1995年6月25日発売
69年発表の2作目。前作同様、自作自演のフォーク・シンガーとしての彼女を等身大で記録した作品集だが、弾き語り集の前作よりは装飾が増えている。トム・ラッシュの歌で知られる(1)、初期の名曲(2)、ジュディ・コリンズの歌でヒットした(10)などが代表曲か。
1970年春に発表された3作目。ジョニのピアノとギターを主体に、曲によりパーカッション、サックス、ストリングスが加わるだけのシンプルな構成で、個人or人間間の心模様の観察眼と表現の鋭さは彼女ならでは。(12)は映画『いちご白書』の主題歌となったもの。
72年のアサイラム移籍後の1作目。通算では5作目。ヒット曲(9)を含む比較的ポップな作品集で、スティルス&ナッシュをはじめ、ジェイムズ・バートン、ラス・カンケル、トム・スコットらが参加している。自らを「野性の種子」に譬えた(5)など、佳曲も多い。
76年発表の『逃避行』、77年の『ドンファン…』、そして79年の『ミンガス』、ジョニ・ミッチェルの第9作から第11作にあたるものだ。どれもが豪華多彩なゲスト・ミュージシャンを迎えながら、ゲスト達はこの取っ付きにくい才女に最大級の敬意をふり注いでいるかに思える。特にジャコ・パストリアスのベースは、ジョニのギターにも声にも気持ちよく溶け合う。今となっては『ミンガス』が、ミンガスへの哀悼であると同時に、ジャコへの追悼も込められて聴かれ、なおのこと感慨深い。『ドンファン…』の(4)のよう、広漠とした太古のアメリカへと思いをはしらせ、壮大なシンフォニック・エッセイを描き出してみせた、ジョニのヴィジョンのダイナミズムに、ようやく時代のほうが追いつきつつあるようだ。
少し前はあんまり目立たなかったオデブちゃんがチャーミングな女性に早変わりというエステのCMで流れていた(4)を歌っていたのが彼女。外人コンポーザーとコラボレートした今作は、彼女の伸びやかなヴォーカルを満喫できるポップな佳曲がずらり。
優しいメロディ・ラインを持ったハード系サウンドと、コーラスワークを生かしたソウルフルな面の二面性を同時に備えた彼ら。楽曲の構成自体は転調を多様したり複雑なハーモニーを施したりと凝ってるが、歌メロ自体がキャッチーなのでとても親しみやすい。
C.C.ガールズ自身のプロデュースによるリミックスものを含むベスト盤。これといった代表曲に恵まれていないC.C.さんですが、羽田一郎のくさいファンキー歌謡感覚が光る(8)〜(11)はカッコいいぜ。ソロ・パート解説つきの(11)ではそれぞれの歌唱センスがわかる。