2002年5月22日発売
“永遠の若大将”加山雄三の傑作群を最良の音質で残すため、ビートルズで有名なロンドンのアビー・ロード・スタジオにてリマスタリング。全シングル楽曲が素晴らしい音質とともに楽しめる5枚組。
安直な80年代ブームに警鐘を鳴らすロマンポルシェ。選曲のニューウェイヴものオムニバス。ニューウェイヴの大きなファクターだった「うさん臭さ」を理解した上での、この選曲(ロマンポルシェ。も相当うさん臭いですが……)。もちろん、解説もオモロイです。
疾走するギターと、囁くように響きわたるヴォーカルがジャケに表現された、淡い金属質の光を感じさせる日米混合バンド。さながら“インダストリアル・ブライト・ロック”とでも言えるだろうか。反逆するはずの“冷たいあたたかさ”に満ちた傑作。今後に期待だ。★
一体どうコメントしたらよいのでしょう。めちゃくちゃ語に聴こえてしまう韓国語も、やけにイキのいいビートに乗りすんなり吸収。いいのかなぁ〜、なんて疑念を吹き飛ばすほど体においしい。2002年ワールドカップにあわせ、元祖日韓共催の迷盤が再発!
発売元
キングレコード株式会社鈴木雅明の卓越した解釈と鈴木秀美のチェロが低音を支える緻密な合奏で世界的評価の高いB・C・J。194番では暖かく喜びに満ちた合唱と野々下由香里の澄んだ歌声に心を惹かれる。119番の祝祭的で輝かしい響きも見事だ。金管楽器の頑張りに拍手を送りたい。★
じわり沸々と熱さがこみ上げるフランクのピアノ曲に対し、重心を低くしてマッシヴに迫るのではなく、響きを澄明に保って細やかな情趣陰影のかたちを浮かび上がらせた聴き入るに足る逸品。作品18のプレリュードとフーガの、沁みわたる抒情がたまらない。
タイトルからもわかるとおり宮沢賢治にインスパイアされて生まれたというマキシ。アップ・テンポでキャッチーな表題曲もいいが、カップリングの2曲では、昔からのマッキー・ファンにはたまらなそうな、彼ならではの優れたメロディ・センスが存分に楽しめる。
上海出身の女性二胡奏者、ウェイウェイ・ウーのデビュー作。チック・コリアの「スペイン」で聴かせる中西俊博との掛け合いや、グラッペリ=ラインハルトの「マイナー・スウィング」における二胡のイメージを一新するリズミックな演奏は驚異的だ。
アナログ盤オリジナルより2曲少ないCDが長年出回っていたから、この完全復刻(しかもボーナスつき)はうれしい。ローウェル・ジョージ在籍時、バンドのピークを記録した2枚組でもある。人工美とドライヴ感との同居が、LA出身のグループならでは。★
やっと本国でもちゃんとした評価が始まった感のあるアソシエイションの充実した2枚組ベスト。ここで堪能できる彼らの穏やかなハーモニーは、本来ソフト・ロック・ファン以外にももっと多くの人に聴かれるべきものだ。日本盤は米盤と曲目が違うので要チェック。★