2006年11月発売
名門ジュリアード弦楽四重奏団にとって初めてのショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲の録音。彼らのしなやかであたたかい音で描かれたショスタコーヴィチには、人間味が感じられる。ピアノ五重奏曲でのブロンフマンの演奏はさすがに洗練されている。
凄まじいばかりの鋭気に満ちた「さすらい人幻想曲」に思わず息を呑む。最近の充実したステージを投影したこの演奏から受ける印象は鮮烈だ。若きシューベルトの熱情を鍵盤上に燃やした秀演として高く評価したい。新たな芸風を拓く「即興曲」も一聴に値する。
新潟県佐渡を本拠にワールドワイドに活躍している和太鼓集団、鼓童の結成25周年記念ベスト盤。新たにリミックス、再編集、リマスタリングが行なわれ、オリジナル・ヴァージョンと比べてかなり変化している。演奏スタイルの変遷も一目瞭然で聴きごたえアリ。★
メキシコ生まれサンディエゴ育ちのR&Bシンガーのアルバム。出世作となった前作に続く3作目だ。というわけでボーン・サグスン・ハーモニーという大物との共演が実現、そして泣かせるバラードがあるなど、より充実。優しそうなヴォーカルがいい。
人気の米ロック・バンドの6作目。前作に続きブレンダン・オブライエンのプロデュースだ。歌を重視しながらも適度に自由なバックの楽器群とのミクスチャーが見事。これまでで最長の1年間をかけて制作されたという、バンドにとって意味あるアルバムだ。
18歳にして単身渡米。NYで活動を続けるシンガー・ソングライターの2年ぶりのシングル。(1)はソウルフルなラブ・バラードで、テレビ東京系ドラマ『クピドの悪戯 虹玉』のエンディング・テーマ。ジャジィでファンキーな(2)は彼女の世界を象徴する佳作。
通算6枚目のアルバム。タイトルは“music-CABINET”の意で、4つのキャビネットにタイプ別に曲たちが収納されているという趣向。どの曲もポップで勢いにあふれており、そのままバンドの状態を表わしているかのようである。
個性派ドラマー/打楽器奏者が主宰した、2006年2月8日に行なわれた一夜限りの豪華スペシャル・ライヴの実況盤だ。ジャズ・ビッグバンドの華やかさや快楽性を、今のヒップなノリで追求したものとも言えるか。Leyonaや小島麻由美らがゲスト・ヴォーカル参加。