1998年6月発売
知られざるショパン知られざるショパン
遺作が30曲。イタリアで活躍してきた中堅の関孝弘が、音楽の様式美、民族的な情感、哀愁、歌心を巧みに捉えた演奏を披露している。真面目な研究の成果が音楽に無理なく反映し、非常に好ましい仕上がりだ。嬰ハ短調の例のノクターンで締め括る構成も粋。
こんなになってもまだ考えているこんなになってもまだ考えている
知る人ぞ知る真黒の男・灰野の72分を超えるインプロ・アルバム。ラモンテ・ヤングを思わせる単調な持続音がやがて電気ハーディガーディの凶音を加え、複雑なサウンドへ変容する様は狂おしくも美しい。音の深さに耽溺せず、終盤のヴォーカルも聴き逃すなかれ。
POP LIFEPOP LIFE
(2)をシングルにした時点で突き抜けたなと思っていたら、案の定アルバムはより過激になっていた。POPとは過激であってこそ成り立つものだ。少々マンネリしてたYUKIの描く詞の世界とは別格の(3)(6)に見るTAKUYAワールドは、今回もいいフックに。