2005年3月2日発売
60年代後半から70年にかけての録音。ディーリアス特有の情感を色濃く描き出しながら、その響きはあくまでスッキリ整理されている。最晩年のバルビローリが、手塩にかけたハレ管弦楽団とともに残した永遠の名盤。「アパラチア」は彼の最後の録音だ。
アナログ・マスターテープの編集個所における微妙な音質変化も如実に聴き取れる。テープの経時変化と素直なリマスタリング処理の証左だ。演奏の方は現在でもピカイチ、マルティノンが現出させた優美な品格ある演奏はいささかも輝きを失ってはいない。
木管楽器をはじめとする個性的な音色の分離と配合の妙、きらびやかな響きとうねるようなオケの流れに巻き込まれてゆく快感。30年を経るうちには別種の洗練を聴かせる録音も登場しているが、当録音は現在でも不動の名盤だ。なお、シンバルムとはいわゆるツィンバロンのこと。★
若い世代の人たちに「サンソン・フランソワ」という名前は歴史上の人物になってしまっただろうか。個性の追求が大切、なんて言葉がチープに思われるほど独自の音楽性を強烈に持ったこの人の音楽は、いつ聴いてもユニークでかつ豊かで、説得力が大きい。
フランソワの指先から今まさに音の粒が迸り出たように新鮮で自在な即興曲。第4番の生き生きとした楽想の飛翔など、ピアノ芸術の真髄に触れる思いだ。民族性に寄りかからずフランス人の感性でショパンの音楽を自由闊達に奏でるマズルカ51曲も光彩を放つ。★
制作・出演
エリザベート・シュワルツコップ / カルロ・マリア・ジュリーニ / クリスタ・ルートヴィヒ / ジャネット・ベイカー / ニコライ・ギャウロフ / ニコライ・ゲッダ / フィルハーモニア合唱団 / フィルハーモニア管弦楽団 / ヴェルディこれがデビュー・シングル。ギターとヴォーカルの西畑とドラム、パーカッション、キーボードの蓮本というユニークな編成の二人組。「うた」はしっとりしたフォーク系の楽曲で、「コンクリートの花」は多少ロック・テイストも感じさせる楽曲。
シングル(5)(11)(12)を含む、通算6枚目のアルバム。どれがシングル・カットされても遜色ないほど質の高い楽曲の数々を、いつものように伸びやかなヴォーカルで歌い上げている。安心したり、なんとなく切なかったり、めまぐるしかったりと、恋するすべての人の心に深く響く。⇒★aiko特集★をチェック!
東京・八王子発のぶち切れバンドの3枚目のフル・アルバム。ハードコア、ヒップホップ、ファンクなどを融合した超ハイパーな音楽は今作でもさらなる磨きが掛かっており、メロディの良さ、演奏の上手さ、曲のカッコ良さはさすがのひと言だ。