2006年8月23日発売
メロコア、パワー・ポップなんてことを抜きに「とにかくメロディがいい」と実感させる3ピースのレーベル移籍第1弾アルバム。疾走感があり、心躍るグルーヴ感が留められ、しなやかに伸びていくサウンドは、よりカラフルになった感があり確実な成長の跡が窺える。
2006年11月にデビュー25周年を迎えるLOUDNESSのドラマー・樋口宗孝の、約9年ぶりとなるソロ名義でのアルバム。前作はゴージャスな海外のアーティストがゲスト参加していたが、本作は日本のミュージシャンを起用している。
五木ひろしがこれまでに出会った作曲家/作詞家と制作した曲を集めたコンピレーション・シリーズの「作詞家編」。阿久悠や松本隆、なかにし礼、そしてつんく♂といった作詞家たちによる楽曲が並ぶ。
フロー&エディがいた頃のマザーズやディーヴォなどを連想させる、ロック、パンク、フォークなどさまざまな要素がミックスされたトラッシュ・アート・ポップであり、表現への強い意志を感じる作品。
南欧の小国アンドラ出身のプログレ・メロディアス・デス・メタル・バンドの2作目。日本用ボーナス(4)を除くと3曲とも23分前後という往年のイエスのような一枚。長いのでアレンジ力が必要となるが、緩急に富んで飽きさせない。でもヘッドバンギングは疲れそうだ。
イタリアからみずみずしい才能が出現。85年生まれのピアニストが率いる同世代トリオの国内外デビュー作は、むしろしっとりとした落ち着いた趣が大きな魅力になっている。クラシックの影響も感じさせる優雅で耽美的なムードは、上質のワインのように美味。
デイヴ・リーブマンやリッチー・バイラークとの共演で知られるベーシストのトゥサが75年にエンヤに録音した初リーダー作。前二者とのデュオ、三者によるトリオ、ジェフ・ウィリアムスやバダル・ロイを加えた編成で全曲自作を。顔ぶれから想像されるとおりの演奏だ。
ビル・エヴァンスの『ホワッツ・ニュー』がきっかけで生まれた共演盤。そのせいか、エヴァンスのレパートリーも取り上げられている。スタイグのフルートはときにアグレッシヴなところもあるが、本質は叙情味にあふれていることが本作からはよくわかる。
ブルーノートの創始者、アルフレッド・ライオンが生前とても気にかけていたというサックス奏者のベニー・ウォレスとチック・コリアの共演盤。豪快なテナーとチックの生き生きとしたプレイが堪能できる。
コルトレーンに捧げた作品。当時、マッコイのトリオは強固な連帯感を持っていた。マッコイが志向することをよく理解するベースとドラムスのエッジの効いたリズム。ピアノは緊張感を堅持しながら、ダイナミックに疾走していくが、反面、バラード演奏が美しい。
フランコ・アンブロゼッティがエンヤに録音した『ウイングス』『テンテッツ』という2作から、マイケル・ブレッカーをフィーチャーした曲をピックアップしたコンピ。92年にリリースされた。ブレッカーのみならず、ケニー・カークランドの熱演も見逃せない。