2004年4月21日発売
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究体音像製作所欧州を代表するピアノ・トリオがビッグバンドと共演した大作。緻密なスコアによる、変化に富んだ展開。トリオにはフリー・ジャズ的に自由闊達に演奏する空間が用意されるが、その流れの中でビッグバンドとダイナミックに絡んでいくと、そこに大きなうねりが生まれて興奮。
地元千葉を中心にジワジワと人気を獲得している新人シンガー・ソングライターのアルバム。“愛のかたち”をさまざまな角度から、さまざまなテンポで切り取った温かみのある詞とサウンドを聴かせる。
オーストラリア出身で東京在住のピアニスト、トッドによる痛快な作品。強力なタッチと明快なフレージングが彼の魅力だ。まるでバド・パウエルのような躍動感に富んだプレイは聴いていて気持ちが前向きになってくる。しかも聴きやすいところが非常にいい。
イタリア・ルネサンス期の作曲家フェスタ(1490頃〜1545)が、定旋律「ラ・スパーニャ」をもとに作った125の変奏曲から32曲を収録。管楽器を中心とした古雅で荘重な響きが展開されている。
モーツァルトの弟子、フンメル(1778〜1837)は、師のピアノ協奏曲7曲を室内楽版(p、fl、vn、vc)に編曲している。その録音第1弾で、音域を拡大したピアノ・パートやロマン派風な響きが興味深い。
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キングレコード株式会社ハンガリーのチェリスト、ペレーニの久しぶりの録音は、母国の大作曲家コダーイのチェロ曲全集。作曲家直伝によるペレーニ得意のレパートリーで、スケールの大きな円熟の至芸を披露。
コントラルトのナタリー・シュトゥッツマンが「冬の旅」に挑戦。彼女は、エキセントリックになることなく、深みのある声で優しくゆったりと歌い上げる。まるで寒くて辛い冬の旅の途中で暖に巡り会ったような気分だ。ユニークな「冬の旅」といえよう。
クラブ/ラウンジ系音源を多く抱えるイルマ・レーベルからリリースされた『LA DOUCE PARTY』に参加し、話題を呼んだFreeTEMPO。そのFreeTEMPOによる、初のミックスCD。
ストリングスをフィーチャーし、ヨーロッパ的な耽美感を漂わせたアコースティック色濃いエコー&ザ・バニーメンの通算4作目。代表曲である「キリング・ムーン」「シルヴァー」などを収録。
6番の、技巧的な両端楽章と叙情的な中間楽章との対比、4番での1、2楽章の陰鬱な叙情と第3楽章でのほとばしるヴィルトゥオジティなど、いずれもその際立った対比を、鮮やかなテクニックと繊細な感性で弾き分けている。「ロメオ」各曲の性格付けもまた見事。★