2009年11月発売
90年代初めにサンフランシスコで結成されたトレイン。本作は、約3年の活動休止期間を経て完成させた彼らの通算5作目である。プロデューサーは、ジェイソン・ムラーズやジェイムス・モリソンなどを手掛けるマーティン・テレフェ。フックの利いた王道のアメリカン・ロックが胸に刺さる。
トム・ウェイツが2008年夏に欧米で行なった“グリッター・アンド・ドゥーム・ツアー”の模様を収録した2枚組ライヴ盤。すっかり凄味を増し、吠えるように歌い語るさまはまさにカルトそのもの! オルタナティヴな旅芸人一座の公演を思わせるステージングがまたイイ。★
デビュー以来初の3枚組として、2006年にリリースされたアルバム。喧噪編、叙情編、実験編と名付けられたそれぞれのCDに既発曲と当時未発表の楽曲を混在させた構成ながら、多彩なアレンジや珍しいカヴァーも収録した名作だ。
フランスの俊秀たちが今回取り上げたはドイツ近代ライネッケ。メンデルスゾーンとブラームスの間の世代。ロマンの色はほどほどに、洗練されたワザで聴かせるその特質が国ぶりを超えて才人たちの遊び心とシンクロ。個々の腕と相即のアンサンブルがさらり卓抜。
ベスト・アルバム。98年のデビュー曲「ベイビー・ワン・モア・タイム」から『ビルボード』のホット100でNo.1となった新曲「スリー☆禁断のラヴ・エクスタシー」まで、これまでの10年間のヒット曲を集大成したものだ。ほかにもマドンナをフィーチャーした「ミー・アゲインスト・ザ・ミュージック」など、ブリトニーの多彩な才能と個性が詰まっている。やっぱりユニークなシンガーだと思う。
2009年12月2日発表の2ndアルバム。ライアン・テダー、マックス・マーティン、ジョン・シャンクスなどの強力ヒット・メーカーが参加した、ズバ抜けた歌唱力、表現力にもさらに磨きがかかった一枚となっている。
フランク・シナトラ、ペリー・コモ、エルヴィス・プレスリーらの“古きよき”時代のクリスマス・ソング集。50〜60年代から歌い継がれる、クリスマス・シーズンを飾るスタンダードの数々を収録。
フレンチ・ポップ・アイドルとして一世を風靡したシルヴィ・バルタンの60年代のヒット曲を網羅したベスト・アルバム。「あなたのとりこ」「アイドルを探せ」などを収録。可憐でコケティッシュな歌声が味わえる。
フレンチ・ポップスの女王、シルヴィ・バルタンの日本独自企画によるベスト・アルバム。可憐なアイドルから大人の魅力あふれる女性へと変身を遂げた、70年代のヒット・ナンバーを収録している。
竹澤恭子のデビュー20周年記念盤。正攻法で、楽器をしなやかに鳴らしながら存分に歌い上げてゆくスタイルは不変だが、以前よりも貫録を感じさせると同時に、微妙なアゴーギクで一段と繊細な表現を可能ならしめている(第2番第1楽章など)あたりに20年の歳月が育んだ円熟が認められる。まさに充実の一枚だ。
ベテラン・シンガー、バリー・マニロウのクリスマス・アルバム。ピアノ・トリオをバックにジャジィなスタイルでクリスマス・スタンダード12曲を歌っている。企画としては王道そのものなのだが、バリーのシンガーとしての実力に、思わず引き込まれてしまう良作だ。
現時点でのディランの宗教観こそ不明ながら、このクリスマス歌集はいい! デヴィッド・イダルゴのアコが冴えるポルカ調の「マスト・ビー・サンタ」など異色の演奏を交えつつも、本人のだみ声は無心そのもの。この異形のポピュラー・シンガーぶりにあっては、凡百の季節ものなど吹き飛ぶこと請け合い。★
48歳にして人気オーディション番組で“奇跡の歌声”と評され、一気に世界デビューへ。そんな華々しいストーリーの割には、トラック1からいきなりストーンズの「ワイルド・ホース」だもんな。この渋くて苦い味わいが利いてるからこそ最後までスッと聴けちゃうのかも。
2009年9月にメジャー・デビュー満10年を迎え、リリース・ラッシュを続ける彼らの11年目突入第2弾となる29枚目のシングルは、疾走感あふれるアッパー・チューン。猛々しい詞の世界と合致した勢いあるサウンドが印象的。「邪険にしないで」は方言で歌う素朴なミディアム曲。
江東区砂町を拠点に活動するヒップホップ集団S.T.MのSNAKEが呼びかけ実現したコンピ盤。メジャー・デビュー目前のKOZをはじめ、勢いに乗ったアーティストたちのファットでスリリングなトラックがズラリと並ぶ。関東ウェッサイ(ウエストサイド=西海岸)・シーンの“今”がわかる重要作だ。