1999年6月発売
シンクロナイズドシンクロナイズド
必ずしも先鋭的な音が一番いいとは限らない。それを証明している作品だ。ソウル、ファンク、ディスコなど今まで以上にグルーヴに気を配られてはいるものの、基盤にあるのはジェイ・ケイの声やメロディなど、変わりようのない個性。大物の貫禄十分だ。
未体験ゾーン未体験ゾーン
ヒップホップとハードコアのミクスチャー路線を進むバンドの中でも、先頭を走るのがこの山嵐。演奏がしっかりしてるし、キャッチーなリフ作りのセンスもあり。日本語のメッセージに絞った歌詞にも男気あり。MCがもうちょいパワフルならなお良し。
スプーンスプーン
ショーン・レノンもギターやボンゴで参加しているチボ・マットのマキシ・シングル。70年代モンド・テイストも加えた曲作りは、最近のアダルト向けJポップ・ファンにズバリはまりそう。ラテンやプログレ風の味付けによる別ヴァージョンはややマニア向けかも?
ウェイ・ビヨンド・ブルーウェイ・ビヨンド・ブルー
キュートなウィスパー・ヴォイスの女性シンガー、セリーズ嬢率いる南ウェールズ出身の注目バンド、カタトニアの初フル・アルバム。ドリーミーなメロディとサウンドの非現実的なポップ感は、今のイギリスでは異色で、この個性がどう評価されるか楽しみ。
スカー・ティッシュスカー・ティッシュ
ジョン・フルシアンテの復帰も話題の新作『カリフォルニケイション』からのファースト・シングル。アルバムのなかでも印象的なメロディアスな曲のうちのひとつで、しんみりとじっくりと聴かせるミディアム調のいい曲だ。(3)はアルバム未収録。