2003年5月14日発売
確かにアイドル的な印象の強い歌声だが、なんとも気持ちいい歌い方なのである。それをパワフルに打ち出したのが、日本テレビ系『THE BASEBALL 2003』のイメージ・ソング(1)。(2)ではせつなさを漂わせているが、やはりどこまでもパワーで押してほしいと思ってしまうのである。
2000年発表の編集盤『レア・トラックス』に続く通算5作目。オリジナル・アルバムとしては98年の『ミュージカル・チェアーズ』以来となるが、90年代を飾った、骨太のフーティー節は健在である。新たにドン・ウォズをプロデューサーに迎えた標準作。
ブエナ・ビスタの時より若返った艶っぽい歌声にビックリ! サウンド的には同時期に録音されたライ・クーダーの新譜に近く、ジム・ケルトナー、フラーコ・ヒメネス、さらにはジョン・ハッセルなんて意外な“友人”たちの参加がいよいよ豊かな音を演出。★
プロデューサー渡辺善太郎のユニット、atamiが2枚組べスト・アルバムとなって甦った。メジャー盤初収録となるLITTLE TEMPOと竹村延之のリミックスは、貴重な音源と言える。
『ビルボード』誌の全米チャートの20位以内に食い込み、ついにブレイク。スーサイド・マシーンズの元ドラマーが加入し、一気に突き抜けた。初期U2のヒリヒリした感覚とグリーン・デイの瞬発力がミックスしたシャープなメロディック・サウンド、ぜひ御賞味を。
80年代末からドクター・ドレーらと活動していたが交通事故で声帯を痛め、苦しそうなしわがれ声で復活を遂げての第2弾。西海岸や生地テキサスの仲間を大勢動員し、自身はプロデューサー寄りにシフト。時折、登場するしわがれ声にも前作のような悲壮感はない。
日本の伝統音楽、端歌、小唄の最高峰の一人、栄芝の至芸と打ち込みのクラブ系ビートを融合した音楽。そこにトランペットや三味線、ベース、ギターが絡む。このマッチングは大成功で不思議な心地よさだ。それにしても栄芝の声には深い味わいがあって、艶っぽい女の魅力が漂う。