2008年7月23日発売
ギターの名曲を、アルパ1本でカヴァーしたソロ・アルバム。民族色豊かなクラシカルな作品からポピュラーの名曲まで、見事にアルパで表現し、同時にアルパでなければ表現し得ない高みにまで到達している。
一曲の中でくるくると移り変わる豊富なメロディと、曲ごとにユニークな展開をみせるコンセプトがとにかく圧巻。感覚的な言葉遊びや容赦ないシャウト&ビートなど、どれをとっても最強なミニ・アルバム。メンバーそれぞれの音楽性やロックの衝動が、明確に伝わってくる。★
『ブラバン★ハイスクール〜ベスト・オブ・ブラスバンド』の続編。今回は、ブラス・バンドOBのための懐メロ集。50〜80年代前半くらいまでの、主に日米の懐かしのナンバーがずらりと勢揃いしている。
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ユニバーサルミュージックこの巨人の共演は2007年初頭。古今の名曲をオールド・スタイルのラッパと無二のヴォーカルで聴かせる一大イベントであるのは間違いないとしても、なぜ今? と聴き手次第で毀誉褒貶を生む話題作になるだろう。筆者は現代最高のエンタテインメントとして聴いた。
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ユニバーサルミュージックブルーノートに残されたJ.J.ジョンソンのセッションの編集盤。Vol.1は1953年に吹き込まれたクリフォード・ブラウンらとの音源で、難なくトロンボーンをあやつるジョンソンの技量に感服するばかりだ。
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ユニバーサルミュージックJ.J.ジョンソンのブルーノート音源から、ハンク・モブレーやチャールス・ミンガスらとのセッションをまとめた一枚。楽器本来の扱いにくさをまるで感じさせない名手のトロンボーンさばきが冴える。
後にリトル・ジャイアントと呼ばれ、万人に愛されたテナーの巨人のブルーノートにおける初リーダー作。明快な豪快さとスピード感あふれるフレージングが、ウィントン・ケリーらとの絶妙なハーモニーを奏でる。
玄人好みのするピアニスト、フレディ・レッドのオリジナルによる力作で、同名の舞台劇がきっかけとなって吹き込まれたもの。ジャッキー・マクリーンが参加する一方で、無名のベースとドラムが大健闘。
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ユニバーサルミュージックブルーノートに残した作品がことごとくマスターピースの輝きを放つマクリーン。1960年に吹き込まれた本作は、比較的地味で硬派な印象を残す裏名盤のような一枚で、よく知られたバラードなどは収録されていない。
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ユニバーサルミュージックリズム・セクションに初めてオルガンを起用した注目の一枚。以後彼がソウル・ジャズの方面で活躍するきっかけとなり、大ヒット作『アリゲーター・ブーガルー』が生まれた。
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ユニバーサルミュージック当時活動をともにすることの多かったペッパー・アダムスとのコンビネーション、さらにデューク・ピアソンの曲作りの妙と聴きどころの多いアルバム。タイトル曲は猫のステップを思わせるお洒落な逸品だ。
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ユニバーサルミュージックショーターの長いキャリア中でも間違いなくハイライトのひとつとなる1964年のマスターピース。マイルスのクインテットを経て、プレイヤーとしてもコンポーザーとしてもスケールアップした姿がここにある。
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ユニバーサルミュージックデューク・ピアソン自身のペンによるオリジナルで構成された代表作と呼べる内容。フレディ・ハバードやジョー・ヘンダーソンら強力なフロント陣も、楽曲のメロディを損なうことなく簡潔なソロを提供している。
ゆったりとしたテンポで、比類ない造形力とスケール感を創出した、クレンペラーのシューマン交響曲全集のうちの1枚。深遠ともいえる響きと、瑞々しいロマンティシズムでシューマンの本質に迫っている。
クレンペラーのシューマン交響曲全集のうちの1枚。遅いテンポで、1音ずつがっちりと積み上げられたシューマン。見事な均整美の上に、広大でダイナミックな世界が繰り広げられたクレンペラーならではの演奏だ。
アルゲリッチのモーツァルトの協奏曲は、第20番とラノヴィチとの第10番があるくらいなので、本作は貴重な録音。抑制されたロマンティシズムが横溢するスリリングな演奏が展開されている。
2曲ともサラサーテに捧げた作品で、ともにヴァイオリンの演奏効果が非常に高い曲。デュメイはそこのところをわきまえて、華麗で溌剌とした演奏を繰り広げている。デュメイの才気がほとばしっている演奏だ。