2008年2月発売
ホェン・ユー・カム・ホームホェン・ユー・カム・ホーム
初期のキース・ジャレットを感じさせる「When You Come Home」から始まる本作は、まさに“牧歌的な欧州ジャズ”。都会の孤独が聴こえてきそうな“レインボウ・スタジオ録音”ながら、ジャケット絵を彷彿させる世界が展開する。他の独系トリオとは一味異なる暖かさが本トリオの魅力だろう。
I want the worldI want the world
cafelonのベーシスト、長谷記史がHIEROPHANT GREEN名義で発表する1stミニ・アルバム。全曲打ち込みによるもので、ロックとハウスを巻き込んだ甘いダンス・チューンが楽しめる。
あなたにあなたに
2002年の「小さな恋のうた」に続くMONGOL800のカヴァー第2弾「あなたに」。バラードだが、沢のパワフルな歌唱にはゴスペルに通低するエネルギーとビートがある。ぐいぐい牽引する彼女の歌に引き込まれ、巻き込まれてしまい、歌の魔力を実感することになる。
デルタデルタ
シドニー出身の女性シンガーのアルバム(3枚目)。ガンとの闘病中に制作された前作に比べずっと明るくなってまずはひと安心。しかもスタッフも一新している。まるでデビュー作のようなフレッシュで力強いヴォーカルがまぶしい。
一期一会一期一会
旋律楽器としてのウクレレは、音の伸びが少ないぶん、アタック音の色合いが勝負だ。比類ないテクニシャンの彼だが、旋律勝負の企画だけに、本作では“歌い手”としての顔がくっきり。ゆえに、「ロビンソン」「時の過ぎゆくままに」などのライヴ・テイクがとても楽しい。ソロ・トラックは「見上げてごらん夜の星を」「雪の華」。