2005年4月27日発売
クライバー父子競演によるボロディンの交響曲第2番クライバー父子競演によるボロディンの交響曲第2番
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キングレコード株式会社楽器間の掛け合いの切れ味や、生命体のようにヴィヴィッドなリズム(偶数楽章が特に先鋭的)、また終楽章に典型的な激烈なるドラマの高揚はカルロスの独擅場。一方エーリヒは似たスタイルを採りつつも、息子に比べると風格ある演奏で、やや落ち着いた趣。
ハイドン:ピアノ協奏曲集ハイドン:ピアノ協奏曲集
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キングレコード株式会社地味な印象があるハイドンのピアノ協奏曲が備えている溌剌とした魅力が、しっかりと描き出されている。短調部分の翳りや暴発気味のカデンツァなど、シュタイアーが多彩な語り口を駆使。ピリオド楽器によるオーケストラの瞬発力に富んだ反応もすばらしい。★
権代敦彦:84000×0=0 for orchestra/ブラームス:交響曲第2番権代敦彦:84000×0=0 for orchestra/ブラームス:交響曲第2番
権代の曲は、このオーケストラが持っている響きの透明さを見事に生かしきった作。ブラームスのほうは、ある程度軽さが生じるが、岩城は、テンポ、フレージング、内声部をきちっと作り上げるなどして、ブラームスの持つ充実感やスケール感を生み出している。さすが。