2004年6月23日発売
米英の音楽家が沖縄で出会い、結成したユニットのリミックス・アルバム。自身によるセルフ・リミックスをはじめ、キッド・ロコやビル・ラズウェル、カーシュ・カーレイなど、東洋と西洋の掛け橋を担う名うての音楽家が多数参加。懐かしくも新しい。★
英国風の濃厚なメロディアス・ロックをクリエイトする彼らのアルバム。中心核ゲイリー・ヒューズの趣味をモロに反映した大仰なコンセプト志向のサウンドは決して悪くはないが、バンドっぽさを希薄にし、評価は分かれそう。もう少し弾けても良かったのでは!?
2004年2月に行なわれたパリ公演をパッケージしたライヴ・アルバム。超絶テクニカル・プレイが織り成すプログレッシヴ・ロック的な美は、いくら長尺になろうとも緊張感を途切れさせることがない。音のひとつひとつが鮮烈に再現されているのも驚異の一言。
ベルギー出身のメタル・バンドの2作目。キーボードを交えた起伏に富んだネオ・クラシカル志向のスピード・メタルは、ありがちながら、マニア心をくすぐるホットな魅力がある。速弾きギターとツボを心得たサビのコーラスも聴き応え十分。
スリップノットのメンバーとマーダードールズというバンドをやってたウェンズデイ13が、今や伝説と化した昔の自己バンドの曲を再演&新曲録音。ドクダミ声のヴォーカルと悪魔系のサウンドは悪い夢でも見ているよう。親が子どもに聴かせたくないロックの筆頭株。
人気声優の2作目。全体的にスペイシーな雰囲気なのは、梶浦由紀のプロデュースによるところが大きい。少し舌足らずだが安定した歌唱は初期の酒井法子を想起させる。朝水彼方の作詞も90年代ポップスのツボを心得ているので、“ちょこっとナツメロ”的にも楽しめる。
サード・アルバムの先行シングル。スピナビルのあたたかな歌声が魅力のバンドだが、今回はファイティング・スピリットを前面に出している。ライオンをテーマにしたメッセージを真摯に歌い、演奏の方も濃厚でパワフルだ。カップリングもアグレッシヴなリズムが強烈。
ウォーン・マーシュが亡くなったのは87年12月。これはその2ヵ月前にサンフランシスコ郊外のミルズ・カレッジで行なったコンサートの未発表ライヴ録音。若手ギタリスト、ラリー・クーンズ(父はデイヴ・クーンズ)とのデュオは真剣そのもの。曲はスタンダードが中心。
75年のデビュー・シングル「アザミ嬢のララバイ」から86年の「やまねこ」まで、20枚のシングル40曲をオリジナル・ジャケット写真とともに収録の3枚組。一人のソングライターの懐の深さと“時代”を彩ってきた歌の凄みに感動する。