1998年5月発売
フォークソングフォークソング
タイトルまんま、ハーモニカ入りギター弾き語りに“愛”を自己分析する饒舌な歌詞が乗っかる。言葉のスピード感が遅く、時代遅れに聴こえるのも自覚した確信犯だろうか? 可愛くもやさぐれた雰囲気のある声は耳に残るので、次の作品まで判断保留。
ロブスターロブスター
待望の12曲入りフル・アルバムが到着。完成度の高いロックンロールがぎっしり詰まった痛快な作品だ。フィル・スペクター的なサウンドを目指したと思わせる(8)など、随所に意欲的な試みが見られる。ギターウルフにはないまとまりの良さがヒット性十分だ。
ロック・ボトムロック・ボトム
最新作『シェリープ』も好評なワイアットの74年発表のアルバムの再発。不慮の落下事故によりドラマー生命を絶たれた彼が、入院中に書いた曲を中心に収録され、感情表現豊かな楽曲を聴かせる。
クムイウタクムイウタ
エキセントリックな歌詞が話題を呼んでいる人だが、時として過剰なまでにヘヴィになるのも、実はコンディション・グリーン以来の沖縄の伝統では。本人自作の英語詞も数曲。日本語で歌う時より舌っ足らずな表情が際立って聴こえるのがおもしろい。