2002年7月24日発売
シェラックのボブ・ウェストンが録音とミックスをしたメジャー第1弾の新作。ヒップホップのリズムや音作りの刺激も受けたストイックなバンド・サウンドは、ソリッドな持ち味をキープしつつ和の叙情性が増し、鳥獣戯画っぽいアートワークもピッタリだ。
2002年5月に亡くなったスヴェトラーノフの追悼盤。この録音は彼のボロディン全集としては2度目となる。このコンビならではの重厚な弦楽器群と、豪放に鳴らしまくる金管群やティンパニ、デュナーミクの広さからくる壮大さにはやはり圧倒されること請け合い。
不思議なキャラクターで人気を爆発させた鈴木のベスト・アルバム。その歌もキャラクター通りのほのぼのとしたもので、聴いているうちに心が安らいでくる。しかし、聴き易い歌を通してジャズ・ヴォーカルの魅力も伝えているのが彼女だ。そこが素晴らしい。
国内初発売で、奇しくも追悼盤となった。洗練された録音のせいもあるだろう、適度にロシアの土臭さが感じられ、全体的には非常にかっちりとした格調の高いできばえである。今後はあまり手のつけられないと思われるレパートリーなので、貴重なセット。
国内盤初登場、お蔵入りになっていた理由が判らない超お買い得セットだ。淀みなく流れるピアノ、オーケストラの新鮮さを失わずにツボを押さえたサポートが音楽的なコラボレーションの素敵な成果を生んだ。パイクとフェドセーエフのファンになること確実。
超買得盤である。ラフマニノフの管弦楽曲の醍醐味を知るにはやはり、ロシアのオケでなければ、という充実感で終始満たされる演奏だ。何といっても重量感のある音質のボリューム、悠然としたスケールの大きい歌いまわしなどロシアの原風景を彷彿とさせるものがある。★
制作・出演
グリンカ音楽院少年合唱団 / ゲンナジ・ベズベンコフ / サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団 / サンクトペテルブルク合唱団 / ショスタコーヴィチ / セルゲイ・キセリエフ / ユーリ・テミルカーノフ / ヴァレリー・オウスペンスキ / ヴラディーミル・ベグレツォフテミルカーノフの洗練された指揮により、ショスタコの音楽語法がじつにクッキリした姿で描き出されている。まさに20世紀の古典としての評価を揺るぎないものにする名演。「森の歌」ではスターリン礼賛色が濃厚な1949年の初演版をあえて採用している。
クライスラーがRCAに残した録音から、1910〜20年代の自作自演をピックアップしたもので、「おもちゃの兵隊の行進」「オーカッサンとニコレット」などの珍しい作品や、唯一の録音を含む貴重なCD。全盛期の艶やかで張りのある美音を堪能するのに好適だ。
ポルタメントを多用し、テンポルバートを存分に利かせ、甘美に旋律を歌わせるクライスラーならではの演奏がぎっしり詰まったアルバムだ。時代を感じさせるが、やはりこの味わいは現代にあっても実に魅惑的に聴こえる。1927と28年の全盛期の演奏で全18曲を収録。