2005年5月25日発売
あのリヒテルをして“神”と呼ばしめたソフロニツキー。彼のスクリャービン演奏はまさにその証となりうるだろう。テクニックのキレやタッチの強靭さ、アクの強い表現はどこかホロヴィッツを彷彿させる。否、それ以上に悪魔的な魅力を発散させる演奏だ。
グリンベルク(1908〜78)は政治的問題に翻弄され、国内外での演奏活動が制限されてしまった不遇の演奏家。明快さのなかにも物腰の柔らかさと気品を感じさせるこのモーツァルトは、彼女が20世紀ロシアを代表する女流奏者であったことを証明する好演盤である。
知る人ぞ知る存在に終始した幻のピアニストの実像を明らかにした、全10巻13枚からなるネイガウス・エディションからの一枚。リヒテル、ギレリスを育てたゲンリヒを父親にもつ、名門の血を引く教師&演奏者にとって、音楽的才能の繊細さの意味するものは何かが明示される。
名古屋出身、26歳の男性シンガー・ソングライターのデビュー・ミニ・アルバム。彼の座右の銘でありソングライティングのテーマである“我が道を行く”そのままに、あくまでも直球のみで押し通すポップなメロディが魅力。150km級の名曲に期待したい。
新旧のR&B/ヒップホップのレゲエ・カヴァーを集めたコンピレーション・アルバム第2弾。エレファント・マン、ウェイン・ワンダーら、人気アーティストが多数参加してさらにパワー・アップ!
2001年にデビューした女性ヴォーカリスト、masumi。本作は6人のピアニストたちとの共演盤。プレイヤーはいずれも名手ばかりで、しかもジャズ畑が多いせいか、しっとり歌い上げる曲が大半。そんななか、いちばん彼女らしさを感じるのは自身による作詞の(4)。
Coccoとくるりの岸田繁、そしてくるりのサポート・メンバー2人からなるスペシャル・ユニット。デビュー・シングルは、Coccoの軽やかな歌声と清涼感いっぱいのメロディが印象的なポップ・チューン。