2008年9月24日発売
イギリス・サリー出身のシンガー・ソングライター、ニュートン・フォークナーのデビュー・アルバム。タッピング・ギターの印象的な音色を駆使したサーフ・ミュージックや、味わい深いオーガニック系のナンバーが楽しめる。
ファンク・ユニット、ザ・ヘッドハンターズが1975年に発表したデビュー・アルバム。肉体に直接作用するような力強いファンク・ビートに彩られた本作には、ハービー・ハンコックも共同プロデューサーとして参加している。
新たなメンバーを迎えて制作されたザ・ヘッドハンターズの2ndアルバム(1977年発表)。ファンクに加えブルースやロックの要素も取り入れられたアルバムだけに、前作とは違った意味で聴きごたえのある作品となっている。
スウェーデンのスラッシュ・バンド、ザ・ホーンテッドによる6thアルバム。攻撃的なドラム・リフに、ツボを押さえたメロディアスなギター・ソロ、そしてシャウトを交えたヴォーカルが、極上のメロディック・デス・メタルを描いている。
ブラック・メタル・バンド、エンペラーの元フロントマンによる2枚目のソロ・アルバム。エンペラーの再現とも言える、過激なブラスト・ビートの中で、劇的なシンフォニック・サウンドを展開している。
ヴォーカル・MIDORIの美質が旧作以上に炸裂するフォーク・トリビュート。様式美的? ダルな歌い口が、原曲世代(50代か)にもジャストミートしそう。彼らならではのポップ&レトロなムードとの親和性は言わずもがな。お勧めは2曲の拓郎作品。キュートな「人間なんて」に思わず微笑。★
ブラームスは重々しい音楽でも、分厚い響きでもない。小編成だからこそ可能となる、歯切れの良さと推進力を生み出す速度感を最大限に活かした新しいブラームス像を提案しようとしている。それが金聖響&OEKの意図だろう。録音にはもう少し冴えが欲しい。
数多くのジャズ・フェスに出演経験を持つクラシック・ピアノ界の異端児、ファジル・サイ。本作でも、クラシック、ジャズ、自らのルーツであるトルコ音楽を縦横無尽に動き回るオリジナリティは唯一無二。圧巻はモーツァルトの斬新な解釈とも取れる2曲目。
ベルリン・ドイツ響とは2枚目のアルバム。ゆったりとしたテンポ、メリハリとダイナミズム、そしてぬめらないロマンティシズムと、非常に引き締まってバランスがとれた演奏だ。音色の移ろいも繊細で、オーケストラの上手さも光っている。これはいい演奏だ。★
コパチンスカヤの手にかかると、ヴァイオリンは鋭い刃で空気を切り裂くような危険をはらんだ武器に変貌する。聴き手に一瞬の隙も与えない。聴き慣れたはずの「クロイツェル」も初めて聴くような緊迫感。そしてバルトーク。鋭い音でひと突きにされてしまう。
移籍第1弾、オリジナル7作目の心機一転作。歌謡ジャズのようでもありパンク・ブルースのようでもあり、独特の男くさいスタイリッシュ&シネマティックな世界観は健在。キャリアを重ねても決して渋くはならず、トンガッた青くささが消えないところが魅力。