2004年6月23日発売
「イタリア」の第1楽章におけるやや遅めのテンポ設定といい、第2楽章で低弦が奏で上げる悠々たる足どりといい、確かな主張を貫きつつ、歌心を湛えた演奏が展開されている。弾き振りのレスピーギでは、チェロ独奏の美しさと悠然とした歌い口が印象的だ。
スタンダード集。持ち味である朗々たる歌唱と、曲によってはストリングスも含むふくよかなサウンドが合い、ゴージャスな印象。哀感漂うガット・ギターもフィーチャーしながら切々と表現する(6)、適度なフェイクや制御されたシャウトに巧さが見て取れる(10)などがいい。
スマッシュ・ヒットの(11)をはじめ、先行シングル(3)(4)も収録した充実のファースト・アルバム。ギター・ロックの痛快さをとことん突き詰めたナンバーのほか、彼らの持ち味である詩的な淋しさをじっくり歌い上げた曲もあって何度も聴き込みたくなる一枚だ。
制作・出演
エリック・ハイドシェック / ゲルハルト・ゲレッチュレーガー / チャールズ・グローヴズ / ピエール・デルヴォー / ラロ / ルクセンブルグ放送交響楽団 / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / 千住真理子“ストラディヴァリウスの稀代の名器・デュランテに遭遇する前の千住真理子の総決算”とも言えるベスト盤。1986年のCDデビュー以来、作品に真摯に打ちこむ彼女の姿勢は一貫して変わっていないことがわかる。彼女のひたむきさと誠実さが全編に滲み出ている。
スウェーデンのメロディアス・ハード・トリオのデビュー作。トミー・デナンダー・プロデュースで、クリス・アグナスら大御所も参加。ベテラン勢とは一味違う若々しいメロディアス・ハード・ロックが聴ける。
エクソダスも復活し、またまた熱いスラッシュ・メタル復権の動きの中、ついにデス・エンジェルも14年ぶりの作品を発表。好きな人にはたまらない、14年たっても変わらないベイ・エリア・クランチが聴ける。
ベースの音、ピアノの音をこんなにも真剣に聴かせるアルバムは少ない。モネのジャケットの印象通りに、淡々と心を表象する3人。普段10度チューニングでプレイするサントルソラに、藤原の持つ深いベースの音が遊ぶ、ピアノ・ジャズの午後の曳航。★
哀愁感漂う故郷もの演歌の歌唱に定評のある西方裕之。今回は大御所、三橋美智也などのヒット曲を取り上げ、新たな魅力を打ち出している。スタンダードといえる1枚。
本人自ら作詞・作曲を手がけた池内ひろし&泉マサ子のデュエット曲。覚えやすいノリのいい楽曲で、カラオケでも歌いやすい。カップリングのは泉マサ子のソロで、しっとりとした情感あふれる曲。
2004年9月で結成15周年。その記念アイテム第1弾。今回は繊細さが際立った初期の楽曲をリアレンジ。彼らの古くからのファンはもちろん、まったくの新曲のように楽しめる。
韓国ドラマ『冬のソナタ』の中の名曲「My Memory」を作曲したパク・ジョンウォン。これは本人の演奏による韓国ドラマBGM集。『冬のソナタ』から4曲、同じユン・ソクホ監督の『秋の童話』から4曲ほか全12曲を収録。「自然を思いながら書いた」という美しいメロディに心洗われる。