2007年10月発売
米国インディーズ・シーンを牽引する個性派ポップ・グループの通算8枚目。といっても実質的には鬼才ケヴィン・バーンズ・プロジェクトで、曲も演奏もほとんど一人で手がける。70年代のノスタルジックなサウンドにダンスの要素を混合した、独創的なポップス。
ジェフ・マルダーの名作と同じ名前だが、フォークとは全然関係ない、エモ界のダフト・パンクとも呼ばれる男の作品。ウーリッツァー・ピアノとパソコンを駆使したエレクトロ・ダンス・ポップと、フィルターを通した歌で、独特の音世界を構築している。
ビル・ウィザース、ロバータ・フラック、ジェームス・テイラーらのヒット曲、あるいは「ベサメ・ムーチョ」のようなラテン曲をソウルフルに歌っているサード作。カッチリとまとまったタイトなサウンドと情熱的な歌声のブレンドが魅力的。編曲は笹路正徳と河野啓三。
元TWO of USの川久保秀一の、『Here,I am.』(2005年)に続く2枚目のソロ・アルバム。小説『海を抱いたビー玉』の同名イメージ・ソングを収めた話題作で、優美で前向きな説得力に満ちている。明石敏子のまろやかなアレンジとの相性も良い。
ロンドンに暮らすその生活ぶりがそのまま反映されたような8枚目のアルバム。ギター・ポップ発祥の地(?)としての誇りを取り戻したかのような生き生きとしたメロディとピュアな匂いをふりまくヴォーカルには、理屈抜きに心が踊らされる。30代半ば以上向きか?
ともにライヴ。渋く厚みのあるオケに乗ってブロンフマンもしっかりと弾いているが、熱くなりすぎずに一定のレベルにとどめているところがいい。ヤンソンスも血を受け継いでいるせいか、特に交響曲の方はロシアのオケのような巨大な岩石のような音がする。
ビルボードで1位を獲得したナンバーを集めた、5社共同企画のコンピレーション・アルバム。本作は、ソニー編で、サイモン&ガーファンクルやシンディ・ローパーらのおなじみの名曲が満載されている。
ロック界における最重要アーティストの1人、ボブ・ディランの初となるオールタイム・ベスト。緊張感あふれるフォーク・ロック・サウンドと真摯なメッセージ性が、彼の偉大さを十全に伝えている。