2007年2月21日発売
ドイツのソウル/ジャズ・ユニットによる日本デビュー盤。とはいえ、欧州ですでにアルバムを6枚リリースしており、本作は実質上の7枚目。泥臭いファンクからノラ・ジョーンズ風のアコースティック曲まで歌いこなすトクンボの歌唱力とクリアなサウンドが魅力。
箏を自らの表現手段として“和”のテイストを紡ぎ出すシンガー・ソングライターのセカンド・アルバム。その音楽と歌声のオーガニックな感覚は、ほかの音楽とはまるで違った、なにか日本の自然からインスピレーションを受けたポップスを感じさせる。
日本人として初めてショパン・コンクール入賞などを果たしながら、膠原病のために36歳で引退し、96年に64歳で亡くなった彼女。覇気のある瑞々しい彼女のピアノは、将来の大器を思わせるもの。オーケストラに傷は多いものの、これはまさに幻の名演と言っていいだろう。
膠原病により、不幸にも30代半ばで演奏家としての生命を断たれてしまった田中希代子。しかしそんな感傷は、我々の勝手な思い込みであることを知らされる。ひたむきで激しく、そしてあらゆる音に強烈な意志を込めた音楽。虚弱どころか強靭ですらある。
発売元
キングレコード株式会社没後10年を記念して田中希代子の録音がリリースされている。類い希な才能を持ちながら、その活動時期はあまりに短いものだった。サン=サーンスの第5番は、68年彼女の絶頂期を記録した名演。音色の多彩さ、感覚の冴え……記憶に残したいピアニストだ。
田中はピアノ演奏を断念せざるを得なくなった後も、後進の育成に多大な功績を残したが、それもピアニストとして有能であったからこそ。今聴いても颯爽とした感性と表現力には非凡さを痛感。思わず引き込まれるドビュッシー演奏など現代でも滅多に聴けまい。
ピュアなメロディアス・ロックを紡ぎ出し続ける彼らの3作目。疾走感に満ちたビートの上を張りのあるハイ・トーン・ヴォイスが飛び交う。その美しい旋律と多彩なアレンジこそ彼らの醍醐味。どの曲も往年の80'sロックのようにキャッチーな魅力にあふれている。
作曲家として活躍する杉本眞人が、自身の亡くなった母親を想って制作したシングル。団塊の世代から絶大な支持を受け、ラジオや有線から火がつきヒットを記録。その深い歌詞をしみじみと味わいたい。