2009年10月発売
これを“老境”と言うのだろうか。二人の感情がぶつかり合うスパーク、2台のピアノが炸裂……、その実音楽はクールなのだ。だからシューベルト的優しさも、ラヴェル的音の綾も生き生き表現される。とてもザルツブルクでの一夜の楽しみに終わらせるのは忍びない。それを居ながらに追体験できる喜び。
ドイツ・グラモフォンの創立111周年記念企画。DGに遺されている古今の名指揮者、大指揮者の名演を、CD6枚に111曲収録した、一大管弦楽曲集となっている。DGの歴史もレコードの歴史も一望できるBOX。
ネオ・ソウル界の実力派として知られる南部出身歌手の通算4作目は、スタックス/コンコード発。80年前後にブラコン制作者として活躍したリオン・シルヴァース?をプロデューサーに立て、本人も作曲や編曲に大々的に関わる。やはり、訴求力たっぷりの歌に降参。
マイケル・ジャクソン及びジャクソン5の名曲を、トップ・アーティスト/DJたちが集結しリミックスした追悼アルバム。Qティップやダラス・オースティンといった大物たちが、名曲の数々をアレンジしている。マイケル公式Tシャツも販売中!!
「Live or Die」以来1年7ヵ月ぶりのリリースとなるシングル。中田英寿出演の「コカ・コーラ ゼロ」“ワイルドボクササイズ”篇TVCMとなった「ZERO」を収録。重量級のギター・サウンドが印象深い楽曲だ。
前作『ザ・レッド・アルバム』(2008年)からわずか1年で発表されたウィーザー7枚目のアルバム。そのリリース間隔の短さを表わすかのように、スカッとした明朗なナンバーが揃う。曲の幅やポップ市場向けの軽めの音は好みが分かれそうだが、ライヴ映えは良い作品だと思う。
ショパンがピアノ独奏曲として完成の域に高めたノクターンの名曲を中心に、優雅で上質な眠りに誘うクラシック曲を集めたアルバム。上原彩子によるチャイコフスキーのノクターンなど、一流のアーティストによる演奏が嬉しい。
研ぎ澄まされた感性が捉えた繊細かつ緻密な「展覧会の絵」。アンスネス自らが絵画をめでて逍遥し、心象が歩みに微妙な変化をもたらすかのようなプロムナードに心を打たれる。混濁することなく壮大に築き上げられた終曲も圧巻。新時代を画する秀美なる演奏だ。
チェリストの新倉瞳(桐朋学園研究科2年在籍)の3枚目のアルバム。チェロへの編曲もの中心だが、新倉の温かな音色に魅了される。チェロのオリジナル曲であるショパンのソナタでは、ショパンを得意とする高橋多佳子のピアノも聴きものとなっている。
制作・出演
アニヤ・ハルテロス / アントニオ・パッパーノ / アンドレス・マスペロ / ソニア・ガナッシ / ルネ・パーペ / ロランド・ヴィラゾン / ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団 / ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団宗教的であるよりもオペラ的という作品自体の特質を、いやが上にも知らされる。このメンバーによる演奏なら、さもありなんというところだ。静と動、沈潜と激情の振幅を大きくとりながら、熱く壮大に歌い上げている。ソリスト陣も同様だ。ライヴ録音。
前作「ロード」から約8ヵ月ぶりとなる2009年10月28日発表の13thシングル。デビュー5周年を迎えた彼らの原点回帰ともいえるポジティヴな応援ソング「Lady Don't Cry」、バラード曲「Perfect World」ほかを収録。
前作『FIRE AGE』から1年振りとなる2009年10月28日発表の4thアルバム。先行シングル「グリセリン・クイーン」を含むヴァラエティに富んだ仕上がり。彼らならではのロックンロールが凝縮されている。 ⇒『MONDO ROCCIA』初回限定DVD付きもチェック!
名古屋を中心に活動する5人組ラウド・ロック・バンドのファースト・フル・アルバム。まだ結成2年目ながら、地元でそれぞれ活動していたバンドの有力メンバーが揃っただけに、安定したバンド・サウンドを聴かせる。ラウド・ロックにフックあるメロディ・ラインを融合させ、間口の広さも持つ。
2009年11月5日に“営業不振”という謎の理由で惜しくも解散した、V系に混入中だったコミック・バンド、仙台貨物のサード・アルバム。東北弁丸出しの鼻声演歌を全面に出しつつも、演奏やアレンジはテクニカルでかつかなり器用。やはり彼ら、正体はナ○ト●アでは?
小さな幸福感あふれる上質なピアノ・ポップに、繊細なエレクトロニカを組み合わせた癒し系サウンド。素朴であたたかい声質のおかげで、楽しく聴き通してしまうが、リアルな恋愛や生き方についての曲など、言葉選びは鋭く内省的。これが2枚目のフル・アルバム。
JUJUのヒット・シングル「明日がくるなら」のフィーチャーリング・シンガーとして世に知られることとなった男性シンガーのファースト・フル・アルバム。張り上げるだけがR&Bの魅力ではないということを身をもって証明したような作品。ナイーヴで微妙なニュアンスの表現が非常に洗練されており魅力的。