2006年11月発売
ソリッドかつ小気味好いバンド・サウンドに、男汁の滲み出たヴォーカルが乗る。冴えない男の喜怒哀楽、そして果てなき夢を綴るとともに、人生のささやかな輝きを自嘲気味に具現化。ダサいと思うヤツは思えばいい。だが、1年ぶりのアルバムにはリアルな魂の叫ぶが刻まれている。
パリ・バスティーユのオペラ座の音楽監督に就任して3年目、脂が乗っていたころのチョンの快演を収録。豊かな色彩感とメリハリのある演奏、木管セクションの軽妙洒脱な歌いまわしは、フランスのオーケストラならでは。
ピアノの名手でもあるレヴァインがウィーン・フィルやベルリン・フィルのメンバーと組んだ、生気あふれる「ます」。ハーゲンSQの4人の呼吸が素晴らしく緊密で柔軟性に富んだ「死と乙女」。名演2曲を収録する。
メトロポリタン歌劇場での「指環」も成し遂げ、新しいワーグナー指揮者としての地位を確固たるものにした時期のワーグナー名曲集。手兵メトロポリタン歌劇場管を駆使して、作品の魅力を雄弁に描き出している。
ロストロポーヴィチによる、ワシントン・ナショナル響音楽監督時代の録音。このショスタコーヴィチは、ロストロポーヴィチ独特の濃厚な表情を持ち、ダイナミックに彼の内面の激情が奔流する感動的な演奏といえる。
小澤征爾がベルリン・フィルとデジタル録音した、チャイコフスキーの交響曲第5番と大序曲「1812年」を収録。小澤が最も得意とするチャイコフスキーの名演が楽しめる。
バーンスタイン2度目の全曲録音から、標題付きの人気曲2曲をカップリングしたアルバム。円熟期のバーンスタインによる深々とした表現が、シューマンのロマンティシズムを十全に表現し尽くしている。
サックス・プレイヤー、藤田一樹がクラブ系のミュージシャンと組みサックスの可能性を追求する作品も本作で3作目。よりアグレッシヴによりフロウになったサウンドとプレイは新鮮な融合をもったワールド・クラスといった出来で、とにかくカッコイイの一言である。