2004年6月23日発売
イン・シンクやマドンナのリミックスほか、数々のサントラも手掛けるUSトランス界の重鎮によるアルバム。緻密なプログラミングとダイナミックな構成は相変わらず。ガンズの面々やイン・シンクのJC・シャゼイなど、豪華ゲストも多数参加している。
昭和モダン歌謡の名曲だけにオリジナルの雰囲気から逃げきれないところはあるが、それほど気にならない。造りこんだ唄い方ではなく、自然な持ち味で消化しているところに実力の片鱗がうかがえる。アルバムでどんな選曲、唄い方をしてくれるか楽しみ。
若手演歌歌手、山内惠介のアルバム。戦後の名曲や、ファンからのリクエストによる楽曲も含んだ、珠玉のカヴァー・アルバム。実力派にふさわしい歌唱力を味わえる。
結成11年目の作品はVERBALや斉藤和義といった豪華ゲストが参加。楽しさの密度の濃い饒舌なトランペットは、肉体の躍動も引き寄せており、心と体の両面で感じさせる。横浜市立港商業高校吹奏楽部とのコラボレーションは意味としての音の大きさで圧巻の一言。
2003年のフジロックにも出た6人組のデビュー作。パワー・ジャズとも言うべき演奏でハードコア・バンドみたいな押しの強さもあり、その上アジテーションや語りも入る。一方でしっとりと聴かせるラテン風味も含み、洗練された粋なセンスをもつ。面白い。
「イタリア」の第1楽章におけるやや遅めのテンポ設定といい、第2楽章で低弦が奏で上げる悠々たる足どりといい、確かな主張を貫きつつ、歌心を湛えた演奏が展開されている。弾き振りのレスピーギでは、チェロ独奏の美しさと悠然とした歌い口が印象的だ。
スタンダード集。持ち味である朗々たる歌唱と、曲によってはストリングスも含むふくよかなサウンドが合い、ゴージャスな印象。哀感漂うガット・ギターもフィーチャーしながら切々と表現する(6)、適度なフェイクや制御されたシャウトに巧さが見て取れる(10)などがいい。
スマッシュ・ヒットの(11)をはじめ、先行シングル(3)(4)も収録した充実のファースト・アルバム。ギター・ロックの痛快さをとことん突き詰めたナンバーのほか、彼らの持ち味である詩的な淋しさをじっくり歌い上げた曲もあって何度も聴き込みたくなる一枚だ。
制作・出演
エリック・ハイドシェック / ゲルハルト・ゲレッチュレーガー / チャールズ・グローヴズ / ピエール・デルヴォー / ラロ / ルクセンブルグ放送交響楽団 / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / 千住真理子“ストラディヴァリウスの稀代の名器・デュランテに遭遇する前の千住真理子の総決算”とも言えるベスト盤。1986年のCDデビュー以来、作品に真摯に打ちこむ彼女の姿勢は一貫して変わっていないことがわかる。彼女のひたむきさと誠実さが全編に滲み出ている。
スウェーデンのメロディアス・ハード・トリオのデビュー作。トミー・デナンダー・プロデュースで、クリス・アグナスら大御所も参加。ベテラン勢とは一味違う若々しいメロディアス・ハード・ロックが聴ける。
エクソダスも復活し、またまた熱いスラッシュ・メタル復権の動きの中、ついにデス・エンジェルも14年ぶりの作品を発表。好きな人にはたまらない、14年たっても変わらないベイ・エリア・クランチが聴ける。
ベースの音、ピアノの音をこんなにも真剣に聴かせるアルバムは少ない。モネのジャケットの印象通りに、淡々と心を表象する3人。普段10度チューニングでプレイするサントルソラに、藤原の持つ深いベースの音が遊ぶ、ピアノ・ジャズの午後の曳航。★