2006年8月23日発売
ディーゲンは1944年生まれ、60年代から欧州で活躍するアメリカ人ピアニスト。本作はエンヤに残された76年のトリオ盤。1曲を除き全曲オリジナル。一連のユーロ・ジャズ・ピアノ作品に通じるリリシズムが秀逸。2曲の別テイクを追加して世界初CD化。
85年、エンヤに録音したピアノ・トリオ作。デイヴ・ホランド(b)とダニエル・ユメール(ds)とは初顔合わせ。バロンの抒情性がデイヴ・ホランドの持つメロディ感覚と呼応してブルース、ワルツとさまざまな顔を見せ、マジカルな演奏となっている。
LOUDNESSの中心人物であり、日本を代表するギタリストである高崎晃のソロ・アルバム。“世界の高崎晃”が、本格ギター・インストゥルメンタル・アルバムを聴かせてくれる。
グレン・ベントン率いるデス・メタル界のベテランの数えて8作目。これを機に技巧派ギタリスト、ラルフ・サントーラが異色加入で縦横無尽のデス・サウンドにも緻密な楽曲構成がチラっと顔を出す。ピュア・デスの武装強化を印象付ける意味でファン納得の一作だろう。
北海道出身の女性シンガー・ソングライターによるシングル。人間愛や自然を愛する心と社会性のあるメッセージがブレンドされた、優しいサウンドと歌詞が聴ける。タイトル曲はニュース・チャンネルとのコラボレーション曲。
メロコア、パワー・ポップなんてことを抜きに「とにかくメロディがいい」と実感させる3ピースのレーベル移籍第1弾アルバム。疾走感があり、心躍るグルーヴ感が留められ、しなやかに伸びていくサウンドは、よりカラフルになった感があり確実な成長の跡が窺える。
2006年11月にデビュー25周年を迎えるLOUDNESSのドラマー・樋口宗孝の、約9年ぶりとなるソロ名義でのアルバム。前作はゴージャスな海外のアーティストがゲスト参加していたが、本作は日本のミュージシャンを起用している。
五木ひろしがこれまでに出会った作曲家/作詞家と制作した曲を集めたコンピレーション・シリーズの「作詞家編」。阿久悠や松本隆、なかにし礼、そしてつんく♂といった作詞家たちによる楽曲が並ぶ。
フロー&エディがいた頃のマザーズやディーヴォなどを連想させる、ロック、パンク、フォークなどさまざまな要素がミックスされたトラッシュ・アート・ポップであり、表現への強い意志を感じる作品。
南欧の小国アンドラ出身のプログレ・メロディアス・デス・メタル・バンドの2作目。日本用ボーナス(4)を除くと3曲とも23分前後という往年のイエスのような一枚。長いのでアレンジ力が必要となるが、緩急に富んで飽きさせない。でもヘッドバンギングは疲れそうだ。
イタリアからみずみずしい才能が出現。85年生まれのピアニストが率いる同世代トリオの国内外デビュー作は、むしろしっとりとした落ち着いた趣が大きな魅力になっている。クラシックの影響も感じさせる優雅で耽美的なムードは、上質のワインのように美味。
デイヴ・リーブマンやリッチー・バイラークとの共演で知られるベーシストのトゥサが75年にエンヤに録音した初リーダー作。前二者とのデュオ、三者によるトリオ、ジェフ・ウィリアムスやバダル・ロイを加えた編成で全曲自作を。顔ぶれから想像されるとおりの演奏だ。
ビル・エヴァンスの『ホワッツ・ニュー』がきっかけで生まれた共演盤。そのせいか、エヴァンスのレパートリーも取り上げられている。スタイグのフルートはときにアグレッシヴなところもあるが、本質は叙情味にあふれていることが本作からはよくわかる。