和風のリリシズムも魅力。★
縦横無尽の活動でファン急増中の、キヨシ小林によるクラシック・アルバムは、堂々ウクレレ1本での完全ソロ作品。派手なパフォーマンスなしに、旋律を慈しむようなプレイが実に心地よい。楽器の限界すらかまわず晒してしまう、実力と経験が支える密かな力作。★
元イーストであり、70年代からJ-POPシーンを支えてきたもっとも重要なギタリストのひとり。自作曲に西部劇の主題歌や荒井由実らの作品を加えた内容は彼の音楽体験やキャリアを反映したもので、アコースティック・ギターで綴る詩集のように細やかで美しい。
吉田慶子を聴くと、歌の持つ多様性や、その可能性をつくづくと感じさせてくれる。A.C.ジョビンをはじめとするボサ・ノヴァの名曲を、ささやくように歌う彼女のヴォイスは、あわただしい現代社会を生きる私たちの五体に、しみじみと染みわたってくるようだ。
制作・出演
エリック・ケルテス / サラ・ガザレク / シーマス・ブレイク / ジョシュ・ネルソン / スーパーノヴァ・ストリング・カルテット / ポール・カートライト / マット・スローカム / ロバート・アンダーソン発売元
株式会社オーマガトキシアトル出身の女性ポップ・ヴォーカリストのセカンド・アルバム。今回はビリー・ジョエル、レナード・コーエン、ポール・マッカートニーらの作品を多くカヴァー。まろやかな歌声で、ポップ界の先達の美しいメロディをジャジィなテイストで紡いでいく好盤だ。
発売元
株式会社オーマガトキカナダのトロントを拠点に活動する歌手兼ピアニストのデビュー作。ジャズとヒップホップ〜クラブ・ミュージックをミックスしたような音楽性。加えてシンガー・ソングライター的要素も。オリジナルのほか、マイルスやクリフォード・ブラウンの曲も独自の感覚で料理。
制作・出演
カルロス・ヘンダーソン / カール・バーネット / ケリーリー・エヴァンス / ジョン・カワード / ジョージ・コリガン / マーヴィン・スウェル / ロッキー・ブライアント / ロニー・プラキシコ発売元
株式会社オーマガトキ自主制作盤ながら、カナダ版グラミーにあたるジュノー賞にノミネートされたジャマイカ系女性自作自演歌手の1作目。ジャズやソウル、カリブ音楽の影響をふまえつつ、全体の肌合いはトーチ・ソング的で。カサンドラ・ウィルソン関係者プロデュースというのに納得。
通算17枚目となるアルバムは、ダイレクトに一発録音したDVDアルバム2作品の楽曲を、さらにサウンドを膨らませて再録音したもの。ダイナミズムを生かしつつも緻密なサウンドを聴かせる。
日本を代表するウクレレ奏者が2002年に発表した『イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン』の改訂版で、4曲の新録作品を追加収録。ハワイアン楽器であるウクレレの可能性を最大限に拡大しており、多岐にわたる楽曲をまろやかなスウィング感で表現する。
『パゾリーニに捧ぐ』の前作にあたる2004年のトリオ作品。録音はドイツ。曲はほとんどオリジナルだが、非常に親しみやすい演奏。イタリア人ピアニストだが、ヨーロッパ色一点張りではなく、アメリカのジャズをきっちり消化していて、バランスがいいからだろう。
PJBトリオのアルバム。選曲がとても良い。聴きどころはこのグループのハーモニー・センスの優れたところだろうか。(4)は原曲のフレーズを生かした好演。エンリコの美しいピアノ、そしてマーク・ジョンソンの歯切れのよいベースも印象に残っている。
オリジナルのアレンジのまま新たにレコーディングし直すシリーズ第1弾(移籍第1弾)。91年にリリースされロング・ヒットした出世作(1)をはじめとして、胸に染みるポップスがずらり。歌やメロディばかりか、繊細な歌詞までもがぐっと味わい深く再現されている。
本邦初登場、80年代から活動するパナマ系米人シンガー・ソングライターの、新名での98年再デビューから3作目となる2005年録音。マーク・リボー、本田ゆからが参加の、カテゴライズ不可能、NYダウンタウン匂う音楽。必ずや感じるはず、沈思する美しさと魂の熱さを。
シアトル出身のシンガーが2005年に録音したデビュー作。みずみずしいヴォーカルと清涼感のあるピアノ・トリオの演奏が調和し、心地よい雰囲気を醸しだす。ピアニストの自作曲(2)で見せる穏やかな表情が魅力的。ビートルズ作品とスタンダードをつないだ(7)も好仕上がり。★