2008年11月5日発売
制作・出演
ウィーン・アンバサーデ・オーケストラ / グロリア・エステファン / デイヴィット・ヒメネス / デイヴィッド・ヒメネス / ホセ・カレーラス / リーベロ・ボヴィオ / ヴィンチェンツォ・ダンニバーレスペインの名テノール、カレーラスのアルバム。イタリア・オペラの肥沃な土壌のごときナポレターナの数々を、陰影深いニュアンスで時に甘美に、時に激烈に歌い上げる。しかし大仰にならぬのが、この人のいいところ。指揮もとてもエモーショナル。
制作・出演
アグネス・バルツァ / エヴァ・マルトン / タリス室内合唱団 / ハンガリー放送交響楽団 / パール・コヴァーチュ / プラシド・ドミンゴ / ホセ・カレーラス / ロンドン交響楽団 / ヴェルディカレーラスのデビュー50周年を記念した2枚組ベスト・アルバム。イタリア・オペラを中心としたオペラ・アリアをDISC1に、ミュージカルや歌曲、スペイン民謡などをDISC2に収録している。
独自の世界をアピールするシュールな作品。フリー・ジャズ全盛時代にも変わらなかった日野の先進性を100%押し出した演奏には、「勝手に変わっていったのはお前らだろう」と聴き手に投げかける日野のメッセージが込められているような気がする。「ラヴァ・ダンス」にその真骨頂がある。★
制作・出演
A.ピアソラ / エクトル・コンソーレ / オラシオ・マルヴィチーノ / チャーリー・コーセイ / パブロ・シーグレル / フェルナンド・スアレス・パス / 喜多直毅 / 小松亮太 / 東京ムービー企画部 / 番場かおり / 近藤久美子バンドネオン奏者、小松亮太のデビュー10周年記念アルバム第2弾は、現代タンゴの巨匠ピアソラの作品集。切れ味鋭い小松によるピアソラの世界が広がっている。デビュー・ライヴ音源も収録。
アコーディオンを抱えたシンガー・ソングライターのファースト。ノスタルジックで深みのあるメロディと独特の艶のあるヴォーカルに癒される。バックのサウンドには適度な存在感があり、それに寄り添うアコーディオンの音色もなんとも魅力的だ。プロデュースはs-ken。
ブダペストSQの代表的録音のひとつであると同時に、いまだにブラームスの室内楽作品の代表的録音としても評価されている一枚。特にオッペンハイム、トランプラー、ゼルキンらと共演した五重奏曲は絶品だ。
制作・出演
PaulBiss / イダ・ビーラー / グレン・ディクトロウ / シューマン / ジェイムズ・バスウェル / パブロ・カザルス / ピーナ・カルミレッリ / マールボロ音楽祭管弦楽団 / ヴェラ・ベスカザルスが晩年に残したマールボロでの貴重な録音のひとつ。中でもシューマンはカザルス節が炸裂した、大らかで骨太な演奏が印象的だ。シューベルトもまた悠揚迫らぬ演奏で、カザルス独特の世界を現出している。
堀米ゆず子が30代前半で録音したモーツァルト。ヴェーグ、カメラータ・ザルツブルグco.のがっしりとした伴奏に乗って伸びやかに奏でられる、自然で美しいモーツァルト。彼女の代表的録音のひとつだ。
ミュンシュがフィラデルフィアを振った、知る人ぞ知る貴重な録音。フィラデルフィア・サウンドを十分に活かして、ラヴェルやフォーレでの優美さ、ベルリオーズでのドラマティックな展開を巧みに描き出している。
制作・出演
アンソニー・ジリオッティ / ウィリアム・キンケイド / ジョン・デ・ランシー / バーナード・ガーフィールド / フィラデルフィア管弦楽団 / メイソン・ジョーンズ / モーツァルト / ユージン・オーマンディフィラデルフィア管の首席奏者たちの妙技が堪能できる一枚。オーマンディの下、いわゆる“フィラデルフィア・サウンド”の全盛期を支えた奏者たちで、輝かしくも美しいモーツァルトが繰り広げられている。
制作・出演
エドウィン・パリング / サウスエンド少年合唱団 / ジャネット・ベイカー / マイケル・クラッブ / マイケル・ティルソン・トーマス / マーラー / モーリス・マーフィ / ロンドン交響楽団 / ロンドン交響楽団合唱団多くはないティルソン・トーマスのマーラだが、いずれの録音も優れたマーラーを聴かせている。この第3番も長さを感じさせず、精緻で複雑なスコアを明晰なサウンドで展開。歌曲もまた素晴らしい。
ワッツが最も輝いていた20代のころの録音。大曲3曲を前に、溌剌(はつらつ)として躍動感あふれる会心の演奏が繰り広げられている。バーンスタイン、小澤征爾の好サポートも見逃せない。
マーラーは、藤沢市民会館におけるライヴ録音で、いまだに熱烈なファンが熱く語る記念碑的なもの。山田一雄ならではの壮大な演奏が、この巨大な交響曲にふさわしい。フォーレは伊藤京子、大賀典雄が出演した貴重な録音。