2009年11月25日発売
五十余年ぶりに訪れたベルリンでの伝説のライヴ。聴衆の熱狂もリアルに収録されているが、伝説の理由がわかる。最初の一音から彼ならではの繊細で豊潤な音色が会場に広がる。指回りの怪しいところもなくはないが、80歳を超えた巨匠の音楽は、枯れることない円熟の境地だった。
制作・出演
J.A.C.レッドフォード / エドガー・メイヤー / カレル・クラーエンホフ / クリスティン・チェノウェス / クリス・ボッティ / ジョシュア・ベル / ジョシュ・グローバン / ジョン・マコーマック / スティング / ダウランド / ティエンポ・リブレ美音で知られるジョシュア・ベルのヴァイオリンに、クリス・ボッティやスティングをはじめ、ジャンルを超えたアーティストをフィーチャーしたアルバム。気心の知れた仲間とのコラボレーションは、まさに現代のサロン・ミュージックだ。極上な時間を愉しめる。
2008年夏の第2回全日本アニソングランプリでグランプリを受賞したカナダ出身のアニメ歌手のセカンド・シングルは、アニメ『テガミバチ』の主題歌。発音や歌い方を聴いてカナダ人と気づく人はいないくらい完璧な日本語の発音と圧倒的歌唱力と声量で聴かせる。おまけに美人でかわいい!
制作・出演
アンソニー・ウィルソン / ジェフ・ハミルトン / ジョン・クレイトン / タミール・ヘンデルマン / ダイアナ・クラール / バーブラ・ストライサンド / パウリーニョ・ダ・コスタ / ロバート・ハースト米国きっての人気女性歌手がスタンダード曲にのぞんだ作品で、本国ではチャート1位に輝いた。同じ曲順を持つ2枚組で一枚はオーケストラ、もう一枚はカルテットがサポート。しみじみと半生と米国娯楽の積み重ねを語るかのような聴き味。制作はダイアナ・クラール。
原曲を改変せず、バスの補強とオブリガートの加筆を基本とした編曲。新しい変奏が重なる第16、29変奏と華麗な声部を付加した第22変奏が目立つが、ブゾーニ版「シャコンヌ」のような壮大さはない。とはいえ、当時の硬直したバッハ解釈に活力を与えた知的なアプローチは今なお刺激的。
90年代初めにサンフランシスコで結成されたトレイン。本作は、約3年の活動休止期間を経て完成させた彼らの通算5作目である。プロデューサーは、ジェイソン・ムラーズやジェイムス・モリソンなどを手掛けるマーティン・テレフェ。フックの利いた王道のアメリカン・ロックが胸に刺さる。
トム・ウェイツが2008年夏に欧米で行なった“グリッター・アンド・ドゥーム・ツアー”の模様を収録した2枚組ライヴ盤。すっかり凄味を増し、吠えるように歌い語るさまはまさにカルトそのもの! オルタナティヴな旅芸人一座の公演を思わせるステージングがまたイイ。★
デビュー以来初の3枚組として、2006年にリリースされたアルバム。喧噪編、叙情編、実験編と名付けられたそれぞれのCDに既発曲と当時未発表の楽曲を混在させた構成ながら、多彩なアレンジや珍しいカヴァーも収録した名作だ。
フランスの俊秀たちが今回取り上げたはドイツ近代ライネッケ。メンデルスゾーンとブラームスの間の世代。ロマンの色はほどほどに、洗練されたワザで聴かせるその特質が国ぶりを超えて才人たちの遊び心とシンクロ。個々の腕と相即のアンサンブルがさらり卓抜。
ベスト・アルバム。98年のデビュー曲「ベイビー・ワン・モア・タイム」から『ビルボード』のホット100でNo.1となった新曲「スリー☆禁断のラヴ・エクスタシー」まで、これまでの10年間のヒット曲を集大成したものだ。ほかにもマドンナをフィーチャーした「ミー・アゲインスト・ザ・ミュージック」など、ブリトニーの多彩な才能と個性が詰まっている。やっぱりユニークなシンガーだと思う。
2009年12月2日発表の2ndアルバム。ライアン・テダー、マックス・マーティン、ジョン・シャンクスなどの強力ヒット・メーカーが参加した、ズバ抜けた歌唱力、表現力にもさらに磨きがかかった一枚となっている。