2009年10月21日発売
ノルウェー出身のゴシック・メタル・バンド、シアター・オヴ・トラジディーの7thアルバム。女性シンガーを擁するゴシック・メタルとしてはベテランの域にいる彼ら。さすがの風格と存在感を見せ付けている。
くるり既存の作品を、16アーティストがそれぞれの流儀でカヴァー。あたかも自分の曲のように歌っている奥田民生から、意外なくらい可憐なユーミンまで、多彩な解釈が並ぶ。思いきりケルティック・トラッドに料理したハンバート・ハンバートの「虹」が、かえって新鮮。⇒♪くるり特集♪をチェック!
男性シンガー・ソングライターの、自身のプロデュースによるデビュー・アルバム。フォーク・ロック・タッチのサウンドが、若者の心情をストレートに絞り出すようなヴォーカルをより際立たせ、近藤御旗が持つ独特の空気感を伝える。ビートを強めた楽曲でも、いい意味の粘っこさで迫ってくる。
軽やかにウォーキングしたくなるようなテンポのポップ・チューン。ミッチーが、恋する人へのゆれ動く気持ちに戸惑いながらも、“また笑ってさあ行こう、君がまってる”と明るくソフトに歌いかけている、TVアニメ『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』のエンディング・テーマ。
サンボマスター、マキシマムザホルモンも絶賛する失恋バカ・パンク・バンドの4枚目のアルバム。情けない恋愛風景を、ある時はストレートに、またある時は捻じくれたユーモアで表現するが、要所で顔を出す人懐っこさに飽き足らない、捩れた楽曲センスがまた憎めない。
映画『デトロイト・メタル・シティ』への出演も話題になった男性シンガー・ソングライターの、1年ぶり通算12枚目となるアルバム。英国やスウェーデンのミュージシャンたちも参加し、深みを増したはじけるようなポップ・ソング・ワールドを聴かせている。
加藤真一、岡田佳大のレギュラー・トリオによる3作目。ミシェル・ルグランの代表曲とオリジナルがほぼ半々で構成されたこのアルバム、心に染みる、密やかなリリシズムをしっとりと聴かせる。ルグランを完全に自分の世界に引き寄せるピアニストの手腕に瞠目。
1928年、78回転SPレコード用にRCAへ吹き込んだ「マズルカ第21番」から、89年にソニーが彼の自宅へ機材を持ち込んで録音したデジタル音源まで、60年にもわたるホロヴィッツのショパン演奏を集大成した7枚組。とびきり冴えた音色と圧倒的な指のスピード、ダイナミックな表現……それらが一人のピアニストの中で融合した奇跡とも言うべき記録だ。1945年の「アンダンテ・スピアナート〜」など、若き日のホロヴィッツならではのスピード感と瑞々しい音楽が圧巻。その後ほとんど弾いていないだけに貴重な録音だ。
米国産ロック・バンドの、スタジオにファンを呼んでライヴ録音された第8作。紙ジャケ仕様でCD盤面もアナログ盤風、さらに内袋まで封入と、アーシーなルーツ・ロックへゆったりレイドバックしたサウンドにピッタリの演出が心憎い。対を成す“もう一枚”はダウンロードで入手可。