2002年8月21日発売
ゴナ・テイク・ア・ミラクルゴナ・テイク・ア・ミラクル
プロデュースはギャンブル&ハフ。全編60年代のR&Bのカヴァーでローラの“基本”のなんたるかを示すとともに71年当時のフィラデルフィア・ソウル界の充実ぶりを物語る躍動感あふれる演奏も楽しい。奥床しい愛情に満ちたポップ・アルバム。
TIME AND LOVETIME AND LOVE
シンガーであり、女性であり、そして誰よりも母性を感じさせる存在だったローラ・ニーロ。このベスト盤は、彼女の澄んだ感性で彩られた16曲を収録した入門編として最適の一枚。時に優しく時に痛々しく響く彼女の歌は、孤独なニューヨーカーの心を今も人々に伝える。
泣いたら湖泣いたら湖
ベーシスト吉野をリーダーに結成された“モンゴロイダーズ”は、アジアン・テイストな曲を必ず散りばめた民族音楽を主に演奏。今回はアルゼンチンの女流詩人アルフォンシーナ・ストルニに捧げたタンゴ風バラード、アリエル・ラミレス作曲(5)とオリジナル(7)の叙情的表現がもっともいい。
無限色のクレヨン無限色のクレヨン
谷川俊太郎の詩・朗読・唄(!)と賢作のピアノ・パーカッション・唄に、ちんどん通信社が加わってのセッション。選び抜かれた言葉が、何ごともないように、淡々と語られる。そこに楽器の“音”がからむ。茫洋とした空気のなかに一瞬の緊張感。聴き終えると、心地よい疲労感に包まれる。